9月の前半の三連休、千葉に帰っていました。もともとだいぶ前から帰る予定で、飛行機をおさえていましたが、父のことがあり、7月にも帰ったのでどうしようかな、と思いましたが、実家の片付けなど、いろいろ用事もあったので、結局帰りました。
人間の記録第4巻
その時に、会社に勤めていたときの友人に、久しぶりに会いました。
会うのは、コロナもあったし、だいぶ久しぶりかな。
友人は、少し痩せてしまっていたのが
気にはなりましたが、久しぶりに昔のいろんな話をしたりとか、近況を報告しあったりとか、本当に楽しかったです。
会ったのは、JRの船橋駅でした。
彼女は、今、東京に住んでいるので、あいだをとって、そこまで来てもらったのです。
私が千葉に住んでいた頃、船橋駅は、京成からJRへの乗り換え駅で、毎日のように使っていた駅でした。(特に大学生の頃)
当時学校まで遠く、しかもなんだかんだ予定がつまっていた私は、この駅を通るときは、いつも足早に通り、またこの駅は、いつも人でごった返していて、ごちゃごちゃしていて、特に上品でもなんでもなく、全く好きな場所ではありませんでした。
でも、本当に久しぶりに訪れてみると、あいかわらず、ここは、若い人たちでごった返しており、でもその賑わいが、なんだか懐かしく、駅ビルのお店でお洋服を選んでいる若い人も、カフェで勉強している学生さんも、なんだか昔の自分を思い出すようで、思わずほほえんでしまいました。
あの頃の忙しい日々も、先のみえない不安も、今となっては、なんだか懐かしいのです。
全然話はかわりますが、牧野富太郎さんの朝ドラ、そろそろ最終回ですかね。
神木さんは、好きな俳優さんですが、朝ドラは、みたりみなかったりですが、、実は、牧野富太郎も思い出のある人物です。
人間の記録第4巻
牧野富太郎「牧野富太郎自叙伝」
(1997年 日本図書センター)
※ちなみにもとにした本は、
「牧野富太郎自叙伝」(1956年 長嶋書房)
これは、私が入社した年に手掛けた本です。
図書館の本の虫だった私は、牧野富太郎さんのことを知っていて、図書館にずらっとならんでいた牧野富太郎植物図鑑も目にしたことがあり、もとになった自伝を読んだときに、それを書いた人物が、小学校中退で、それなのに、のちに東大で教えたりしていたので面白いな、と思い、収録させてもらいました。
こんなに時がたって、ちょっとブームになったのは、嬉しいことです。
ところがこの本には、実は、苦い思い出もあります。
この本を復刊するときに、ご遺族から、牧野富太郎先生のお写真をお借りしたのですが、なんとそのお写真を一枚、私は、なくしてしまったのです。
当時入社したてで、本の進行管理とかも慣れておらず、しかも20巻いっぺんに進行させていたので、けっこうパニックで、しかも、もともと私は、あまり几帳面な方ではなく、と、言い訳すればいろいろあるのですが、菓子折りを持って、部長とご遺族のところに謝りに行き、顔面蒼白だったのは、いうまでもありません。いや、今思い出してもつらい…
いや、親を失くしたせいか、年取ったせいか、ほんと最近、いろんなことを思い出してしまいますね。