土曜日にテレビ朝日系列で放映された「キッチン革命」というドラマを見ました。2夜連続放送でしたが、初日のドラマの主人公のモデルは、女子栄養大学の創始者の香川綾さん。わたしが、20代の頃に関わっていた自伝のシリーズでも、扱っていた人物です。
当時、結婚と仕事の両立のことや、4群点数法や計量スプーンや計量カップなど、現代ではお馴染みとなった栄養学の基礎を築いた人物として、大変興味深く思い、取り上げたのはおぼえていましたが、こまかなエピソードなど忘れていましたので、ドラマ、とても面白かったです。
まあわたしは、結局、結婚と仕事の両立というのはうまくできませんでしたが、今ぐらいの年になると、そんなに肩肘はって考えることもなくなり、必ずしも、会社に属して、お給料をもらうことのみが仕事な訳ではなくて、なにかをなすことは全て仕事なのだから、家事でも、子育てでも仕事だし、趣味でもボランティアでも、真剣に向き合って取り組んでいることは全て仕事なのかな、と考えるようになり、少し楽になりました。だいたい子育てだって、なかなか大変ですよ。本当のところ。
話は少しそれますが、同じテレビ朝日系列で、この間までやっていた、山崎育三郎さん主演の「リエゾン」というドラマも、大変興味深いドラマでした。
発達障がいの子たちを取り上げていましたが、自分が大学で学んだことと今の時代では、いろいろ認識もかわっていて勉強になりました。
ただこちらについても、当時と今とでは、自分の方もかわっていて、以前は、診断名にとらわれて難しく考えていたところもありましたが、今は、結局自分は専門家にはならなかったし、その診断名を聞いても、あまりとらわらすぎないというか、結局障がいがあってもなくても、ひとりひとりの個性はそれぞれ全然違うので、その子の個性として、おおらかに見ることができるようになった気がします。まあ、歳をとるのも、悪くはないですね。
参考までに…
人間の記録シリーズ第52巻
「香川綾 栄養学と私の半生記」
(1997年 日本図書センター刊)
※もとになった本(底本)
香川綾著「栄養学と私の半生記」
(1985年 女子栄養大学出版部刊)