さざなみ日記

日々思うこと、懐かしいことなど、つらつらと…

好きだった本の話

2022-04-20 01:50:23 | 本・マンガ
週末、久しぶりに家族で遠出したから、その話を書こうと思ったり、最近読んだ本の話を書こうと思ったりしましたが、気がかわって、昔愛読していた話を、ちょっと書きます。昔話が多くなったのは、年取った証拠かな。

大学生の頃は、またいろいろ本を読んだ時期でしたが(忙しい時代は、なかなか読めない)、特に好きだったのは、ウィリアム=サローヤン、オー=ヘンリー、寺山修司でしょうか。どれも、最初に読んだのは、小中高の学校の教科書だったと思います。それで、興味をおぼえて、他の作品も読んだかな。

寺山修司は、歌人として出発して、アンダーグラウンド劇団も率いていた劇作家ですが、多作で、「家出のすすめ」など、衝撃作品も多く、大人では、眉をひそめる人もいるようなひとです。ですが、いろいろなげかけてくる言葉が、私には刺激的でバイブルのように、大切に持っていました。今でも大事に持っていて、こないだそっとひらいてみましたが、「私、こんなの読んでたんだ」と自分でもびっくりしてしまいました。
当時の私は、漫画家のヤマザキマリさんほどではなかったとは思いますが、自分のアイデンティティを探すのに、本当に苦しんでいて、その私に、衝撃的に訴えかける本でした。「命みじかし、恋せよ乙女(歌謡曲の引用みたいです)」「幸せとは、満腹とか満足ということではない。幸せとは、自分にとってなにが幸せかを想像することからはじまる」「現代を生きていくのに必要なのはほんの少しの優しさである」「お金の価値は人それぞれ。自分にとってとても大事なものにばんと使って、あとは質素でもいいじゃないか(一点豪華主義と言っていました)」それらの言葉は、今でも心のなかに残っていて、私を支え続けています。

オー=ヘンリーとウィリアム=サローヤンは、働く人々、庶民に向けるあたたかな目が大好きでした。特に好きなのは、オー=ヘンリーでは、月並みですが、「賢者の贈り物」「最後の一葉」。メジャーな話ではありませんが、タイプライターの打ち方のくせから、昔の別れた恋人を見つけ出すお話なども、好きでした。人間のよい面を見るというか、人間社会で生きていくのに、希望がもてるお話たちです。
サローヤンは、中学の英語の教科書に載っていた、郵便配達のホーマー少年の話が好きでした。他にも、「リトルチルドレン」「ディアベイビー」など、好きな話は、いろいろありますが、ホーマー少年の話が出ている「人間喜劇」は、入手はしてあるのですが、まだ全部は読めてないんですよね。今度また、読んでみようかな。

それにしても、人間は、賢さ、優しさ、想像力、、いいものもいっぱいもっているのに、21世紀になっても、人間同士大量に殺し合う戦争がなくならないのは、なぜなんだろう。

サンリオの思い出

2022-04-08 13:14:22 | その他
前回の記事で、私のおばあちゃん(私の母の母)のことを、少し書きましたが、おばあちゃんといえば、思い出すことがもうひとつあります。

おばあちゃんは、一緒には暮らしてなかったのですが、ときどき私のうちに遊びに来ると、いつも、当時、千葉駅のそばの、そごうか三越の一階にあった、大きなサンリオショップに、連れていってくれました。そして、「なんでも好きなものを買ってあげるよ」と言いました。なんとも甘いおばあちゃんでしたが、小さい私には、夢のような時間でした。
当時、一番好きだったキャラクターは、キキララかな。いとこが、私と弟みたい、と言ってくれたのも、あったかと思います。

しばらく前に、サンリオの創業者で会長であられた辻信太郎さんが、名誉会長に退かれた記事を読みました。そのとき、興味をおぼえて、ネットで少し調べたのですが、ご自身も、戦争の体験もあり、反戦思想をお持ちであられたこと、「世界中がみんな仲良く平和に暮らせるように」とサンリオのいちご新聞で、いちごの王さまに、語らせていることなどを知りました。

戦争で、たくさんつらい思いをしたおばあちゃんも、戦争などなにも知らずに生まれた孫の私も、サンリオのキャラクターたちに、平和な夢のような時間を与えてもらったな、と思います。

私の人生に影響を与えた、最初の3冊の本

2022-04-01 00:48:51 | 本・マンガ
またまただいぶ更新が途絶えましたが、元気ですよ。まんぼうが解除になって、子どもたちも、部活がはじまったようです。私のファミサポの活動も、やっとボチボチはじまりそうです。

仕事をやめて、時間ができたので、また本を読むことがふえました。いろいろ、ご紹介したい本もあるのですが、それはまたの機会にして、ずっと昔に読んだ3冊の本について、書こうと思います。

それは、まだ幼稚園のころ。亡くなった母の母(私のおばあちゃん)が、うちに遊びにきたときに、私に、本をプレゼントしてくれました。それは、『長靴下のピッピ』と『ヘレン・ケラー』と『ナイチンゲール』でした。母の話では、祖母は、全く本なぞ読まない人だったそうですから、どうしてその3冊を選んだのかは、わかりません。でも、私は、それらの本に夢中になりました。(祖母が亡くなったのは、幼稚園の最後の方でしたから、読んだのは小1だったのかな。)

小学校2年で、団地の中に、図書館ができて、父に連れられて行ってみると、ピッピの作者のリンドグレーンさんの本がたくさんあって、私は、まず手始めに、そのリンドグレーンさんの本をかたっぱしから読みました。そこから、本がどんどん好きになったと思います。リンドグレーンさんに手紙を書きたいから、英語を習わせて、と言ったのは、小4のとき。(結局、手紙を書くという、その夢はまだ果たせてないのですが…)

『ヘレン・ケラー』と『ナイチンゲール』の本にも、影響はうけましたが、もともとは、私は、冒険物語やファンタジーが好きで、特に伝記好きだったわけでは、ありません。だから、大人になって、自分が伝記のシリーズを、手がけるようになって、びっくりしました。(これは、私がやらせてくださいといったのではなくて、社長命令でした。入社直後のことです。)やりながら、いつも頭の中に、最初に読んだ2冊の伝記がありました。そう、だから、最初から、伝記をやるなら、子どもたちが読めるようなものにしたい、という希望があって、そういう意識で選んでいたと思います。でも、結局、自伝のシリーズだったので、子どもたちには、少々難しく、(感想を送ってくれた中学生もいましたが)、当時から、この自伝をジュニア向きに書き直したシリーズをやりたい、という夢があったのです。
今、ひょっと時間ができましたので、昔の自伝のシリーズを引っ張りだしてきて、子ども向きに、書き直しています。
これが、年初に、今年やりたいこととして、言葉を濁した四つ目です。多分、私の趣味なだけで、本にはならないと思いますが、どこかで公開できたらいいですね。(まあ、権利関係が難しいでしょうね…)