何かしるしがあれば
目印が約束されていれば
道に迷うこともないとおもう
目印が間違った情報の場合もあり
知らず知らずに迷宮にはいり
苦悩することもある
母に手を引かれて歩む頃は
母に全幅の信頼あればこそ
迷い子にならずにすんだ
大人になってみると独り立ちが
得意になり 意気込みから
間違った道を歩みそうになったこともある
いま辛うじて迷子にならないのは
今までの生き方に良しといえる
経験からの自信のせい
残りの年月を数えると
これからも さらに良しと
いえる日々を送れるだろうか
沢山の後悔を積み重ねて
室に閉じ込めた時間の経過が
ずっしりと重たい毎日となる
目印が約束されていれば
道に迷うこともないとおもう
目印が間違った情報の場合もあり
知らず知らずに迷宮にはいり
苦悩することもある
母に手を引かれて歩む頃は
母に全幅の信頼あればこそ
迷い子にならずにすんだ
大人になってみると独り立ちが
得意になり 意気込みから
間違った道を歩みそうになったこともある
いま辛うじて迷子にならないのは
今までの生き方に良しといえる
経験からの自信のせい
残りの年月を数えると
これからも さらに良しと
いえる日々を送れるだろうか
沢山の後悔を積み重ねて
室に閉じ込めた時間の経過が
ずっしりと重たい毎日となる
コキア
花言葉 恵まれた生活、夫婦円満、忍耐強い愛
心 許せる人と出会うのは
砂の中のダイアモンドを見つけるほどの
困難なのに
砂の中から 取り出して
掌にとることが できるだろうか
砂を 掘り返す
私の海岸には
掘り返した跡が 無数で
その作業の むなしさが
わたしの 体になっていく
イミテーションの輝きを
見間違えて 有頂天になり
この世での この労役は
終わりを見たと 思うことが
わたしを怠惰にする
海岸に 立ち寄ることをやめて
ダイアモンド 持たない人を
冷ややかに眺め
心に一線を引き
微笑みすら 惜しむ
ある朝 目覚めると
突然 鉛色に代わった石を
呆然と見つめて
不明の心を悔やみ
うなだれて 海岸に向かう
海に向かって 叫ぶ
ほしいものは 何?
必要なものは?
ないと困るものは 何なの?
わたしがわたしであるために
心を ふるいにかける作業が始まる
ジィ- ジィ-
ジィ- ジィ- ・・ ・・
砂浜の 掘り返した後は
波が きれいに元に戻してくれた
何もなかったように
いつからか定かでないけれど
わたしは もう 持っていた
ただ 気づくだけでよかった
砂の中のダイアモンドを見つけるほどの
困難なのに
砂の中から 取り出して
掌にとることが できるだろうか
砂を 掘り返す
私の海岸には
掘り返した跡が 無数で
その作業の むなしさが
わたしの 体になっていく
イミテーションの輝きを
見間違えて 有頂天になり
この世での この労役は
終わりを見たと 思うことが
わたしを怠惰にする
海岸に 立ち寄ることをやめて
ダイアモンド 持たない人を
冷ややかに眺め
心に一線を引き
微笑みすら 惜しむ
ある朝 目覚めると
突然 鉛色に代わった石を
呆然と見つめて
不明の心を悔やみ
うなだれて 海岸に向かう
海に向かって 叫ぶ
ほしいものは 何?
必要なものは?
ないと困るものは 何なの?
わたしがわたしであるために
心を ふるいにかける作業が始まる
ジィ- ジィ-
ジィ- ジィ- ・・ ・・
砂浜の 掘り返した後は
波が きれいに元に戻してくれた
何もなかったように
いつからか定かでないけれど
わたしは もう 持っていた
ただ 気づくだけでよかった
アングレカム
花言葉 いつまでもあなたと一緒
雨が降って
たくさんの雨が 降って
車が通るたびに
水しぶきを 立てる音が
責めたてるように聴こえてくる。
パソコンのキイをたたく指が
おのずと 早いリズムになっている
車を降りた人が 傘を斜めにして
駆け込んでくる
気持ちのせかれる 夕暮れ時
その 脅しには 乗らない と
反発の心を
ようように 静めながら
それでも ああ、
こんな雨の日は
はやく 仕事を終えて
熱いお茶など 飲みながら
静かな時間の流れにたゆとうて
夢想の世界に 遊びたいと
またまた あらまほしきと
古語の引用を 遊び
伝わるもの、
受け止めるものも
いないことをなげく
やはり まだ
雨が 降り
雨の上にも 雨がふり
心の中にも
雨が降って
闇の帳(とばり)を つれてくるまで
こころに 帳がおりるまで
たくさんの雨が 降って
車が通るたびに
水しぶきを 立てる音が
責めたてるように聴こえてくる。
パソコンのキイをたたく指が
おのずと 早いリズムになっている
車を降りた人が 傘を斜めにして
駆け込んでくる
気持ちのせかれる 夕暮れ時
その 脅しには 乗らない と
反発の心を
ようように 静めながら
それでも ああ、
こんな雨の日は
はやく 仕事を終えて
熱いお茶など 飲みながら
静かな時間の流れにたゆとうて
夢想の世界に 遊びたいと
またまた あらまほしきと
古語の引用を 遊び
伝わるもの、
受け止めるものも
いないことをなげく
やはり まだ
雨が 降り
雨の上にも 雨がふり
心の中にも
雨が降って
闇の帳(とばり)を つれてくるまで
こころに 帳がおりるまで
ムクノキの花
花言葉 用心深さ
角を曲がると 愛に あえる
その角を曲がると 愛が いる
懐かしい微笑みを浮かべて
ずっと 待っていたように
ためらいや 恐れなど
何もなかったかのように
朝 東の山の向こうから
太陽が現れるのと 変わらない
当たり前の表情で
そして
愛は 語り始める
見てきたことを
友や 母や 恋人たちのことを
持ちきれないほどの 思い出の話を
愛は もうどこへもいかないという
これ以上は 他のものは見たくないという
尋ね歩くのは もうやめるという
落ち着く場所を 決めたという
愛は そこにねぐらを定め
わたしが来るのを 待つという
角を曲がると 愛にあえる
その角は 遠い
角を曲がると 愛がいる
その角を曲がると 愛が いる
懐かしい微笑みを浮かべて
ずっと 待っていたように
ためらいや 恐れなど
何もなかったかのように
朝 東の山の向こうから
太陽が現れるのと 変わらない
当たり前の表情で
そして
愛は 語り始める
見てきたことを
友や 母や 恋人たちのことを
持ちきれないほどの 思い出の話を
愛は もうどこへもいかないという
これ以上は 他のものは見たくないという
尋ね歩くのは もうやめるという
落ち着く場所を 決めたという
愛は そこにねぐらを定め
わたしが来るのを 待つという
角を曲がると 愛にあえる
その角は 遠い
角を曲がると 愛がいる
ソラナム・ラントネッティ
花言葉 秘めたる想い