やはり思った通りにこの冬コロナ第三波がやってきた。テレビのワイドショーなどでは、待ってましたと大張り切りである。それもあってか1日の新規感染者数が500人を超えたあたりから、私の周囲じゃ「一気に気持ちが緊急事態宣言時に戻った」ように思う。どうも日本人は、「うわさ」に極端に弱い民族のようだ。春先のトイレット・ペーパー騒ぎもそうだったが、こういう所に「日本人の村社会体質」が出てしまうのだと思う。今年3月からコロナに悩まされているのだから、為政者はもういい加減に「敵の正体」を見極めるべきである。そうすれば自ずと対処方法は見えてくる筈だ。
・・・という訳で、まず「コロナとはどういう病気か?」を規定しようではないか。
a. マスクでコロナ感染を防ぐことは出来るのか?
コロナは伝染性のウィルスの一つで、他の「何十というウィルス」と同じように、そこら中に付着・浮遊している。もちろん大半は人体にも侵入・増殖して、そこから飛沫で拡散しているのだ。だからマスクをしていようがいまいが関係なく、誰もがコロナの新規感染者になり得る状況である。防御しようとすること自体が「無理」なのだ。飛沫を飛ばさないという点では、多少の効果は期待できるだろう。だが、自分自身を感染から防ぐのには、マスクは「大して効果は無い」と言える。
b. コロナに感染したら、全員人工呼吸器をつけるのか?
勿論そうではない。問題はウィルスが体内に侵入して「発症するかどうか」だ。PCR検査で陽性になった感染者の8割は、「ウィルスが少量のために、自己免疫システムで退治できた」無症状の人である。PCR検査はウィルスを培養して、検査に引っかかるように増殖させる。以前から増幅倍率が高すぎて、殆ど無害のものも「陽性とカウント」する可能性が大きい、と指摘されていた。これを病人にカウントするのは間違っている。どんな病気だって、症状がない人を病人扱いはしないだろう(そんな医者がいたら逆に問題である)。それが現在のコロナ問題を、現実から歪めている原因である。
c. コロナは他の病気と「どこ」が違うのか?
何らかの症状が出て、初めてコロナに罹ったと言える。ではそのうち、「コロナ病」と言える人はどれだけいるかと言うと、実はコロナは「病名ではない」のである(と私は判断しているが、これについては医学的な知見がないので一般的な話と受け止めてもらいたい)。コロナに罹った人は肺炎だったり、または血管障害だったり味覚異常だったり、いろいろな症状が出るみたいだがそれらは表面に現れているだけで、コロナの本質は「外部遺伝子複製病」なのだ(私の勝手な造語)。主に気管支から体内に侵入するから、多くのコロナ患者が肺炎の症状を示しているだけである。コロナ自体は、何かの疾患を起こす直接原因ではない。エクモでも人工呼吸器でも、患者がウィルスと戦うのを「手助け」することしか出来ていないのが現状だ。自分の免疫システムで回復・治癒出来ない人は、何とか医療機械の応援で回復を待つのである。そしてウィルスとの戦いに体力がついて行けなくなった時に、肺炎や心不全などの合併症を引き起こして亡くなっていく。つまりコロナとは体力勝負であり「長期籠城戦」なのだ。誰もが持っている免疫力で「ウィルスと戦っている、一進一退の状態」を、コロナと言っているにすぎない。毎日私たちの体に侵入してくるウィルスを撃退している免疫システムが「稼働した時」にだけ、初めてコロナに罹ったと言えるのである。つまり、無症状者はまだ「突破されていない」のである。政府及び医療機関は、これを「コロナ新規感染者」に数えてはいけない。
d. コロナは特別な悪性の伝染病なのか?
つまり免疫システムが上手く機能しない人「だけ」が、コロナを撃退できずに「症状」が出る。そして全体の5%の「感染者」の中のそのまた「ごく少数」が重症化する。ガンに罹っても、そのうち不幸にも「亡くなる人」は一定数出る訳で、どんな病気でも症状に軽重があるのは仕方ない。それは単純に抵抗力・体力の差である。ではあなたは、ガンに罹らないように「どれだけ普段から対策している」のかと言えば、殆ど何もしていないというのが本当であろう。ある程度のガイドラインはあるにしても、癌を完全に避ける方法は「まだ確立されて無い」のだ。それでも皆んな気にせず普通に生活している(タバコはやめた、という人はいるみたいだが)。理由は「防ぎようがない」からだ。コロナとの違いは、唯一「伝染性」である。この一つの違いだけで、癌は心配してないけど、コロナは怖いと騒いでいるのだ。特に元気な高齢者の間では、目の敵のように「ロックダウンせよ」とか言って大騒ぎしている、とも聞く。多分、死亡率は断然「癌」の方が多いのに、である。
e. 伝染性のものでも、コロナは毒性は低い方であろう
例えばノロウィルスとかOー157とか、集団感染で健康者も病弱者も関係なく「病院送りになる」ような強力なバイ菌は別である。コロナはそれに比べたら「毒性が弱い」ウィルスだと私は思う(インフルエンザより伝染力は強いが、毒性はむしろ弱い)。だから無理に自分から率先して罹りに行く必要は全く無いが、必要な対策をしてその上で罹るのであれば「仕方ない」と思はなくてはならないだろう。つまり自分の免疫システムが弱かっただけだ。誰のせいでもない、自然界の摂理である。そのことをそろそろ「受け入れよう」ではないか。
f. では、コロナ禍から逃れられる方法はあるのか?
それは「その人の耐性による」としか言えないだろう。これをやればコロナに罹らなくて済む、という方法は、今の所はない。ただ、若い人は余り「重症者・死亡者」がいないことは確かである。高齢者で基礎疾患があり、中には何時死んでもおかしくない人までもが「コロナで死亡」と報道されていた。あえて炎上を覚悟すれば、その多くはコロナに罹らなくても「何か他の病気で亡くなっていた」と思われる人たちだったのではないのか?、と私は思う。勿論私だって、コロナで命を落とすのは本意ではない。しかし脳卒中とか心筋梗塞とか肺炎とかガンとか、いつ何時命を落とす病気にならないとも限らないのだ。人は死を選べる訳ではない。今日死ぬか明日まで生きるか、その確率は五分五分である。
g. それでも最低限の努力はしたい
私の以前勤めていた会社の人は、コロナが騒ぎになるずっと前から、同じように通勤電車に揺られて会社に行っている。ここ毎日の新規感染者の数を見れば、会社で一人ぐらい感染してもおかしくないのに「未だに感染者0人」だ(多分今でも社員数は100人位はいると思う。家族もいるから平均3人として0.3%しかいない。まあ東京都の人口比で言えば、当然とは言えるが)。業界の情報でも、まだ感染者は出ていないようである。マスクが他人にウィルスを移さないというのは「ウソ」にしても、車内で音楽を聞くなりして「おしゃべりしなければ」、まずはコロナの感染は防げるのではないだろうか。実際8ヶ月も電車で往復2時間、狭い車内に閉じ込められている人が感染しないのだから、通勤電車はむしろ安全である。それでも会社内では会話もするだろうし、感染リスクはそれなりにある筈だ。これらのことを勘案するに、我が社の感染者が「0人」と言うのは、「余程コロナの伝染力が低い」と言わざるを得ないのではなかろうか。一体コロナは「どこで」感染してるんだろう?
結論から言えば、コロナの問題は「自身の問題」なのだ。ウィルスは「そこら中」にいる。ウィルス無症状保有者が「あなたと接触するから」感染するのじゃなくて、感染するのは「あなた自身の免疫の脆弱性に根本原因がある」からである。このことをテレビや政府機関や医療従事者が発言しないことに私は大いなる疑問を持っている。現在の感染状況を見てみれば、感染経路不明者が相当数に上っているのは明らかだ。つまり、マスクをしていないとか会食をしているとかというリスキーな行為をしていたのではなく、どこで感染したか「見当もつかない」人おが大多数なのである。最近は、クラスターという言葉もめっきり聞かなくなってきた。GO TO トラベルで感染が広まった訳では決してない。今は「すでに市中感染が蔓延している」のだ。我々はもう、逃げ場はないのである。
しかし、ウィルスというのは「これが当たり前」の状態である。コロナはようやく「インフルエンザ」と同じく、誰が「いつ何時」罹ってもおかしくない程度の流行性伝染病になった。政府もコロナとはそういう病気です、と公式に認定すべきである。もし、あなたがAさんからウィルスをもらわなくても、代わりにBさんから感染してしまうことだって十分ある。だがAさんもBさんも、無症状でピンピンしてるなんてことが当たり前に起きているのだ。そしてあなたは、重症化して人工呼吸器に繋がれるかも知れない。・・・YES、コロナとは「そういう病気」なのである。不幸にも、何故あなたが感染してしまったかというと、それは「あなたが弱いから」なのだ。ただそれだけ。それしかないのである。ご愁傷様。
まあ脅かしてるつもりは全然ないが、少なくとも普通に生活していて気管支とか肺とか血管とかに持病がなければ、それほど心配は無いと言っておこう(気休めでも楽になる)。特に60歳以下なら何も問題は無いみたいだ。もっと言えば、コロナなんかより交通事故の方がよっぽど怖い。何もかも健康そのもので、ついさっきまでゲラゲラ笑っていた人が、信号待ちしているだけで「車に撥ねられる」のである。理不尽といえばこれ以上のことはないだろう。癌や交通事故は運命だと諦めるのに、コロナになると「急に政府の対応が甘い!」と叩くのは変じゃないか。対策はいろいろやる事あるだろうけど、現状は「こんな程度」と見切りをつけてもいいんじゃないかな。「コロナを何とかしろ!」とか叫ぶ人の「理屈に合わない意見に、不用意に同調しない」ように自分を律していくのも、我々戦争を生き延びてきた年寄りの智慧であろう(お前は戦後生まれだろうが!・・・失礼しました)。とにかくコロナは程々に付き合って、人生を楽しみましょう!
おまけ:京都府立医科大学の星野温助教授のグループは、コロナ・ウィルスが Ace2 蛋白質と結合して感染を引き起こす性質に注目し、それより100倍強く結合する「中和タンパク質」を開発した(Smart News より)。とうとうコロナ禍に終止符を打つ「日本発の新薬」が発売されるかも知れない。まあ気長に待ちつつ、期待しよう。
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