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しかり、余は信ず、余の救い主は復活したまいしを。義人を殺してその人死せりと信ぜしユダヤ人のあさはかさよ。なんぞヒマラヤ山をたたきて山崩れしと信ぜざる。
愛する者は死せざりしなり。自然は自己の造化を捨てず、神は己の造りしものを軽んずべけんや。彼の体は朽ちしならん、彼の死体を包みし麻の衣は土と化せしならん。
されども彼の心、彼の愛、彼の勇、彼の節ーああもしこれらも肉とともに消ゆるならば、万有はわれらに誤謬を説き、聖人は世をあざむきしなり。
余はいかにして、いかなる体をもって、いかなるところにふたたび彼を見るや知らず。ただ Love does dream, Faith does trust, Somehow, somewhere meet we must. (Whitter) 愛の夢想をわれ疑わじ、何様(どう)か何処(どこ)かで相い見んと。(ホイッチャー) (内村鑑三)