並木たより

写真付き日記

知恵は金銀にまさる

2006-02-10 01:06:44 | 日記・エッセイ・コラム

国際技術士(APECエンジニア)の登録制度が始まって満5年。今月末の第10回登録で我が国のAPECエンジニアの総数が2,500人を超える予想とのこと。(約8割がCivilエンジニア、約2割がStructuralエンジニア、その他、Mechanical, Chemical, および Electrical 3分野各十数名すつ計五十数名(2%強))

外交音痴とか語学ハンディキャップ(障害者)と批判されながらも、兎も角国際認証を受けた専門家の増加は「国家的慶事」である。

「登録して幾ら儲かるの?」と聞かれることが多いのに閉口する。経済価値のみで物事の軽重を計ろうとすること自体、いかにもエコノミックアニマル的で、まさに非国際的感覚である。

アネハ事件で顕著になった様に、エンジニアリングの立場は目先の利益に反することが多い。「損して得取れ」という。「知恵」に従い、目先の利害に捉(とら)われない、客観的でグローバルな視野を養わねばならない。

「知恵を得るは銀を得るにまさり、その利は精金よりも善い」(ソロモンの箴言3章14節)