- 12月19日、米国の空爆によりシリアのデリゾール県でISIS指導者アブ・ユシフが殺害された。これは復活したISIS勢力を狙った重要な作戦となった。
- CENTCOMは、ISISの再興を防ぐための継続的な取り組みを強調し、シリアで拘束されている8,000人以上の工作員を解放したいというISISの意向に対する懸念を浮き彫りにした。
- シリア駐留米軍は、900人の中核部隊と1,100人の臨時交代部隊を含む約2,000人に倍増した。
- これまでシリアとロシアの防空軍によって守られていた地域でISISを標的とした空爆が増加しており、ここ数週間で数十回空爆が行われた。
- ISISはカリフ制国家の再建を目指しており、その計画を阻止するために米軍の積極的な軍事作戦が行われている。
米中央軍(CENTCOM)は、イスラム国(ISIS)の指導者、アブ・ユシフ(通称マフムード)が12月19日木曜日にシリアのデリゾール県で行われた空爆で死亡したこと を確認した。
この作戦は、シリアの独裁者バッシャール・アル・アサドと暫定政府の追放によって生じた権力の空白を、デリゾールを含むシリア東部の人口の少ない地域の再支配に向けたダマスカスのゆっくりとした取り組みの中で利用した、復活したジハード主義者とISISの勢力を標的とした一連の攻撃の最新のものである。
「12月19日、米中央軍はシリアのデイル・アズ・ザウル(デリゾール)県でISIS指導者のアブ・ユシフ(通称マフムード)を狙った精密空爆を実施し、アブ・ユシフを含むISIS工作員2名が死亡した」とCENTCOMは発表文で述べた。「この空爆は、この地域のパートナーとともに、この地域内外の米国、同盟国、パートナーの民間人や軍人に対する攻撃を計画、組織、実行するテロリストの活動を阻止し、弱体化させるというCENTCOMの継続的な取り組みの一環である」
CENTCOMによれば、空爆はシリア政権とロシア軍がかつて支配していた地域で行われた。
米中央軍司令官マイケル・クリラ陸軍大将は、特にシリアにおける最近の政治的変化の中で、シリアにおけるISISの再台頭を阻止するための米軍の継続的な取り組みを強調した。
クリラ氏は、シリアの施設に現在拘束されている8,000人以上のIS工作員を解放するという野望について懸念を表明した。その大半はシリア北東部のロジャヴァに拘束されている。ロジャヴァは、米国が支援するシリアのクルド人主導の北・東シリア自治政府が支配する地域で、トルコの軍事作戦の脅威にさらされている。(関連記事:リンジー・グラハム上院議員、トルコがシリア民主軍に対する軍事作戦を進めれば制裁を科すと警告)
「ISISは現在シリア国内の施設に拘留されている8,000人以上のISIS工作員を脱獄させようとしている」とクリラ氏は述べた。「我々はシリア国外で作戦を遂行しようとしている者も含め、これらの指導者や工作員を積極的に標的にするつもりだ」
米国、ISISの復活阻止のためシリアでの軍事作戦を強化
CENTCOMは、これまでシリアとロシアの防空軍によって守られていたシリアの ISISとその他の関連聖戦グループが、現在米軍の標的になっていると表明した。
米中央軍はここ数週間、反体制派がダマスカスを制圧した12月8日の一連の作戦を含め、数十回の攻撃を実施している。米軍の攻撃は、崩壊したカリフ制の再建を試みていたシリア中部のISIS拠点75カ所を標的とした。
今回の空爆は、シリア駐留米軍が今年2倍に増加したとの国防総省の発表を受けて行われた。
これまで米国は、ISISと戦う国際的な取り組みの一環として、シリアに約900人の軍人を駐留させていた。国防総省報道官のパット・ライダー少将は最近、シリアに現在約2,000人の米軍兵士がいると発表している。
ライダー氏は、少なくとも過去数か月間、約2,000人の兵士がシリアに駐留していると主張している。同氏は、この増員にはシリアに長期派遣される「中核」部隊900人と、作戦上の要求を満たすために短期間シリアに派遣される「臨時交代部隊」1,100人が含まれていることを明らかにした。
シリアにおけるアメリカの反ISIS爆撃作戦について議論する「デイブ・デキャンプの反戦ニュース」のこのエピソードをご覧ください。
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