改めて知る・・

咳き込んで　辺りを見回し

小さな声で　気管支が弱いもので・・と

言い訳している

怪訝な目線を感じるのがいやで

必ず　言い訳のように話す



コロナ × × × × とかいうやからが

はやく　終息する日を待って

自衛策を講じる人の話に

いつになく　真剣に耳をかたむける



マスクなど　したくもないと言っていたのに

外出する時は　しっかりマスクしている



ひとは　世の中の空気の流れに

かくも　左右されるものなのだ



明日から　真冬の気象状況にもどるとか

数日　寒い日がつづくらしいことに

なぜか　ほっとする私がいる

異常気象が　思いのほか

不安をもたらしていたこと

あらためて知る　

今日。

昨夜完成したジグゾウパズル

想いの果ての・・

冬枯れの　野をあゆみ行き　たどりつく

想いの果ての　倦まぬ荒野よ




ともあれば　いかにありやと　きづかいぬ

日ごとのせめを　しのぎてあれば

完成したジグゾウパズル

空耳らしき・・

耳元に　ささやきかける　声あれど

空耳らしき　悲しみぞまし




春来れば　初々しくも　天空に

羽ばたくがごと　旅立ち決めむ

完成したジグゾウパズル

退くことの重み

ー ある引退会見の映像から ー

退くことの　重みを語る目は

深い思慮にあふれ

現実を凝視すれど　

真実とは無縁のように

淡々としている



人生で　初めて向合った

退くという　重き事態に

多くの悔恨と　多くの執着と

何よりも　今までとは違う

身の置き所についての迷い



すべてを垣間見て

多くを知り　多くを心に問いかけ

それは　

別れを決意したとき

確かにあったはずの愛ににて

はかりしれぬ

悲しみ充ちた物語だと・・



すべてに　始まりがあれば

すべてに　終わりがあると・・



悲しいけれど

ほんとうは　みごとな演出の

喜劇なのかもしれない

　


完成したジグゾウパズル
より添う姿はとてもいい

心地よければ・・

心地よければ　戸外に出よう

春まだ浅い　野に出よう

心の友は　はるか彼方で

春まつくらし　かこつときくが



狂い咲きした　春待つ花木

四季のルーティン　

わすれてしまい

いまが春よと　おたけびあげる



きみのひとみの　やわらなひかり

そのやさしさが　わたしを誘い

はなれてくらす　さみしさ癒す



心地よければ　心の友と

春まだとおい　野にでよう

完成したジグゾウパズル

覘いてはいけない

そこにあると　信じるこころが

愛を　はぐくむ

気がつけば　あったのかと

納得する日は　愛の節目となる



なにもないと　なげやりなこころに

なにも　おとずれない

確かにあるはずと　待つおもいが

愛を　呼び戻す



きがつけば　一人の日は

さみしさよりは　うら悲しさが

迷路へと　さそいこむ

そこは　覘いてはいけない

完成したジグゾウパズル

むねの雫も・・

夢見るあいだも　もどかしく

遠くで見守るやさしさを

空気がつたえる　不思議ワールド



もしもうつつに　出会えれば

なにを伝えて　なにをかくして

しあわせ　はこぶ　鳥に化身し



夢見るあいだは　幸せ人に

なりすましても　しかりはしない

むねの雫も　みせたりしない

完成したジグゾウパズル

やむことなくて・・

朝から　氷雨

遠くの人が　奇妙に気になり

心の隙間に　雨音が忍び込む



語らいあった

エトランジェの人恋しさに似て

雨音は　やむことなくて



愛は記憶の中

薄れるともなく薄れゆき

雨音の中に　蘇えらんとす



ひた寄せる　

郷愁に似た　人恋しさは

雨音のごと　心のとびらをたたく

完成したジグゾウパズル

自虐のゾーン

ひとつひとつが　むなしいと思い始めると

取り返しのつかない境遇に陥ったような

自虐のゾーンに　紛れ込んでしまう




心をこめて　話しかけると

こころをかたむけて　同意点をさがし

むなしい心のほころびを

いつのまにか　繕って楽しい会話に

引き戻してくれる

そんなひとと　めぐり合いたい




会話して成り立つ仕事がら

あいて次第で　しあわせな充実感を

味わえる日も多いけれど

挫折感に打ちひしがれるときもある

ストレス生産工場のような日々は

避けては通れない




なにかと　多角方面から鍛えられて

逞しくなっていくわたしの心

いとおしい

完成したジグゾウパズル

しみいるおもい

愉しきは　こころゆたかな　おもいやり

ゆだねるおもい　とわにひびきて




せめるより　ふかくこころの　おくそこに

しみいるおもい　つたえればこそ

完成したジグゾウパズル

真剣なのです

無垢の感じがいい

とぼけて見えるのがいい

でも　真剣なのです



わたしの生き方



流されているように見える

意志を持たないように感じる



その場かぎりのとりなしかと

疑いたくなる



でも　真剣なのです



とぼけているつもりは無い

だけど　時にはユーモアも必要でしょ



ウフフ・・

おしころしたような笑顔みたくて



でも　真剣なのです

わたし・・

完成したジグゾウパズル

何故かむなしく

手をとりて　あゆむ姿の　うるわしき

初老のふたり　いたわりみえて




ひとりなら　思うが侭に　過ぎ行けど

こころになにか　残れるしこり




かえりみて　思いあたりは　なけれども

ひとりのみちは　何故かむなしく

完成したジグゾウパズル

忘却の彼方の想い

泡が消えていくように

とめることのできない忘却の彼方の想い

数年引きずって生きていても

気がついたときには

跡形もなくなっている




人は　忘れることのできる生き物なのだ




忘れたことを　責める気持ちが

残っている場合もある




それは　むなしい反芻に過ぎないことを

そして・・

忘れることを　許す気持ちを持たねば




幸せは　忘れることの積み重ねの上に

築かれている場合が　多い




自分を許しながら

幸せを　求め続けるのが



生きていることの　意義だと

ふと　辿りついた今の気持ち

大切にしたい

完成したジグゾウパズル

永遠は存在していた

あの道は　

永遠へ続く道だった

永遠は　見えなくても存在していた

確かだった




夢中になれるものが　あった



対象は　時として変わっても

移り気というには

笑えるほど　純粋なものだった



かなわぬ想いだなどと

限定して　諦めさせるのは

無駄だった



永遠がわからなくなったのは

いつの日だろう



今は　もう

暗闇で手探りする以上に

難しい不確かなものになってしまった

永遠というもの



何処に・・・

完成したジグゾウパズル

解き放たれた

解き放たれた　こころは

自分自身という　くくりからのがれて

他のものに　なりたがる




原野を駆け巡る野生の馬になったり

地面の小さな穴を見つけ　その穴をのぞいてみて

穴を掘ることを学び

地底に　だれにも知られない　迷路をつくる




はるかかなたの　初めての国に

穴から　身を乗り出して

この国で　人間になって生きようと

ふと思ってしまう




結局　どんなに変貌を望んでも

人であることを捨てきれない




わたしは　私であり

この世に　唯一の　存在なのだ

完成したジグゾウパズル