明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

今年のクリスマスは静かだったってほんと?

2023-12-12 22:34:00 | ニュース
誰かがラジオでが言ってたけど、今年は町に出てもクリスマスの雰囲気が余りなくて、クリスマスソングも聞こえてこない静かな様相だったという。私も例年通り自宅(といってもアパートだが)でハイボールを飲みながらテレビ番組表をリモコンで見ていたが、これと言ってクリスマス特集をやっている感はなかった。何時もなら嫌と言うほど聞かされるワム!や山下達郎やマライヤも、今年はとうとう一度も聞かず仕舞いである。一体あの騒々しいクリスマスは何処へ行ったというのか。そう言えばクリスマスから年末へと続く一週間はどこでも大忙しの筈なのに、今年は妙に静かで拍子抜けがするくらい「普通」と変わらなかった。これは「人々の社会性」が行き着くところまで来てしまった「究極の個人主義」の末路なのかと考える他に答えが見つからない。そこで本当にそうかどうか、そのへんを考察してみよう。

季節のいろんな行事は元はと言えば、神や仏への感謝や祝祭である。それがいつしか人と人とが行事を介してつながる「社会性の表現」となってくる。しまいには元の意味などは忘れてしまって、一種のレジャーと化すというのは行き過ぎだが、行事やしきたりを恙無く作法を守ってとり行うことは、「宗教的にそれを信奉している人」とつながることになり、それが結果として「地域の一体感」を感じることになるのだ。言うなれば「自分は社会に受け入れられている感」を得ることが出来るのだと思う。地域や団体の構成員が全員参加して盛り上げる、これが行事の本来の意義である。だから初詣などは「地元の神社仏閣にお参り」するのが良いとされるのも、一理あるわけだ。

さて、それでは家族や地域との密着性が限りなくゼロに近いて「存在自体が認知されてない私」などは、クリスマスという全国規模の一大イベントをどう過ごしているのかというと、今年は例年になく一大決心をして、古いハリウッド映画(とくにフレッド・アステアのミュージカルもの)を引っ張り出して見る、という企画に挑戦してみた。題材はガーシュイン兄弟の名作が散りばめられた美しいラブコメディの傑作「イースターパレード」である。相方はこれまたミュージカルの女王「ジュディ・ガーランド」である。脇役にタップのスペシャリスト「アン・ミラー」を配して、ラストを飾る珠玉の名曲「イースターパレード」が流れるエンディングまでの恋愛模様を、「息もつかせず一気に」描ききった私の大好きな超名作である。・・・と、大いに持ち上げてみたのだが世の中が「クリスマス気分をまるで盛り上げない」から、こっちも今ひとつ元気が出ない。

ニュースによると今年は外に出かけなくて、自宅にいて年末年始の休みを過ごす人が多いそうだ。コンビニも働き方改革のあおりで時短営業が出てくるらしく、スーパーなども連休するところがあるらしい。となると地元の神社などに参拝客が押し寄せて、大量のお賽銭でウハウハということに「なるのかどうか」は分からないが、どうやら youtube や instagram などをソファに寝転んでダラダラ見る「室内娯楽」が大躍進したおかげで、人々が外出しなくなった、というのが原因と見たほうがよさそうだ。これは直接的には「社会性の後退」と思えるようだが、逆に言えば「ネット空間での承認欲求・自己肯定願望」が深く静かに進行してきている証拠である。

かくいう私なども同年代相手にブログを細々と書き連ねている毎日であるが、やはり「どのくらい読まれたか」は非常に気になる。私のやっている goo ブログでは、前日の来訪者数とペーパーヴュー数を「毎朝表示」してくれて、全体の中のランキングを発表してくれる。これを朝起きたら一番にチェックして一喜一憂するのだが、2万位前後を行ったり来たりで、なかなか1万の大台を切れないので悩んでいる。殆ど読者数が100人ちょっとしか居ない私でさえこうであるから、何万人、何十万人と読者を持つ有名ブロガーの感じている「プレッシャー」は如何ほど凄いか、想像もつかないレベルである。こないだやっとPVが277と「自己最高を記録した」ので気分はいいが(そんなもん、自慢でもなんでもない!)、出来たら来年は「もう一桁上を目指したい」と願っている(何と大それた願いか!)。まあ、文章だけでそこまで読者を増やすのは無理とは思うのだが、「写真ではなく文章で」というのが私のモットーなので、そこは譲れないポイントなのだ。

過去に一度だけ「例の、宮川紗江と速見コーチの記事」が超爆発的に読まれて、毎日2、3千ものPVが出てびっくりした事があったが結局、一過性のもので、すぐ元の100ちょっとに落っこちた。やはり外部からの検索がヒットしないと、読者は増えないようである。一応ブログにはフォロー・ボタンやいいねボタンもついているのだが、未だに「フォローも、いいね」もゼロである。なんだかな〜。

今年のクリスマスはそういうことで「全然寂しくなかった」私だが、はたして来年の正月、若い娘たちが美しく着飾ってそぞろ出歩く華やかな光景に耐えられるかどうか、お慰みと行こうではないか!(まあ、またしても部屋に引き込もって、テレビを相手に毒づいているのは目に見えているがね)


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