明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ今週の気づき(3)全英女子オープンの事前予想

2022-08-04 22:39:00 | スポーツ・ゴルフ

今年の注目はズバリ、古江彩佳と西郷真央の頂上ガチンコ勝負だ!

今回も日本人選手が数多く出る予定だが、その多くはいつものように予選で落ちてしまうだろう。残念だがこれは毎年繰り返されていることである。だが19年に渋野日向子が優勝して以来、年々期待が高まっているのは確かだ。その後も全米女子オープンで笹生優花と畑岡奈紗がプレーオフで戦うなど、日本人選手の海外志向はどんどん強くなっている。そんな中で先週古江彩佳がスコットランドオープンで優勝したのである。こりゃ行けるんちゃうか~?、と大いに盛り上がったのは間違いない(なんで大阪弁?)。

そこで私の勝手な予想だが、日本勢で予選を通過するのは畑岡奈紗・古江彩佳・西郷真央・渋野日向子の四人だと思う。ゴルフの実力と試合に臨む気力は十分、それに少しばかりの運があれば、予選通過は大丈夫だろう。この四人にしてみれば、通過はあたりまえ。いかに上位に食い込むか、だと思う。まあ、私なんかが言うまでもなく、渋野がちょっと心配である。ドライバーが復調してくれば、大一番に強い彼女の事なので大丈夫だと思う。なお、笹生優花はこのメンバーに入れてないが、彼女の育った環境や人生の大半をフィリピンで過ごしている点を考慮して、ここは一応フィリピン代表枠に入れておこう。友達もフィリピンの人が多いと思うし、ここは日本とフィリピンとで両方応援することにしたい。

まず4人への期待は後に書くとして、その他の出場選手をざっと見てみたい。これは全英の特徴だが、特に今回がリンクスの名門ミュアフィールドということで、単に飛ばせばいいというアメリカンスタイルのアスリートコースでは無いみたいである。選手は勿論ピンポイントを狙って打っていくのだが、フェアウエイが多分相当「うねっている」と思うので、どこに転がって行くか分からないのが難しいところである。我々一般の視聴者は今晩7時からの放送で初めてコースを知るわけだが、そもそもリンクスに慣れていない日本人選手はゲームをさせてもらえないのではないか。初めてリンクスを経験する選手にしてみればなおさらである。そういう意味では勝手な想像だが、堀琴音や高橋彩華は思い通りにいかないコースに「メンタル」がやられて、不完全燃焼のまま試合が終わりそう。山下美夢有はもうちょっと必死に食らいつくかも知れないが、やはり経験不足はどうしょうもないと思う。藤田さいきはベテランでもあり、余りテンパらずに淡々と自分のゴルフをして、良くも悪くも自身初の海外メジャーを楽しむのではないか。やはり残念だが予選通過は難しそうである。何しろいつものスタイルでゴルフが出来ないのがリンクスだと思うので、ここは本当に「粘っこい、泥臭い対応力」が必要になるのだ。

勝みなみは初めてではないが、前回はボロ負けして帰ってきた。ちょっと時系列的にははっきりと思い出せないが、海外での試合で飛距離の重要性を嫌と言うほど思い知らされたので、それから肉体改造して「圧倒的飛距離」を手に入れた勝が、どう全英でリベンジするか「見もの」である。まあ、ゴルフはそんな簡単なものでは無いからいきなり優勝候補というには無理があるが、彼女はパターが得意だから「もしかしたら」長いパットが2、3発入って、それで調子の波に乗れたら上位争いもあり得るのではないか。楽しみである。西村優菜はキャディバッグが行方不明だそうで、急遽「別のセット」で戦う羽目になったらしい。彼女の最も信頼する何番かのウッドが古いタイプで、もうメーカーにも在庫がないそうだから、これもゴルフの神様が「そろそろ新しいのに替えたら?」ということなのであろう。しかし毎年のように「当社で過去一番の飛び!」などの文言に踊らされているアマチュアゴルファーの「道具に頼る気持ち」とは、多分随分と違うのだろうと思う。反省すべし。しかしプロがいきなり使い慣れてないクラブを持って試合しても勝てるほどミュアフィールドは甘くはないだろうから、西村も予選落ちと見た。

さて、ここから本題に入ろう。畑岡奈紗は米ツアーのメンバーとしてメジャーの経験も豊富だし、押しも押されもしない「優勝候補」の一人である。ここ何戦かは本調子とは行ってないみたいだが、そろそろこの辺で「本来の実力」が出てもおかしくはない。彼女は飛距離的にも問題ないし、ショット力も小技もパターもトップクラスの技術を持っているのだ。後は「勢い」だけである。織田信長が桶狭間で見せたような「奇跡を呼び込むあと一つの運命の後押し」が出るかどうかがカギである。彼女のアメリカでの孤軍奮闘の努力を見ているものにしてみれば、今回は彼女に取らしてあげたい気持ちは十分に理解できる。だがそうは行かないのが人生であろう。幸運を祈る。

渋野日向子は先々週のエビアンで予選落ちしたあと、スコットランドオープンでも予選落ちした。このところ試合で全然上手く行ってない。一週間やそこらで急に良くなると思えないが、そこはミラクルを巻き起こす彼女の運勢を信じたい。もし初日・二日目で15位あたりにいるようなら、もしかしたらムービングサタデーで一気にビッグスコアを叩き出して、最終日優勝争いをして「日本のファンを大いに沸かせてくれる」かも知れない。まあ、また予選を通らずって事も十分あり得るが、とにかく「パターが入らない」ことには勝ち目はないと思う。前回の全英も、強気のパターで勝ち取ったチャンピオンである。ここは彼女の魅力でもある「勝負の女神」の力を借りて、一発逆転で優勝をもぎ取ってほしい。

以上、ここまでは日本選手を応援する立場で書いた。しかしこれからは一人のゴルフファンとしての「冷徹な目」で予想してみよう。優勝候補ナンバーワンは先週優勝した古江彩佳である。ドライバーを新しくしてようやく手に馴染んできたと思ったら早速優勝だ。エビアンでも初日に8アンダーのビッグスコアを出しているし、今回も最終日に62という信じられないスコアを出しての優勝である。日本でも飛距離がそんなに出ない方の彼女が、何故62などと言う「とんでもないスコア」で回れるのか不思議だが、それを「それほど大したこと」と思ってないことに逆に我々はビックリする。正確なショットとアプローチ、それに圧倒的なパターの読みと技術。この二つの武器があれば飛距離なんて関係ない、とでも言わんばかりの62である。いま彼女は頂点にいる。さあ初日、トップ10に入っていれば、もしかしたら全英優勝、あるかもよ!

というわけで私の予想&期待の選手は「古江彩佳」で決まりである。だがそれだけで終わらないのが日本選手の層の厚さだ。日本ツアー今季8戦で5勝という「絶対的王者」のセゴドンこと西郷真央である。エビアンで3位に入ったあと先週はお休みして、いよいよミュアフィールドに乗り込んできたからには気合十分やる気満々というところだろう。ジャンボが西郷の「ゴルフ脳の凄さ」ということを言っていたが、どんなことにも心を動揺させずに最善の選択を瞬時に行う能力は、自然のままのコースや悪天候など、不測の事態にトラブルことの多いリンクスならでは尚更のこと、勝負を分ける重要な要素になってくる。この点では古江彩佳も「鉄の心臓」の持ち主だからいい勝負には違いない。ただ、古江にあって西郷に無いものと言えば、一年間アメリカのツアーで戦ってきたという「経験」であろう。初めて経験するのと「ああ、これは知ってるよ」というのでは、メンタルの余裕がだいぶ違う。西郷の弱点と言えば「そこだけ」だとも言えそうだ。何しろ実力はすでにエビアンで実証済みである。今回全英でどれだけやれるか。その結果次第では、もしかしたら来季「彼女もアメリカツアー挑戦」ということも十分にあり得る!、と私は思っている。

さて、運命の第一日がいよいよ始まる。勿論時差の都合で試合は日本時間14:30分にスタートしているが、私は7時からのCSゴルフネットワークを見るまで一切情報を入れないつもりだ。この放送は毎年レジェンド岡本綾子の解説で聞いているので、彼女がどんな解説で盛り上げてくれるのかも含め、今からワクワクしている。

さあ、古江か西郷か。今年の全英は今までにないくらいに面白い!

 

 

 


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