
手をのばせば ふれられるところにいるのに
声さえ かけられず
いつの間にか 姿が消えている
あなたは いつも
幻のようで
わたしは いつまでも
夢見るだけで
あなたの姿を さがしてあるく
夏の蜃気楼のなかに
佇むとき
夢見るわたしは
昇りたつ 空気の層に抱かれて
あなたの周りを 飛び交い
一生を
声からして 叫び続けた
せみのように
夏の終わりには
抜け殻だけを 残して
つぎの季節へと わたりゆく
声さえ かけられず
いつの間にか 姿が消えている
あなたは いつも
幻のようで
わたしは いつまでも
夢見るだけで
あなたの姿を さがしてあるく
夏の蜃気楼のなかに
佇むとき
夢見るわたしは
昇りたつ 空気の層に抱かれて
あなたの周りを 飛び交い
一生を
声からして 叫び続けた
せみのように
夏の終わりには
抜け殻だけを 残して
つぎの季節へと わたりゆく