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U-K協(ユビキタスかながわ協議会)の総会に出席した。記念講演の講師は苗村憲司氏。元NTT研究部長、慶大名誉教授、現在は駒大教授そして情報セキュリティ大学院大学客員教授。かつて同じ職場に居たが仕事以外の思い出が多い。
20年前のある夕方、「江戸幕府の使節団がワシントンで滞在したホテルに関する資料を一晩で集めて欲しい」と依頼された。ホテルオーナーの曾孫がベル研究所の研究員として来日し、歓迎レセプションでその話が出たとのこと。
早速、知人から、万延元(1860)年の日米修好通商条約の記録を借用し、正使新見豊前守正興、副使村垣淡路守範正らが烏帽子・狩衣姿で15代大統領ブキャナンに謁見した様子やウィラードホテルの廊下で魚を焼いている様子(ペン画の新聞挿絵)などをコピーして提出し、大いに喜ばれた。
後日ワシントンを訪問した折、ナショナルアーカイブス(国立公文書館)を訪れ日米修好通商条約の原本を(手にとって)見せてもらった。その折、苗村氏に提出した資料の写しを提供したところ、条約原本と共に保管しておくとのこと。今も公文書館の倉庫に保管されていることだろう。