さざなみ日記

日々思うこと、懐かしいことなど、つらつらと…

ファミリーサポートの講習と懐かしい絵にまつわるおはなし

2021-12-17 00:58:39 | その他
今週は、重たい腰を上げて、ファミリーサポートの講習に行ってきました。ひとり親家庭の支援についての講習でしたが、経済支援もさることながら、ひととのつながりの大事さを、その活動をなさってる方は、強く語っておられました。
私が、ボランティアをしようかと思うのも、それが一番かな。ほんとは、仕事もそうでした。まあ、それが上司は気に入らなかったのかな。なんにせよ、昔勤めていた会社の友だち、まだ連絡取り合って大事にしてますよ。

大掃除をしていたら、懐かしいものが出てきました。私が、20歳の誕生日に、大学時代の親友と呼べる友人にもらった、手描きのカードです。





一生懸命なら 人生いいことばかり

って書いてあります。
当時のわたしは、社会の矛盾によく憤り、若さゆえの欲とか好奇心がすごくあって、いろんなことしたかったり、でも、経済力のなさや、能力のなさや、不器用さから、空回りしていることが多くて、ため息ついているような子でした。そんなわたしを見かねて、彼女がこの言葉をかけてくれたのだと思います。
懐かしい。

大学生のときは、恋人かと思うくらい一緒にいて、ほんとにいろんな話をした彼女とも、会わなくなってしまって、久しいけど、元気にしてるかな。夢だった児童書の編集をまだ続けているのかな。

いろんなひとのことが思われる師走です。





いつも何度でも

2021-12-10 01:41:57 | 音楽
このあいだ、FNS歌謡祭を聞いていて、いい歌はいろいろあったのですが、木村弓さんと上白石萌音さんの「いつも何度でも」が良すぎて。ひまをいいことに何度も聞いています。(聞いていたのは、youtubeの木村弓さんの10年前の演奏です)っていうか、聞いているうちに、泣けてきました。

「千と千尋の神隠し」は、何度も観たことがあって、この曲も、知っていましたが、歌詞の意味を考えたことがなかったので、あらためてドキッとしたのです。

一部だけ引用。



呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心躍る 夢を見たい

悲しみは数えきれないけれど
その向こうできっとあなたに会える

繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さをしる
果てしなく道は続いて見えるけれど
いつか両手に光を抱ける

・・・中略・・・

閉じていく思い出の その中にいつも
忘れたくない ささやきをきく
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が映される

はじまりの朝の 静かな窓
ゼロになるからだ充たされてゆけ

海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしの中に みつけられたから



作詞:覚和歌子
作曲:木村弓

映画「千と千尋の神隠し」主題歌




(引用間違ってたら、ごめんなさい…)






今年読んで面白かった本

2021-12-04 01:20:28 | 本・マンガ
12月に入りましたね。大掃除は、急にひまになってしまった11月中に、だいたい済んだので、今日は、今年読んで面白かった本について書きたいと思います。といっても、仕事で使っていた子どもの本以外は、あまり読んでなかったので、「今年読んだ本」というのが、ほんとうのところかな。

1冊目: ぼくのおとうさん
(新潮社 2021年刊行)

漫画「大家さんと僕」で大変話題になった、お笑い芸人カラテカの矢部太郎さんが、あたたかい言葉とタッチで、ご自身のお父さんについて描いた漫画です。
太郎さんのお父さんは、太郎さんが生まれたときには、会社をやめていて、お母さんがかわりにお勤めに行き、お父さんは、家事をやったり、絵の仕事をしたりしていたようです。そんなお父さんに、太郎さんは少々不満を抱えていたようですが、手作りのおもちゃを作ってくれたり、山にたくさん山菜を取りにいったりというような、質素でのどかであたたかな暮らしは、ゆっくりとときの流れる、得難い時間だっただろうなと、読んでいて、じわーっと、染みてきました。
ちょっと話がそれますが、太郎さんのお父様、やべみつのりさんの作品は、紙芝居などを、太郎さんのお父さんと知らずに、仕事先のこども園で、何度も読ませてもらっていました。ガイコツのほねほねマンとガイコツ犬ほねほねが、活躍する(ずっこける?)紙芝居でしたが、子どもたちには、非常に受けがよかったです。子どもの心がわかる、子どもの心を持った方なのだなあ、と感じていました。


2冊目: ヴィオラ母さん
(文藝春秋 2019年刊)

2冊目は、映画「テルマエ・ロマエ」の原作の漫画で知られるヤマザキマリさんの、破天荒なお母様のお話です。
ヤマザキマリさんのお母様は、実は、札幌交響楽団の設立当初のヴィオラ奏者として、関東から親の反対を押しきって、単身で北海道に渡り、そこで出会った夫ととも死に別れて、母ひとりで、北の大地で、子どもを育てながら、ヴィオラ奏者やバイオリンの先生をしていたすごい方なんです。その独特な子育て法と、お母様の激しい気性に、マリさんも少々不満を感じつつも、母の生き方にどこかで影響を受け、ご自身も、未婚で母になったり、その後漫画家として大活躍し、またイタリアの人と結婚して、世界中を渡り歩いたり、なかなか激しい人生を歩まれたようです。(以前、安住さんのラジオにマリさんがゲストで出られていて、かなりの迫力と話術の巧みさに、大笑いさせてもらいました。余談ですが)
マリさんのお母様の子育ては、今では、ネグレクトともとられかねない部分も、ありはしますが、自分の価値観をしっかり持ち、夢に向かってまい進する後ろ姿に、子どもたちは、何かを学んだのでしょうね。
子育てって、なにが正解とかではない、親もひとりのひととして生きているし、その後ろ姿から、子どもは、なにかを感じとるんだな、と思いました。

私も、けっしてよい母親でもありませんが、子どもたちがなにかを感じて、すくすく育ってくれたら、嬉しいです。
そして、最近思うのですが、昔、親のこんなところ、ちょっと嫌だな、と思っていたところが、年月を経て、自分も似てきているところがあって、ドキッとすることがあります。



私の仕事熱心でかなり独特だった母も
、亡くなって丸2年が経ちました。天国で元気にしてるかな。