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古代とは言わなくても、たとえば江戸時代と較べて、はるかに便利な生活をしているはずの現代人が、主観的な「幸福感」では、必ずしも先祖より幸福とは言えない。
人の主観はアナログ的知覚認識に基づき、各自の人生の主観的な幸福感の総量は同等という説がある。
「若い日の苦労は買ってでも体験しろ」と言う。若い時に苦労した人は、晩年、ささやかな平安を極上の幸福と感ずる。
特養の老人達を見ていると、同じレベルの生活に満足している人と不満な人とがいる。わが姉はそのうちで、最も幸せな部類の老人である。
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