確かに、ちょっと揺れたからっていちいちビビって止めてたら、原発の発電能力を当てにしてる九州電力からしたら冗談じゃないと思う。これが九州電力の社長かなんかの談話なら何という事ない話だが、原子力防災担当相の正式談話とすると問題が見えてくる。
1 川内原発は震源予測地域に近く、地震学的に地震発生のメカニズムや地理的条件のズレといった点から、川内原発の近辺で震度7クラスの地震が起きても不思議ではないかもしれなく、きちんとした学術的な説明の裏付けがあっての発言では無い。阿蘇地方に飛び火した今回の事例をみても分かる通り、誘発という事もあり得る以上は「川内原発近辺は活断層が無い」から安全である、という説明しか無いのじゃなかろうか。いずれにしても、地震は発生しないと断言するのは、学問的には無理である。
2 原発事故を防ぐために運転非常停止をする基準は80ガル~260ガルの振動があった場合であり、今回は13ガル弱である、だから継続運転したという説明だが、13ガルと80ガルが「とんでも無く差がある状態」なのか「実際には、ちょっとした違いで起こりうるもの」なのか、説明が不十分であり、しかも福島原発事故のときの学者の説明が如何にデタラメか知っている市民には、信用できるものとは言えない。つまり、13ガルの地震と80ガルの地震とは「性質が違う」ものであり、80ガル以上の地震は発生しないことが理論上確かめられている、と言えばまだ説明にはなっているが、学者がそう言ったからと言うのでは防災担当相としては覚悟が足りない。少なくとも命をかけて安全を守る姿勢を示すべきだろう。
3 耐震強度だが、果たして配管やバルブが何百と張り巡らされている原発で、地震のような「物理的振動」に本当に耐えられるのだろうか。福島原発の内部に入ったロボットカメラで撮影した映像では、中で色々な物がゴロゴロ転がっている様子を暗いながらもはっきり映し出していた。配管類のような接合面が多く複雑な配置の割に支持強度の低い物体は「地震のような規則的な揺れ」には弱いのだ。震度7に耐えられるといっても計算上の事である。それが震度6に満たない福島で「容れ物の原子力建屋は平気だったのに、中のパイプ類は外れて転がっていた」事実が証明している。きっと今度の原子力委員会の「新基準」も、同じ机上の計算で安全だと言っているのだろうが、普通にこういう事に疑問を持たない感覚は、防災担当相としてアブナイと思う。
4 いいだろう、仰る通りだとしよう、80ガル~260ガルで緊急停止がかかるから大丈夫だというが、その安全装置はどうやったら動くのかな?そう、自動停止だとすると「各種センサー」と連動しているに違い無い。だが自動車のエアーバッグのように単純な仕組みのものでも100%正常に動くとは限らないのに、何百本とある核燃料を抜くという作業を自動で間違いなく安全に素早く「震度7という激しく揺れる中」で短時間に完了する事は簡単では無い。しかも使用済み燃料プールの液体は、バスタブの中で溺れた時のように激しく揺れているのだ。一歩間違えば、大変な事になる。そんな大技を「未曽有の大地震」の中でいつも通りに正確に出来るだろうか。しかも道路は地震で寸断され、電話も電気も分断され、孤立無援の状態で大事故が起きたら、応援のしようもない。もちろん事故があったら応援すろ出来ないのだが。
結論として、安全のために一時停止し様子を見る位の慎重さがあっても、誰も文句は言わないのじゃないかな?パフォーマンスで自信たっぷりな風に見せたつもりかもしれないが、過剰な自信は寒々しい。
1 川内原発は震源予測地域に近く、地震学的に地震発生のメカニズムや地理的条件のズレといった点から、川内原発の近辺で震度7クラスの地震が起きても不思議ではないかもしれなく、きちんとした学術的な説明の裏付けがあっての発言では無い。阿蘇地方に飛び火した今回の事例をみても分かる通り、誘発という事もあり得る以上は「川内原発近辺は活断層が無い」から安全である、という説明しか無いのじゃなかろうか。いずれにしても、地震は発生しないと断言するのは、学問的には無理である。
2 原発事故を防ぐために運転非常停止をする基準は80ガル~260ガルの振動があった場合であり、今回は13ガル弱である、だから継続運転したという説明だが、13ガルと80ガルが「とんでも無く差がある状態」なのか「実際には、ちょっとした違いで起こりうるもの」なのか、説明が不十分であり、しかも福島原発事故のときの学者の説明が如何にデタラメか知っている市民には、信用できるものとは言えない。つまり、13ガルの地震と80ガルの地震とは「性質が違う」ものであり、80ガル以上の地震は発生しないことが理論上確かめられている、と言えばまだ説明にはなっているが、学者がそう言ったからと言うのでは防災担当相としては覚悟が足りない。少なくとも命をかけて安全を守る姿勢を示すべきだろう。
3 耐震強度だが、果たして配管やバルブが何百と張り巡らされている原発で、地震のような「物理的振動」に本当に耐えられるのだろうか。福島原発の内部に入ったロボットカメラで撮影した映像では、中で色々な物がゴロゴロ転がっている様子を暗いながらもはっきり映し出していた。配管類のような接合面が多く複雑な配置の割に支持強度の低い物体は「地震のような規則的な揺れ」には弱いのだ。震度7に耐えられるといっても計算上の事である。それが震度6に満たない福島で「容れ物の原子力建屋は平気だったのに、中のパイプ類は外れて転がっていた」事実が証明している。きっと今度の原子力委員会の「新基準」も、同じ机上の計算で安全だと言っているのだろうが、普通にこういう事に疑問を持たない感覚は、防災担当相としてアブナイと思う。
4 いいだろう、仰る通りだとしよう、80ガル~260ガルで緊急停止がかかるから大丈夫だというが、その安全装置はどうやったら動くのかな?そう、自動停止だとすると「各種センサー」と連動しているに違い無い。だが自動車のエアーバッグのように単純な仕組みのものでも100%正常に動くとは限らないのに、何百本とある核燃料を抜くという作業を自動で間違いなく安全に素早く「震度7という激しく揺れる中」で短時間に完了する事は簡単では無い。しかも使用済み燃料プールの液体は、バスタブの中で溺れた時のように激しく揺れているのだ。一歩間違えば、大変な事になる。そんな大技を「未曽有の大地震」の中でいつも通りに正確に出来るだろうか。しかも道路は地震で寸断され、電話も電気も分断され、孤立無援の状態で大事故が起きたら、応援のしようもない。もちろん事故があったら応援すろ出来ないのだが。
結論として、安全のために一時停止し様子を見る位の慎重さがあっても、誰も文句は言わないのじゃないかな?パフォーマンスで自信たっぷりな風に見せたつもりかもしれないが、過剰な自信は寒々しい。
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