さざなみ日記

日々思うこと、懐かしいことなど、つらつらと…

図書館の主(マンガ)と小豆島に行ったおはなし

2022-06-25 02:09:29 | 本・マンガ
前回の記事で、人生を勝手に総括してしまって、雲隠れしそうな感じでしたが、まあそのあとにも、いろいろなことがあって、近況を報告しようかな、と。

あいかわらず、夜な夜な、line漫画を読んでいますが、最近読んでいるのは、「図書館の主」という漫画。まるで、図書館好きな私のためのような漫画です。図書館司書になろうと思ったことは、いちどもありませんが。
とにかく、児童書の名著がたくさんでていて、それをテーマに話がすすむのですが、解釈が深くて。それに、出てくる登場人物もおもしろい。内面も、丁寧に描かれてるからかな。
たくさん児童書を読んできたといいましたが、出会ったのが早すぎて、あんまりおもしろくなかった印象の本も、今読み直したら、違う感想をもつんじゃないかと、思いました。たとえば、「星の王子さま」とか「にんじん」とか宮沢賢治の長編とか。もう一回読んでみようと思ってます。

あと、次女が森絵都さんが好きっていってたので、それも読んでみようかな、と。あとから出版された、若い人向きの作品って、あんまり知らなくて。次女とのジェネレーションギャップも、少しは埋まるかな。

ところで、ちょっと用事で、小豆島に行ってきました。(前々回、夜中に記事を読んだかたは、なぜだかわかるかもしれませんが)
島の方たちはやさしく、いいお話も聞けて、満足です。わたし、小豆島大好きなんです。香川にはじめてきたころは、何度も訪れてました。島の景色は、のどかで、オリーブの木が風に揺れてて。そして、なにより文学と子どもたちを大事にしていて。

昔、わたしが小学生だった頃(千葉に住んでいたとき)、北海道のおじいちゃんが、香川の金刀比羅さんにお礼参り(戦争前に無事を祈願しに行き、無事に帰れたので、ずっと行きたかったのだそうです)に行った帰りに、小豆島の壁掛けをお土産に買ってきてくれて、それをずっと机の前に掛けていました。そこには、「オリーブの島 小豆島」と書いてあって、どんな島なんだろうと、想像を膨らませていました。まさか、香川に住んで、小豆島を訪れるとは。

話はそれましたが、写真を何枚か載せますね。島内では、忙しかったので、フェリーから撮った写真だけですが。


フェリーから高松港をのぞむ



フェリー上から臨む瀬戸内の島々
(お天気あんまりよくなかった)




もうすぐ小豆島に着きます!


誕生日にまつわる思い出

2022-06-09 00:46:43 | その他
6月。もうまもなく、誕生日がやってくる。何回目かは、秘密です。でも、特に嬉しいわけではないです。遠くはなれている友人たちが、メールくれたりするのが嬉しいくらい。

書くか悩んだ思い出ですが、書いてみます。小学生のときの、何度か書いた団地に住んでいたときの思い出です。
当時、千葉市の小学校では、4年生になると、選ばれたひとだけ、七夕音楽祭という、市の音楽祭に出られるという行事がありました。今も、あるのかな。
本だけでなく、実は、音楽も大好きだった私は、4年生になるのを楽しみにしていて、募集があると、真っ先に、手を挙げました。でも、その年から赴任した先生の方針で、ピアノを習っている子しか選ばれず、私は、落ちてしまいます。仲のよかった友だちは、ほとんどみんなピアノを習っていたので、放課後は練習に行ってしまい、私は、ひとりでまた、図書室で本を読んでいました。
その日読んでいたのは、365日のことを書いた本で、自分の誕生日を開いてみると、空海の誕生日と書いてありました。
家に帰って、「お母さん、空海ってだれ?私と誕生日、同じなんだって。」というと、母は、「そんな偉い人と誕生日がおんなじなんて、あなたにもきっといいことがあるわよ。」といってくれました。

あれから、だいたい40年くらい経ちましたが、なぜかこの香川に来て、2人の娘を授かり、娘たちが、楽しそうに音楽したりするのをみるのが、わたしのその後の人生におこった、よきことかな、とときどき考えます。
(暗めな話、しかも長文で、申し訳ないです…)

(それから、前回の投稿、朝起きて読み返して、プライバシーの点からやはり問題かと、削除させていただきました。イイネをつけてくれた○○さん、ありがとうございました。すみません)



最近読んだ本

2022-06-01 12:12:00 | 本・マンガ
最近読んだ本を、2冊ご紹介しますね。



暴力は絶対だめ!

アストリッド・リンドグレーン 作
石井登志子 訳

(岩波書店 2015年)


リンドグレーンの作品が好きなことは、前からしばしば言ってますが、数年前に、この本が出されていたのは、つい最近、「絵本ナビ」というサイトの記事で知りました。
これは、1978年10月に、リンドグレーンが、ドイツ書店協会平和賞を受賞した際に、彼女がスピーチしたものです。今から、40年以上前のスピーチですが、まったく古びていないな、と感じました。(もっとも、こういう時代に、暴力はだめ!という本をご紹介するのは、むなしさも感じるのですが…)
このスピーチは、もちろん平和を訴える内容ではありますが、政治的見解を述べたものではなく、子どもの置かれている状況を考察し、子どもたちが愛情深く育てられることがいかに大事か、ということを訴えているものです。

自分が小学生のとき、リンドグレーンの思想などは考えずに、ただただおもしろくて読んでいましたが、この歳になって、リンドグレーンの考えを知り、子どもを子どもらしく、生き生きと描くのが得意なリンドグレーンが、いかに子どもたちに愛情深かったかがわかり、なるほどなあ、と思いました。




子どもの心の育てかた

佐々木正美 著

(河出書房新社 2016年)

2冊目も、子どもの育て方に関する本です。

自分の子どもたちの子育てでは、いちいち育児書なぞ読まずに、やってましたが、保育の仕事に携わったときに、ひとさまのお子さんを預かるのに悩む場面もあって、数年前に入手したものです。なかなか読めなくて、最近やっと読みおわりました。
いろいろなるほど、と思うことがでていましたが、子どもの要求を受け入れ、愛情深く育てることは、間違いではなかったということに、納得させられました。
特に、自分のとこの次女なんか、ちょっと甘やかしすぎたかな、なんて思うこともあったのですが、あれでよかったかな、愛情たっぷりだったもんな、と思い返しています。

「子どもの言うことを、じゅうぶんに聞いてください。子どもののぞむことを、惜しみなく与えてください。それだけで子どもの心は育ちます。子どもたちの心を、豊かに、大きく、あたたかく育てていくことが、子どもたちの未来を育てることになるのです。(あとがきより引用)」