吉川赴議員が「だんまり」のまま国会に姿を現したらしい。こういう「説明責任を果たさない男」を放置しておいていいのか?、とい声が自民党にも届いている筈だ。これに対して自民党は我関せずの態度を取っており、もはや「しらんぷり」である。我々の怒りの矛先はどこに向かえばよいのだろうか。
吉川議員は比例で当選した。だから個人の名前で当選したのではなく、自民党として獲得した議席である。有権者も吉川氏に投票した自覚はなく、自分は自民党の議席に一票を入れたと思っている。その吉川赳議員が自身のスキャンダルで離党した。では、議席はどうなるのか。もし彼が自民党を離党して立憲民主党に鞍替えしたならばどうであろう。この場合は自民党支持者から「ふざけんなよ!」の大合唱になるであろうことは間違いない。当然吉川議員の議席は「自民党の議席」と思っているからだ。
私の考えは、「比例」で当選した議員が離党したら、同時に「議員辞職」して別の自民党議員に席を明け渡さねばならないというルールを作るべし、だ。あたりまえである。比例では有権者は人でなく「党名」を書いているのだから、民意が「党」にあることは明らかである。だから何かの件で議員辞職などの空席が出たら、比例リストに従って「次の候補者」が新議員になってしかるべきであろう。
では自民党は、吉川赳議員が離党して無所属となっても、何故野党の辞職勧告にも応じず「ほったらかし」なのか?
答えは簡単だ。離党しても「自民党にいた時と同じ」投票活動をするから、である。すなわち自民党が色々な法案を提出したとして、吉川赳議員は自民党時代と全く変わらず「賛成する」から全然困らないのである。ただ役職とか会合とか質問とか、離党していて自民党じゃないから「党としての活動」は出来ないのだが、元々吉川議員は「大した存在感」もなかったので、痛くも痒くもない。自民党のままマスコミの集中砲火を浴びるくらいなら、サッサと離党して「自民党との関係を断つ」方がよっぽど「清々する」という考えである。
しかし党として所属議員がトラブルを起こしたのであれば、党の立場を明らかにした上で「除名すべき」ではないか、と言いたい。現在吉川赳議員と自民党は表向き無関係だが、私は「新しくルールを作って」スキャンダルを起こした議員の処置を明確にすることで、うやむやになっている「党の威厳」も保たれると考えている。
その新ルールとは
① 党所属議員のスキャンダルは当人の釈明を精査した上で、「党の考え」を明らかにする
② 党紀に従った処罰の実施、或いは除名
③ 除名の場合、個人で当選した議員は、辞職するかどうかは個人の勝手である
④ 比例で当選した場合は選挙時の比例リストの「次の候補者」を繰上げて、議員登録する
⑤ その上で、比例の議員がスキャンダルを起こしたことについては「党の支持者」に対して陳謝し、何らか責任者の処分を発表する
以上です。
あくまで議員に相応しくない人間を「比例で選んでしまった」ということであり、それを支持者に謝るという、いわば「党内人事上のミス」という考えだ。勿論、吉川赳議員のような女性問題でのスキャンダルであれば、他党がめくじら立ててどうこう言う問題ではない。要は「議席の確保」が最大関心事なんである。そのことさえクリアするならスキャンダル比例議員はサッサとクビにし、もっと真面目な人を新しく議員にすることには誰も反対はしないだろう。
スキャンダル議員を辞めさせるのは、こういう風に「ルール」さえ変えれば簡単である。これは法案提出すれば、必ずや「全会一致」で成立すること確実だと思うけど、皆さんどうお思いでしょう?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます