今日ウィッグのメンテナンスに
ご来店されていたTさまは
6か月の治療後に手術をされ
再度3か月の治療が始まりました。
手術などの間に伸びた髪が
また脱毛が始まっていました
「吉成さん 前の時みたいにバリカンで
また短く切ってもらえますか?
あの時 すごくラクだったから」
1.5センチくらい伸びてきたご自髪を
また お切りするのも辛いのですが
Tさまはケロッとされていました
バリカンで髪を短く切ると
短い髪が洋服に刺さってチクチクすると
よく思われているようですが
意外かもしれませんが
チクチク感じる方は少ないようです。
先日の茶話会の参加者さんも6人くらいが
バリカン経験者でしたが(私が刈ったのですが)
皆さん「楽だったよね~」と
お話されていました。
ウィッグをお作りするための私のバリカンカットは
顔回りや襟足の髪を少しだけ残して
他をバリカンで1ミリくらいに刈ってしまうので
かなり変な頭になってしまいます。
顔回りを残すのはチラッとウィッグから
はみ出た髪が自然だからですが
その方の髪型に合わせて
残し具合も違ってきます。
「顔回りだけ残っていて変な髪型だったよね~」
と皆さんで笑っていました
脱毛は悲しいことなのですが
バリカンを入れてしまうと
何故なのか皆さんスッキリされて
初めてのジョリジョリの手触りに面白がったりされます
「お~!すごーい!バリカン初めてです」
と嬉しそうです。
… それは そうですよ
なんどもするものでもないですよ
だからと言って素人の方がするのは危険です
頭皮の状態をかなり気にしながら
刈っていきますが
頭皮が良い状態ではない方には
コームとハサミで刈っていきます
肌に刃をあてないようにします
昨日脱毛が始まり ウィッグをお作りさせて頂いたHさまは
「後ろからも撮ってください」と
ご自分のバリカン頭を スマホで撮られていました
さすがにバリカンをされた方のお写真を
お撮りしたことは今までありませんでした
「涼しいですね~」
サバサバされているHさま
バリカンで短くなった髪は
シャンプーの時と髪をタオルで拭くときぐらいしか
抜けている感覚はないそうです
それでも私は「すみませんね」と
いつも謝りながら切って行きます
長い髪を刈るのは
やっぱり切ない事ではあります。。