「ご隠居、おいでやすか?」
「やあ、八っあん、待ってたよ」
「先日は真知子と奥さん方の会合は、どうでやした?」
「ああ、皆喜んでいたよ、やはり旦那の話だけでは、どうも話の要領が悪いようで、話をたくさん聞けてよかったそうだよ。それに真知子ちゃんが、信じなくてもいいから、情報として受け取ってほしいと、話してくれたことが、とてもよかったようだ。」
「そうでやんしたか。真知子も大分今回のことで、成長しやした。」
「ああ、信じてほしくても、かえって逃げられるそうだからなあ。」
「そうでやんス。誰でも最初は尻込みしたり、疑ったりしやすからね。」
「だから、今回の会合はとても和やかでいい雰囲気だったそうだよ。」
「それはよござんした。家のかかあも行けばいいのに、真知子の邪魔をしてはいけないと、行かなかったんでやんスよ。」
「そうかい、八っあんのおかみさんらしい、気遣いだねえ。」
「ご隠居今日めえりやしたのは、実は聞きてえことがありやして。」
「ほお、なんだい?」
「実は天皇の事でやんすよ、テレビでは天皇は首相のやり方を反対している風な話でやんすが、それも実はタヴィストックでやんすよね。」
「ああ、悲しいかなそうだと思わざるをえないね。ああやって天皇は良い人として皆に刷り込んでいるんだろう。だから、紙に書いてあるものを読んでいるし、心を反映しているようには
もう見えないよ。私にも反タヴィストック効果が効いているかな?」
「やっぱり、ご隠居もそうお思いでやすか。それでは、実はでやんすが、天皇は王族の中でも一番古いって話でやんすよね。今では裏天皇とも組んでいるようでやんすから、天皇家というのは、明治の前も後もいっしょくたでやんしょ?」
「ああ、そのようだね。」
「それならでやんすが、一番古いってことなら、悪魔崇拝ってえのも、一番古くからやっているのが、天皇家ってことでやんすか?」
「いやあ、それはどうだろうか、しかし、そうとも言えるなあ。確かに。一番古いってテレビでは何度も言っているし、一番偉い様な事も言っておった記憶もあるなあ。」
「そうでやんすよ。それなら、タヴィストックのやり方ってえのも、もしかしたら本当は、天皇家代々の秘策ってことも考えられなくないっすか?」
「八っあん、あんた凄いこと考え付くなあ、見直したよ。この話は木村さんにも伝えておくよ。天皇家は確かに一番古いから、何かもっと秘密や秘策を持っていても不思議ではないな。だから長いこと支配者として続いているのだからなあ。もしかしたら、これは凄い話になるかもしれないぞ。そういえば、先日の会合で、ほら別のところから私らの会合に来たいという若い人がいるっていってたけど、木村さんがよめ話してくれていたらしい。ようするにこの会は宗教関係の組織に入っている人は、お断りしているとはっきり話してくれたらしい。そうしたら、そういうところへは一切関係ありませんから、お願いします。ということらしい。」
「そうでやんしたか、それなら、ようございました。何かあってから引っ掻き回されたり、何かに利用でもされたら、たまりませんからねえ。」
「そうだな、それに一言言っておけば、何か不都合なことが起きたりしたときには、また断ることもできるからねえ。とにかく、次の会には出席するそうだから、まあ楽しみにしているよ。」
「若い人なら、木村さんも話が合うでやんしょ。」
「そうだね、ところで、八っあん、私も今度ipadとやらを、買うことにしたよ。色々と調べることもできるそうだから。」
「ご隠居もあの本見てえなやつを、使えるんでやんスか?」
「ああ、この間木村さんに教えてもらってちょっとやってみたくなったんだよ。うまく使えるかどうかはわからんがね。とにかく私もそういう気持ちになったってことだよ。」(笑)
「そうでやんしたか、それは楽しみでやんすね。」
「どうだい、八っあんも一緒にやらんかね。」
「いいえ、ご隠居とは違ってそういうのは、からっきしダメでやんスよ。」
「八っあんは、道具を使っているから頭の回転は私よりいいはずだよ。」
「とんでもねえ、ぼんくらと小せえときから言われてきやしたのに、そんなことを言われたのは
ご隠居が初めてでやんスよ。」
「お前さんは長いことそうやって、精進している偉いもんだよ。」
「いやあ、今日はアッシは舞い上がってしまいそうでやんすよ。」
「八っあんが舞い上がるのも悪くないね。」(笑)
「それじゃ、アッシはこれにて、失礼いたしやす。」
「ああ、また来ておくれ。」