ささやかなれど・・・

やすみなど　ありや無しやと　気にとめず

働く身にも　春の足音




母もまた　苦にせずはたらく　姿みせ

この世去りにし　おしえ今なお




はらからの　にぎわいうれし　めのまえに

はるのおとずれ　花咲き競い




よろこびの　ささやかなれど　春くると

鳥のささやき　きみにとどけむ

完成したジグゾウパズル

幸せへの道

共生している　わたしのなかの

愛と哀

喜びとかなしみ



あなたのなかに　見つけた

わたしの存在価値以上の

隠された矛盾



わたしが私であることを

やめることはないし



あなたは　かすかな矛盾など

ないものとするという



この隙間に　気づくことが

愛の亀裂につながることはないと

いいきれるだろうか



ちいさな　見過ごしが

おおきな　破滅につづくみちであると

長い時間かけて　学習してきたはずなのだが



しあわせへの近道は

天真爛漫であること　

些細な事を　取り沙汰しないこと

つきつめて　考えすぎないこと



・・・　だとすると

幸せへの道は　近そうで

さらに　遠い道なのだと

考え込んでしまう

完成したシグゾウパズル

切実に・・

春嵐のおとずれかとおもえば

空は　きれいに晴れて

すべてを　許しているようだ



泣いているのを　知らぬふりで

通り過ぎると

ひどい奴だとにらまれそうで

同情した表情を　つくって

それでも　声さえかけず

やり過ごしたけれど

あの人は　なにを悲しんでいたのだろう



コロナって聞くだけで

息苦しくなるんだけれど

気のせいだろうか

体のどこかが痛いような気がして

平静ではいられないのは

どこか　病んでしまったのか



多分　こころが・・



マイナスイオンが沸き立つような

素敵な景色の中に

佇んで　我を忘れていたい

・・と

切実に　思いつめている

完成したジグゾウパズル

このままで・・

ゆったりと流れる時間は

しあわせの　一ページ

そこに　花の香りと

くゆりたつ　コーヒーの湯気



わたしの胸の内で

くゆるのは　あなたへの

あくなき想い

くりかえしながめる　届いたたより



このままで

あしたも・・

完成したジグゾウパズル

知ってみたい

おっとりしていて

のんびり屋で

それなのに

ある時　急に俊敏な行動をするから

驚かされる



あなたは　まるで

あのこ

そう

チャウチャウ犬　そのままだと

わたしは　思っているけど



わたしのことは

どうなんだろう



複雑すぎて　つかみきれないと

こっそり　つぶやくのが

聞こえてくる気がする



一体　わたしって

どんな様子なの

客観的に見て　どんな感じかしら



知ってみたい

完成したジグゾウパズル

そんなに険しい表情で

そんなに険しい表情で

みつめるから

あなたは　ふくろうとは　よばれない

みみずく　だって



羽角があるから　みみずくだとか

いわれているけど

ほんとは　その鋭い目線が

原因だと・・



わたしはそう思って

あなたを避けて過ごしている



そんなことって

よくあることでしょ・・



みみずくさんには

なりたくないと・・

心底そう思うから

完成したジグゾウパズル

わたしは今日・・

届かない想いと

届かない心

胸痛む時間の経過を

見送りながら




どこですれ違ったのか

何がいけなかったのか

迷宮をさまようように

誰何しつつも



時間の経過は痛みも悩みも

なぜか　うやむやに

朧にしてしまう



向き合うことの大切を

再びまなび　

こだわり続けることの無意味を

会得して　わたしは今日

一歩進んだようだ

完成したジグゾウパズル

愛しさつのり

寄り添いて　心の内を　みせるなら

愛しさつのり　薔薇色に染む




きみしのび　夜ごとの夢を　書き記す

その心こそ　忘れたもうな

完成したジグゾウパズル

静かにしていても

静かに　静かにしていても

突然吹き荒れる　嵐のような

意味もなく昂ぶる感情

おしとどめるすべがなくて

どこかへ　

圧風を抜く作業が必要なのに

その糸口すら見つからないとき

人は　何をするのだろう



静かに　静かにと

なだめるその瞳の光の静寂

時間をかけて　体得した

処世術すら　意味をなさないとき

おやつを取り上げられた幼児のように

泣き叫ぶことができるなら

感情の一部なりとも　どこかへ

そのエネルギーを　放電して

自分らしさを取り戻すことができるものを



何をすれば　よいのだろう

こんなとき

完成したジグゾウパズル

待っていても・・

待っていても　来ないもの

サンタクロース

遠い恋人

旅立った亡き人

幼いころの空想のヒーロー



待っていなくても

いつもそばにいる

飼い犬のやさしさ



救われるばかりの

わたし

完成したジグゾウパズル

幸せはオーロラの一種なのかも

かげりのある美しい人の

うなじあたりの　頼りなさに

このひとの　美しさは

頼りなさから　派生したものなのだと

眺めて　なっとくする私



女の人は　ただ美しいだけではなく

なにか手助けできることはないかと

周りが勝手に　右往左往する

頼りなさが　必要なのかもしれないと

今更ながらに　会得した気分になる私



生きていく上には　強くなくては

やり過ごせないことが　

思いのほか多くて

自然と生存防護服を　

いかめしく身のまとってしまっていると

気づいてはいたけれど

こんな私の　内面の柔軟な本来の

女らしさに　気づいてくれる奇特な人に

巡り合うこともまた　あまりにも希少なことであると

出会いの難しさを　さらに　納得してしまう私



幸せは　まれな中での

巡り合いの　宝物から発する

オーロラの一種なのに違いないと

確信する　今日の私

完成したジグゾウパズル

ちいさな決心

北風が　ぴゅう　ぴゅう　ふく日です

冬はここにいるよ　と　呻いているので

机の下の　私専用の人感温風ヒーターが

フルに　働いています



席を立ちたくない私を

温めてくれる　

冬の間の相棒です



春はやっぱり　待ち遠しい

みんなが待っているんだから

すぐそこに　来ているんだから

見返り寒波など　ものともせずに

外来コロナなど　相手にしないで



あと少しを　きりぬけようと

ちいさな決心をしてしまいました



今朝のこと

完成したジグゾウパズル

雪が降るというから

雪が降ると　予報で言うから

真っ白な銀世界を期待して

こっそり　ワクワクしている

胸のうちのことは　隠して

朝目が覚めたら　まっさきに　

ムートンのフカフカブーツを

取り出して庭を歩きまわり　

おはよう　素敵な朝だね・・と

誰彼にとなく　声かけてまわる

夢想の中の　わたし

雪なんて　かけらもないのに

雪の日の朝を　満喫して

いつものように　かわりない

モーニングコーヒーを

くゆらす　静かな朝

かわり映えしない　わたしが

今日も　はじまる

あるかなしかの・・

静かにふける

夜のしじま



目の動きだけが　

ゆっくりと

あなたの周りを

空気の存在が見えるかのように

旋回して



瞳のなかの揺れる

小さな炎にたどりつく



そこから　動きはしない



音の無い　声のない

夜のしじま



幸せは　かくのごと

あるかなしかの　時間の流れ

完成したジグゾウパズル

あのころのわたし

あの場所へ行けば

あのころのわたしと

会えるかもしれない



もう少し若くて

もう少しきれいで

そして　なによりも

疑うことを知らなかった

無垢のわたしに・・

完成したジグゾウパズル