さざなみ日記

日々思うこと、懐かしいことなど、つらつらと…

お正月のこと

2023-12-28 14:42:00 | 料理・お菓子づくり
このブログで、何度か写真を載せたりしていたので、目にした方もいたかと思いますが、うちの実家は、割とおせちをちゃんと作る家でした。なので、母が亡くなってからも、実家の家族が集まる正月には、できるだけ、母のおせちに近づけて作るようにはしていたわけです。

私は、小さい頃から、おせち作りを手伝わされていたので、だいたいひと通りは作れるのですが、やはり代がかわり、時代がかわってきて、同じように作るのは、本当のところ、だいぶ大変でした。

なので、昨年のお正月、みんなで集まったときに、「うちの娘たちも来年は受験生で、そのあと家を離れるかもだし、こんな風にみんなでおせちを囲めるのも、今回が最後かも」と言ってしまってました。みんなも、「そうだよね」って、正直いろいろ面倒くさいところもあったので、納得してくれてたわけですが、それが父の死期を早めたのかな。っていうか、もう死に時って思ったのかな。

まあ、正月早々ちょっと湿っぽくなってしまいましたが、実際母が生きていた頃は、母の実家ベースのおせち(おそらくおばあちゃんが九州出身なので、若干九州風?)に加えて、父が北海道出身なので、
松前漬けやら、(数の子、いかめし、昆布巻きなどは消えていった…)、あとコハダとかタコは関東なのかな?とか、もっといろいろ出していました。

やあ、しかし実際のところ、うちの娘たちや、弟のとこの女の子など、ほとんど魚介に興味もなく、筑前煮などもそれほど食べず、ほぼほぼ栗きんとんだけ、異様に受けがいいので、最後の方は、栗きんとんだけ、どんぶりいっぱいに作るとか、あほみたいなことになっていました。

うちの今の家のひとたちは、みんな黒豆がすごく好きみたいですが、実は黒豆は、実家では出たことがなく、(私も結婚するまで黒豆を食べたことがほぼなかった…)黒豆を出すと、実家のひとたちには、なぜか不評です。また、海老は縁起物として、おせちに欠かせない感じですが、海老もほぼ出ず、父が北海道ということもあって、お正月といえば、もっぱらカニです。

このカニについては、エピソードがあって、実家ではカニの中でも、必ず毛ガニと決まっていて、父が、「カニはやっぱり毛ガニが一番。しかも、この味噌が特にうまいんだ」と、毎年アホみたいに言っていて、「お父さん、それ去年も聞いた…」っていうのが、正月の定番になっていました。しかも、見た目からはいる若い女子軍団は、カニの味噌とか、恐怖でしかないらしく、みんなびびって誰も食べようとしませんでした。毎年、苦笑交じりの笑い話ですが、今書いていると、ちょっと泣きそうになってしまいます。

ちなみに、お正月には、だんなさんの実家にも毎年いっていましたが、だんなさんのお母さんのお料理は、私には、とても食べやすかったです。私の両親、だんなさんの両親と4人いるなかで、生粋の千葉県民は彼女だけで、生まれも育ちも千葉、多分親の代やそのずっと前から千葉だったみたいです。

専業主婦ですが、新しいものや、出来合いのものを使うことにも抵抗がなく、そんなにうるさいことも言わず、うちの母のように、都会的でも垢抜けてもいませんが、びっくりするくらい、食生活は豊かでした。毎日の主婦業やだんなさんに不満はあるようでしたが、それでもいつも早く起き、毎日鼻歌まじりでお料理していて。おおらかで明るく、多少ださいけど実際かなり豊かで、他人を受け入れる度量の広さもある、私が持っている千葉のイメージにぴったりのひとでした。
高校時代の私は、なんだかいつも笑っていた気がしますが、明るくてエネルギッシュで、真っ赤や蛍光黄色や紫色など、理解しがたい派手な靴下をはいていた、高校の人々をちょっと思い出します。

我が家は今、なぜか解体の危機ですが、
たまにしか帰らなくても、いつもあたたかく迎えてくれた(もっとも孫かわいさではあったでしょうが)、だんなさんの両親には、感謝しかないです。

はじめてしたアルバイトの話

2023-12-14 23:52:00 | お仕事
今日は、私が大学生のころにした、はじめてのアルバイトのお話です。(懐かしシリーズは、まだまだ続く、)

ここでは書いていなかったけれど、私は、ファミリーサポートと学童保育のお手伝い以外に、最近は家庭教師もしています。(もう1年以上経つかな)
これは、子どもが好きで、勉強が好きな私には、天職みたいなところがあって、いろいろやった仕事の中で、一番向いているかも、と思ったりしています。
で、家庭教師は、大学生の頃も3年間ぐらいやっていて、ほぼほぼ一番はじめの頃に就いた仕事だったので、自分的に、いろいろ悩んだけど、なーんだ、最初にしてた仕事が、一番向いていたんじゃんと、変に納得しています。

でも正確にいえば、家庭教師を始める前に(確か始めたのは、1年の夏ごろかな?)
少しだけ、他のアルバイトをしていました。
それは何かというと、スーパーとかで、1日立って何かを売る、試食販売のお仕事でした。なぜ試食販売?って感じですが、母親が本格的にパートとか他のお仕事につく前に、時々していて、とても楽しそうに話していたので(彼女は何かものを売るのがとても好きな人でした)、大学生になって、とりあえず1日ずつだし、やってみようかな、と思ったわけです。いつも身近な女性のお手本が母しかいなかったので、結婚・出産したらパートとか、飲食店の仕事など同じような職に、とりあえずつこうとするとか、どうも自分と彼女の違いを見抜けていなかったところも、いろいろ人生の反省ポイントではありますが…

で、その試食販売ですが(といってもたった2回だけ)、売っていたのは、一度めは、木村屋のあんパン、2度めは、パイナップルでしたよ。どっちも、バカ売れで。でも、人間関係で気を使い過ぎてしまう私は、そのスーパーやデパートの他の店員さんとかに、妙に気を使い過ぎて、ヘトヘトに疲れてしまったので、2回でやめて、友人の薦めで、家庭教師を始めたわけです。これは、相手のおうちの子も本当にかわいくて、とても楽しかったな。
ちなみに、家庭教師と並行して、途中から自分の地元の駅のところにあった、ミスタードーナツでもアルバイトしていました。(学校が午後からの日とかね)
ドーナツ作る方じゃなくて、売る方ね。
これは、朝の弱い私が、早朝のオープン時から働いていて、朝だと最初の2時間は、私ひとりで、人間関係が楽だし、時給が昼間より100円高かったし、何よりミスドのコーヒーとドーナツ、めちゃくちゃおいしくて、バイトに入ると、毎回必ず好きなドーナツとドリンクを貰えるので、「ミスタードーナツ神!」って思って、けっこう長く(やっぱり3年くらいかな)やってました。
かかっていたエルビス・プレスリーなどの音楽も好きだったし、お店に来るお客さんの人間観察も楽しくて。当時本気で、このお客さんたちのこと、短編小説に書けないかな、とか考えてました。

まあ、なんだかわかりませんが、懐かしいアルバイトのお話でした。
(また長くなりました…)

今年よく聴いていた音楽②

2023-12-14 00:32:00 | 音楽
今年よく聴いていた音楽のもうひとつ、それは、ザ・ブルーハーツです。
もともとブルーハーツの大ファンだったのは、私ではなく弟で、弟が中学生の頃、ほんとにバカみたいによく歌ったり、聴いたりしていたので、私も自然に覚えた感じですね。
今年の7月に父が亡くなって、実家に帰ったときに、本当に久しぶりに、弟と、夜通しに近いレベルで、昔の話を話したので、なんだかその頃のことが、ものすごく懐かしくなってしまって。(もっとも、亡くなった父母には申し訳ないですが、悪口つうか文句多めな内容でしたがね。よその方、けっこうよく言ってくださったりもしますが、家族的には、突っ込みどころ満載な父母でしたのでね。まあ、近い身内だからこそ、わかりあえるというかね)
それで、高松に帰ってからも、当時のことを思い出したりしながら、ずっと聴いていました。この曲を聴いていると、小さいけれど父の手作りの庭があった昔の我が家のこととか、弾けるように元気だった、飼っていた子犬のこととか、同じく天真爛漫でかわいかった(もっとも中学生になって、少しだけ尖りかけな感じでしたが)弟のこととか、まだ若くて元気で、本当によく働く父母のこととか、部活や友だちのこととか、いろいろ思い出します。



「永遠なのか本当か 時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない そんな物あるだろうか

(…中略…)

答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方
涙はそこからやって来る 心のずっと奥の方

なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう
そんな気持ちわかるでしょう」


『情熱の薔薇』(1990年) より一部引用




今年よく聴いていた音楽

2023-12-11 00:52:00 | 音楽
今回は、今年よく聴いていた音楽についてです。

①エレカシ&宮本浩次さん

まあ、相変わらずファンなので、いろいろ聴かせてもらってますが。
とりあえず、エレカシ35周年おめでとうございます!!

35年って、自分の人生で考えても、本当にいろんなことがあったというか、長い長い年月です。その間、同じメンバーで、音楽を追求し続けているって、本当にすごいことだなと。宮本さんの才能と努力はいうまでもありませんが、私はなんとなく、あれだけ才能がある、ちょっと変わった人を(スミマセン)、支え続けている他のメンバーたちの苦労にも、ちょっと思いを馳せてしまいました。まあ、それだけ皆さん、宮本さんのことが大好きなんでしょうね。

新曲の「No more cry」、すぐに配信してくださったので、聞くことができました。
もう泣かないでって言ってくれているようで嬉しかったけど、実際のところ、今年は、嬉しいこと悲しいことありすぎて、泣いてばかりだった気がします。

それからつい最近、配信してくださった「Woman “Wの悲劇”より」も聞きました。
母の命日(しかも深夜に!)に配信があって、私はちょうど、直前に読んではいけなかった、母の闘病中に書いていた自分のブログを自分で読んでうちひしがれていたタイミングでしたので、何かかなりびっくりしましたが、聞いてみて、また泣きそうになりました。
だいぶ大人な感じの曲でしたが、少しわかるようになった自分もいます。

まあでも、私がよく聞いていたのは、次の2曲です。

・「風と共に」
2017年にN○Kのみんなのうたのために書かれた曲ですが、今の私の気分にかなりぴったりの曲です。いい曲ですね。

・「はじめての僕デス」
同じくみんなのうた、でも宮本さんが10歳のころに歌っていた曲です。
当時これを聞いたあと、かなり楽しい気持ちになって幼稚園に通ったことをおぼえていますね。(すみません、無駄に記憶力いいんで…でも、発表当時はまだ幼稚園に通ってなかったので、その少しあとに聞いたのかな)
すっごく楽しそうに元気に歌っていて、しかも最後の歌いきり方とか、めっちゃ潔くていいですね。
この曲は、今も昔も私の元気ソングです。


…とここまで書いたのは、11月中でしたが…

12月11日現在、なんか妙に元気がでなくて、こないだゲットした、エレカシ35周年のDVD「エレファントカシマシ35」を聞いていました。

うーん、今まであまり聞いたことがなかった、第一部の若い頃の曲(「星の砂」とか「珍奇男」とか)、妙に気分でした。
自分今、けっこういかれた気持ちなのかも。

エレカシ最高! 宮本さん最高!!
紅白も頑張ってくださいね!


次回、今年聴いていた曲(②)に続く予定です。

私と音楽のこと③~小学校のデビュー曲それから高校3年の最後の定期演奏会の思い出~

2023-12-01 02:19:24 | 音楽
もう深夜の1時もまわっておりますが、12月になったので、何か書こうかという気分になり。(っていうか、最近書きたいことが多くて、いろいろ書きためているので、12月は毎週更新するかもです。こうご期待。)

それで、私と音楽のことというテーマだと軽く⑩くらいは書けそうですが、今回は、小学校でのデビュー曲と、高校3年生の最後の定期演奏会の思い出についてです。

転校があったりなんだりで、なかなか音楽をやる機会に恵まれなかった私ですが、転校した先の佐倉市の小学校に器楽クラブみたいのがあり、それに所属して、小5のときに、無事に地域の音楽祭でデビューを果たしました。
しかし、またもや、ピアノを習っている人優先で楽器が決まるので、多分ピアノの進度順に、ソナタとかやっている子がアコーディオンだったら、上から順番に、ソプラノアコーディオン、アルトアコーディオンとと割り振られ、バイエルとかの子は、簡単なパート、ちなみになんらピアノを習っていなかった私は、ピアニカのしかも最低音の伴奏部分のパートがあてがわれました。すごいカースト制!
それで、その私のデビュー曲は、ハチャトゥリアンの剣の舞と、作曲者よくわかりませんが、エーゲ海の真珠(女の先生の趣味かな?)という曲でした。
剣の舞は、かなり気分のあがる曲でしたが、私のパートは、ソレレソとファシシファしかなかったので、あっというまにおぼえましたよ。本当のところ、楽譜とかもちゃんと読めてましたし。
で、半年くらい練習期間があったかな?その間みんなせっかくおいしいパートなのに、けっこう用事とかで休んでましたが、なにせ私の方は、念願のデビュー曲でしたので、このソレレソとファシシファを、指揮者の先生のいうことをひと言も聞き漏らさず、強弱をつけてみたり、テンポを確実に守ったりという感じで、本当に命をかけている気迫で弾いていたわけです。おそらく誰も気づいてはいなかったでしょうがね。
このあいだ(2023年8月のこと)、夏に行った演奏会で、この曲をやっていて、懐かしく聞きました。でも、私がやっていたパート、ティンパニと全く同じでした。(知らなかったんかい!)実は、おいしいパートだったのかも。

それから高校3年生の最後の定期演奏会のメインの曲は、シベリウスの2番でしたが、この最後の楽章が、もうほんとビオラにとっては苦行のように、同じ音形を40小節以上弾き続けるという。(確かチェロも同じだったと思う)
ほんと、「誰この曲選んだの!?」って内心思っていました。確か曲を決めるとき、曲の難易度とか全くよくわかっていない私は、曲の雰囲気で、シェーラザードに手を上げましたが、そもそも弦楽器が難しすぎるということで却下され(うちの代は、弦楽器の経験者がとても少なく、それに比して管楽器が上手な子たちが多かったので)、管楽器の子たちの意見を中心に決まったかと思います。

それで、演奏会の本番当日、事件が起こります。うちらがひたすら伴奏を奏でているところに、管楽器のソロが乗っかっていくわけですが、トランペットのソロの男の子が、1小節間違えてはいってきました。
本来、どんなにずっとおんなじこと弾き続けても、楽譜を数えるのは鉄則だと思いますが、私なぞは、完全にまわりに合わせたり、ソロの子の音を聞きながら弾いているので、トランペットが間違ってはいったことにあんまり気づきもせずに同時に着地するという。(つまりいつもより1小節多く弾いていたわけです。)
しかも、おそらく大半の子がそんな感じ。ちょっとわかっていたチェロの男子が、あとで、「みんな1小節長かったの気づいてた?」っていってて、(すみません、気づいてもいませんでした…)というお粗末さでしたよ。
でも、なんか、いつもみんなのそれぞれの音を聞いているというか、いろいろ楽しかった高校時代の思い出です。

ちなみに、シェーラザード、曲も好きですが、もとのシェーラザード姫のおはなしも、すごく好きですね。(千夜一夜物語、アラビアンナイトね)
長いお話なので、全部読んだわけではなく、私も、開けゴマとか、アラジンと魔法のランプとか、有名な一部分しか知りませんが…
なんというか、機転のきいたお姫様が毎晩するお話が楽しすぎて、残虐な心の王さまの心が溶けていって、最後人殺しをやめるっていうのが、なんとも素敵です。

あのロがつく国のプがつく人の枕元に、勇敢な美女かなんかいって、古今東西のおもしろいお話を聞かせてやってくれないかしらね。本当にもう。


~お話はつづく~