災害でご家族を亡くされた方へ
これから起こることは、もしかして他の人は喜びを露わにしても、あなた方は受け入れられなくて、疎外感を味わうかもしれないと、私は心配をしている者です。
あなた方に掛ける適切な言葉もないのかもしれません。
私が子供の時に母親を亡くした事が、少しでもお役に立てば、と思ってこの記事を書くことにしました。
どのような事からでも、家族を亡くすことは非常に悲しみの深いものです。そして私達は日常の中でそれらを抱きかかえて、生きていかないとならないと、自分に言い聞かせて毎日茫然としながら生きていることでしょう。
この気持ちは誰にもわからない。ですから自分の胸に閉じ込めて生きて来ているのでしょう。
私のように母親を亡くしている人、家族の多くを亡くしている人、子供を亡くしている人など、悲しみは人それぞれに深い物があると思います。その気持ちがたとえ10年経とうとも、その気持ちが癒えることなどないでしょう。
涙を流さない日もないでしょう。亡くなってしまった人、子供の名前を口に出す事さえ、辛い日々を過ごしていると思います。
あなた方に起こった非情な運命に、どう心を向き合えばいいのか、あなたは自問するかもしれません。悲しみが癒える時があるとしたら、それは寝ることだけかもしれません。
あなた方は、深い悲しみをどこに出したらいいのか、どうしたらいいのかさえ、戸惑い、胸にまたしまい込んで、日常の作業をするしか方法がないと思うでしょうか。
深い悲しみを抱えて、これからやって来る、奇跡のような新しい時代に、あなた方は、他の人のようには喜ぶことが出来るでしょうか。喜ぶことがあなたに出来るのでしたら、喜んでください。でも、他の災害を受けていない人とは違うと思う気持ちがあるのでしたら、そのままでもいいのです。
あなた方の気持ちが癒える時があるとしたら、それはあなた方が、亡くなった家族の魂にであってからだと思います。
家族を失った人にしか、これらはわかりません。
一人で生きている人もいるかもしれません。慰め合える友人とも別れている人もいるかもしれません。
あなた方の心が少しでも軽くなるように、私は祈ります。
私に出来ることは、あまりにも少ないのです。
でも、知ってください。家族を亡くして悲しんでいる者は、他にもいます。あなた方だけではありません。
運命というには、あまりにも非情な災害を身に受けて、生きていかなければならないあなた方に、私が今出来ることは、ほんの少しなのです。でも同じような気持を抱えて長い年月を生きてきました。
笑える時があれば、どうぞ笑ってください。あなたの笑顔は亡くなった家族が一番喜んでくれると信じてください。
あなたの心のままにどうか信じて生きてください。
私はある日、亡くなった母が私の頭を触ったと思える瞬間に出会いました。
その時、何が起こったのか自分でもわからない程、泣きじゃくりました。心の中に詰め込んだものを、出すかのようにして、激しく泣きじゃくりました。
そして私の母はいつも私の側にいてくれていると、私は信じるようになりました。普段はわからないようにしてくれていますが、私にとってここぞという時には、いつもわかる様になっているのです。
亡くなっても、家族はあなたの傍にいます。そしてあなたが笑うのを、楽しみにしているのです。
泣きじゃくってから、私の心はすっきりしました。それで忘れることはありませんが、心の奥の石のようなものが、少しになりました。
あなたの深い悲しみは、このようにして、少しづつですが良い方へと進んでいると信じてください。
やがていつの日か、自分の体験の悲しみが光り出すことでしょう。あなたの心の中でそれは光だします。(アイリス)
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