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独り立ち とは
いつからのことなのだろう
母が 逝ってしまうその寸前まで
母の傘の下にいる自分を
ずっと 意識していた
母が かなり弱って
さみしい時間が 訪れてきても
わたしには 母は 母で
やさしいのに 芯の強い
日本の母の象徴のような
この母を 超えられない自分を
不甲斐ないと思いながらも
母のぬくもりを感じていられる
弱い部分の 自分が いとおしかった
葬儀の日
母の火葬を 促すボタンを
押したとき
わたしの傍から するりと
天空へ駆け上る母を感じ
わたしは やっと
独り立ちするのだと
妙な昂ぶりを胸に
決意したような気がする
現実には とっくの昔に
母から離れて 暮らしていたのに
私の独り立ちの日は
母との
最後の別れの日だったようだ
いつからのことなのだろう
母が 逝ってしまうその寸前まで
母の傘の下にいる自分を
ずっと 意識していた
母が かなり弱って
さみしい時間が 訪れてきても
わたしには 母は 母で
やさしいのに 芯の強い
日本の母の象徴のような
この母を 超えられない自分を
不甲斐ないと思いながらも
母のぬくもりを感じていられる
弱い部分の 自分が いとおしかった
葬儀の日
母の火葬を 促すボタンを
押したとき
わたしの傍から するりと
天空へ駆け上る母を感じ
わたしは やっと
独り立ちするのだと
妙な昂ぶりを胸に
決意したような気がする
現実には とっくの昔に
母から離れて 暮らしていたのに
私の独り立ちの日は
母との
最後の別れの日だったようだ
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サンブリテニア
花言葉 小さな強さ