ご無沙汰してます。皆さん、お元気でしょうか。
とにかく暑い夏でした。(まだ現在進行形ですね)
そして、この夏、父が亡くなりました。
それを知ったのは、ちょうど子どもたちが夏休みに入る終業式の日でした。
昼間、少し用事があり、久しぶりに実家に電話しましたが、なかなかでません。その後夜にまた電話しましたが、またでなかったので、不審に思い、弟に連絡して父の様子を見に行ってもらったら、居間で父が亡くなっていました。パジャマを着ていたので、亡くなったのは夜だったと思いますが、テレビはついていましたが、エアコンはついていなかったそうです。その後、警察による検死の結果、死因は、おそらく心臓による病死で、亡くなって1日か2日経っているとのことでした。死因は心臓死とのことでしたが、北海道出身の父は、暑さには弱く、今年の異常な暑さが原因なのは、明らかでした。亡くなったと思われる日は、ちょうど関東が、梅雨明け前なのに、猛暑におそわれた日でした。もう少し前に、注意を促す電話をすればよかったと思いました。でも、正月にエアコンを替えたばかりで、まさかエアコンをつけてないとは思ってもいませんでした。
いろいろ後悔があり、また弟もショックを受けていましたが、考えようによっては、自宅で直前までいつも通り暮らし、ほとんど苦しむこともなく、誰にも迷惑かけずに、静かに亡くなった父の死は、ある意味理想的な死に方だったのかもしれないとも思いました。離れて暮らす私と弟が、亡くなってそんなに経たずに父に連絡し(その日たまたま弟も父に連絡とろうとしていたので)、割とすぐに気づいたのも、不思議な感じでした。なにより父は、母が亡くなってから、母のことしか言わないというか、興味がないようにみえ、母のところに行ったのが、自然なことに思われました。
そんなためか、父の葬儀は、そんなに湿っぽいものでは、ありませんでした。母のときのような、大規模なものでなく、親戚だけのささやかな葬儀でしたが、父の兄弟がけっこう大人数で、その子どもたち(つまり私たちのいとこたち)もたくさん来てくれたので、久しぶりにいとこたちともたくさん話せました。父の80歳を越えた姉も、北海道から杖をつきながら来てくれて、昔の話などしてくれました。弟のお嫁さんもいっていましたが、家族や親戚のつながりや縁を強く感じた日でした。そして、それは確かに、父と母が残してくれた財産なのでした。
久しぶりに弟と2人で、たくさんの思い出話ができたのも、よかったことでした。いいことばかりでない、たくさん嫌なことも辛いこともあった、でこぼこな家族でした。ともすれば父と母の悪口も出ました。でも、それらをずっと共有していた弟がいたのは、幸いなことでした。
こっちに帰ってきてから、弟が中学生のときよく聴いていた、ザ・ブルーハーツを久しぶりに聴いたりしていました。
「ここは天国じゃないんだ
かといって地獄でもない
いい奴ばかりじゃないけど
悪い奴ばかりでもない
…(中略)…
世界中に建てられてるどんな記念碑なんかよりあなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう…(略)」
(ザ・ブルーハーツ 「TRAIN-TRAIN」より)