ということで、私のスイング改造の歩みは「とうとう別世界への扉」を開けてしまったみたいなのである!。今回は前編に続いて後編を書く予定だったが、多少変更して「新スイングの快感」も書くことにした。一応、取り合えず前編の続きから・・・。
4、ダウンスイングでは、一にも二にも「クラブを振らない」こと
まず説明に入る前に「必要な知識」を書いておく。ダウンスイングで一番大事なことは、スイング軌道の「角度」である。振り下ろした時の「左手の軌道」よりもクラブの軌道が「上に立って」いては、何をやっても「アウトサイドイン」になって話が進まない。左手が「掌屈」したままでインパクトを迎えられるように軌道を修正すること。これだけで、劇的にゴルフが上手くなる。これは一応、常識の範囲と申し上げておこう。
しかしダウンスイング時の本当のコツは、実は「右手とクラブを90度に保ったまま」体を回転させてインパクトを迎えることにある。今回のスイング改造が成功した理由は、クラブを「トップの位置のまま」インパクトまで「ほどかなかった」らどうかな、と考えついたからだった。ふと思いついた動作は、やり方は正しく無いかもしれないが、見事に結果を出したのである。それを説明しよう。
まず切り返しでは、クラブと右手の角度を90度に保ったまま、クラブヘッドを「背中側に倒す」と言った。その上で、ダウンスイングでは肩を回転させる事に集中する。左腕は左胸にくっついたままで左へ回転して行き、ダウンスイングは主に「右手首を背屈=手の甲側に曲げる」させて、右肘を脇腹にくっつけるだけでいい。この段階では、クラブを出来るだけ後に残して「1番力の入るポジション」に保つことである。それに体から離さないということは、「位置がいつも同じ」になると考えても良い。もしシャフトを倒さずに「手首を上にあげたまま」スイングを始めると、クラブに十分な助走を与えられなくて、体の回転力をクラブに伝えることが出来ないし、 「アウトサイドイン」のクラブ軌道になって、ダフリ・トップ・シャンクなどもろもろのミスが多発する。クラブをできるだけ体に近い場所で振る、と言うのは「ダウンスイング」では正しいのだ。
野球のピッチャーで例を取ると、体は打者方向に大きく踏み出している時、右腕は逆に「背中の方にしならせて」力を溜めている。この形をゴルフでも応用するのである。右手はなるべくならテニス選手がバックハンドで打つ時のように、スタート時点から「右手をシャット」にしたいぐらいなのだが、これではクラブに「反動がつかない」ので、余計難しいかもしれない。距離を求めない「アプローチショット」などでは試すのもいいかも。とにかく右手首はダウンスイングの早い段階で、指先を下にさげてインパクの準備に入っているのが望ましい。そのためには
① 左手の中指・薬指・小指の3本に力を入れ、
② 右手の親指の腹で押すようにしてグリップを固める、と上手く行く。
これはインパクトでクラブヘッドが「正しく目標方向を向くように」するためだ。これをやらないとインパクトでフェースが開いて、ボールは右に飛び出してしまう。
体が切り返しから左に体重移動を始める頃、上半身はまだ右に向いたまま残っていて、左手は胸の前にくっついている。この段階で前項のように「グリップを握り」、インパクトに備えて力が入っている筈である。当然、クラブヘッドは背中側に残っていて、インパクトまで「十分な助走距離が保たれている」筈だ。肝心なことは、それから回転していくにつれて体とグリップは高速で動くが、インパクトまで「右手首の角度は少ししか伸びない」ことである。
野球のピッチャーはボールを投げる寸前まで、「右肘・右手首を曲げたまま」にして、最後の瞬間に「リリース」することで「スナップを利かせて」スピードボールを投げる。つまりインパクトの直前までは、右手は「右肘を前に出して、右手首を曲げ」ておかなければならない。これは飛距離を出すための「絶対の法則」である。勿論皆さんも多かれ少なかれ、これを実践している筈だ。問題はアーリーリリースである。何故インパクト前にクラブを下ろして「合わせて」しまうのかというと、地面にあるボールにヘッドを合わせるためには「右手首を伸ばさないと」空振りしてしまうからだ。では何故「早いうちから」右手を伸ばすのかというと、右手を伸ばすのに「時間がかかる」からである。それが私を苦しめてきた「体の正面でインパクトする」という思い込みの「呪縛」から出てきた誤解の結果なのだ。インパクトは体の正面では無く、「右腰の脇」で打つのが正しい。アーリーリリースは「右手を伸ばすこと」で発生する。
とにかくインパクトまでは右腕はリラックスさせておき、野球のピッチャーがボールを投げるように「思い切って下半身を使う」ことである。一言で言えば「クラブのことは忘れて」身体の動きを最重点に意識すること。何よりこういう一連の動きは、ゆっくり大きく繰り返し身体に覚えさせることが大事じゃないだろうか。反復こそ上達の近道と言える。なお、ダウンスイングでの左手首の動きは「小指側を中心に手首を伸ばし、左腕とシャフトが一直線」になるように伸ばす。同時に、右手首は伸ばして上から叩くのではなく、「曲げたまま」右手首を右回転してシャフトを垂らすようにして、「低い位置から」緩やかな角度でインパクトに向かうようにする。これがシャローである(と私は理解したい)。
5、インパクトでは、右手を90度の位置から「一瞬で」伸ばし、リリースする
インパクトでヘッドがボールに当たる時、大袈裟に言えば「クラブは引っ張られて」当たる。だからハンドファーストなのだ。ヘッドがボールを引っ張ることで、一瞬だが通常の出合頭の衝撃よりも「推進力がプラス」される。その推進力が「飛ばし」には必要不可欠だと私は考えた。普通のアマチュアゴルファーはヘッドスピードが女子プロと同じ位あるのに、女子プロより飛距離で20ヤードも置いて行かれてしまうというデータがあるが、それは何故か。勿論、インパクト効率もあるだろうし、ダフリ・トップにスライスなど、ボールにエネルギーを加えるための進入角度もマチマチである。だがそもそもが、「ハンドファースト」に当てることが出来ていないのではないだろうか(かく言う私も、その一人である。だからスイング改善に必死なのだ・・・トホホ)。
色々なスイング理論を読み漁った結果、インパクトでは「右手首よりクラブヘッドが後ろにあること」に気がついた。「なんだ、当たり前じゃないか?」と仰る前に、その手首の位置は「どこにありますか?」と問いたい。ヘッドは何を隠そう、左脚付け根の前では「無い!」。ここが重要だ。インパクトの時、クラブヘッドは「右膝の前か、またはそれの後」なのである(がびーん!!!)。右膝の前にヘッドがあれば、どんなに下手なアマチュアでも、ハンドファーストに当てられると言うことなのだ!。必勝である(ちょっと間違っているように聞こえるが?)。トップに上げるまではリラックスしてよいが、切り返しでは「クラブをストン」と落として、右肘の角度を「直角またはそれ以上」に下げる。要は、ヘッドをトップの位置より「更に背中側」に倒せば、大体ハンドファーストは出来たも同然である。
今回の私のスイング改造では、この動きが最重要だと言っても過言ではない。これは今流行っている「シャロー」なスイングプレーンを作る動きのように思われるが、クラブを寝かせることが重要なのではなく、大事なのは「腕を体から離さない」ことである。クラブを体から離さないことで、「振る力」を体の回転に集中させることが出来る。一番良くないのが「胸の回転より早く」腕が出てしまうことだ。これをしてしまったら、私の「やろうとしているスイング改善」は望めない。これではタメも出来ないし、手打ちのドツボに嵌まるだけである。
後は、肩を全速力で回転させるだけ。肩に引っ張られることで、クラブが正しい軌道を描く。ただ、肩の回転速度が遅いと、その分腕も遅くせざるを得なくなり、全体的にスイングスピードが遅くなって飛距離が落ちる。あるいは腕を振るスピードが早過ぎれば身体から腕が離れて、「身体の開きが足りず」に手が前に出て「手打ち」になる。これを防ぐには、腕を振るスピード「以上に左肩を高速で回転」させるしか無い。肩を高速で回すことで、スイングスピードを落とさずに「肘は身体にくっついたまま」正しい位置でインパクト出来るはずである。ダウンスイングで重要なのは下半身を回転させ、それで「肩の回転」を最高速に持って行くこと。ちなみに私は、スイングの基本は「肩」だと考えているのだ(いつから変わったんだっけ?)。
結局、インパクトの感覚は「地面を擦る」と言っていいと思う。打ち込む意識は「捨てた方が」上達するのではないか。だから、良く言う「ダウンブロー」は、私は考えないことにしている。それより今回のスイング改造で手に入れた一番のメリットが、ダフリ・トップのミスを減らすには「前傾角度を調整する」だけで十分だと言うことである。今まではいつまで経っても「ドンピシャの位置にヘッドを入れること」が出来なかった。上からヘッドを落としていたので、毎回インパクト位置が不安定だったのだ。ところが今度のスイング改善で「右手の動きをあまり使わなくなった」ため、シャフトの動く範囲が「狭く」なって、インパクトの調整は「高さを微調整」するだけに絞れたのである。これはスイングでは物凄く当てるのが楽になったと言える。何より「ボールの前後で、どこに落とすか」は考えなくて良くなったことだ。ヘッドの動く距離は以前より小さくなり、体のすぐそばをゆっくり回転する。右手より下にあるクラブヘッドを「ソフトボールのように」ボールに当てるのだから、今までより格段にヒット効率が良い理屈である。
以上、私の新スイングは「振った感じが無いのに飛んでいる」ようである。まだまだ全然スイングは固まってないが、時折インパクトが決まった時は「6番アイアンで150ヤード」先のネットに直接当たる球を打てた。この先練習を積んでいけば、150ヤードは「念願の7番アイアン」で打てるという、夢の飛ばし屋(ちなみに私の年齢は、70オーバーだ。なお、使っているクラブはマッスルバックなので、7番アイアンのロフトは「35度」である)になれる可能性は大いにある、と思っている。これじゃあ私が練習に身が入るのも分かってくれるだろうか?、まあ、今回だけは「相当に手前味噌」であることをお許し願いたい。なにしろ、ようやく思っていたスイングが出来たのだ、今日ぐらいは「嬉しくて舞い上がっている」のは、多少ともやむを得ないものとご理解頂けるのでは、と思っている。
おまけ:ダウンスイングを速くする秘訣は
① 左膝を伸ばし・右足をグイッと引きつける
② 下半身は伸び上がるが、頭は逆に下がる
以上、至って単純な動作であるから徹底して練習し、「目を瞑っても出来るレベル」に身体に叩き込みたい。
ところで今日 YouTube を見ていたら、「ちゃごるTV」で耳寄りな情報があった。ゴルフ初心者はついインパクトで身体が起き上がってしまい、ダフったりトップしたりまたは弱々しいスライスが出たりと、ミスだらけである。これを治すには、ダウンスイングで左腰を回転させるのではなく、「左のお尻を真後ろに引く」と良いらしい。これを部屋で試してみると「実に簡単に前傾姿勢が保て」た。是非やってみたら良いと思う。
● 以上でスイング改造の要点は説明できたと思う。なお、ついでに私の考える「理想的なインパクト」について、蛇足かもしれないが少し書いてみることにする。
腕はなるべく「背中の線と直角」に伸ばしたほうが良いと思う。アメリカPGA選手の渾身のドライバー映像では、肩から腕・手首・シャフト・クラブヘッドのラインが一直線に伸びていて、その「力感」が半端ないのだ。この力強さがあるからこそ、300ヤードを軽々と超えるショットができるのだと思う。勿論、外国人と日本人との「脚の長さ」が違うので一概には論じられないが、一応「直角」ということにしておこう。理由は、腕が下がれば下がるほどクラブの長さの関係から「クラブを持つ右手の角度が上向き」になり、せっかく「左側の壁・左腕の張り」で作った強い反発力を活かせなくて、インパクトの「方向性が悪く」なると思う。いずれにしても「最適の角度」を見つける方法は、「練習あるのみ」である。
思い返せば YouYube で「ちゃごるTV」を見つけてハンドファーストを目指そうと努力し始めたのが、2019年の夏頃だったと思う。それから足掛け3年間「必死で探し求めた理想のインパクト」が、この「左腕とクラブが一直線でインパクト」に集約されていた。つまり、左腕から左手首を通って「クラブが左肩と一直線」になってボールに向かっているのが理想のインパクトである。当然、右手は左手の下にあって、しかも「右から押して」いなくてはならない。それが右手首の先が上を向いていると、左の一直線が崩れて「左腕の上側に力が入るように」なる。これだとハンドファーストには絶対ならないのではないだろうか。結果、左へ引っ掛けるか右へ押し出すか、いずれにしても「力をいれるほど曲がる」スイングにしかならないと思う。私はそれを「ちゃごるTV」で教わってから、スイング改造を決意した。
まあ、インパクトを論じるのは「100年早い」と言われそうだから、後日スイングが固まってきたら、もう一度書くことにしよう。今日は何球か、出玉が「やや右に出て、左へ帰ってくるドロー」が打てたので、オーケーとしたい。
全体をまとめると
① インパクト直前までクラブヘッドは後ろに残す
② 肩の高速回転でインパクト
③ その時クラブは左肩から一直線
④ スイングイメージは「下手なげ」で、メンコの要領がいい
⑤ 右手は最後にちょっと押すだけ
以上である。
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