のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



好奇心や知識欲をもっていたいな

2019年11月21日 | 読書
私のお寿司教室に3年以上通ってくださっているHさんは、80代。
いつも明るい色の服装で、髪もきれい、肌もつるつる。

茶道の先生でもあり、太極拳の先生でもあります。
優しくも厳しい凛とした方で、いつも刺激を受けています。

先日はご自分が出版された本を持ってきてくださいました。



20年近くにわたる取材、執筆、その間のエピソードなどを聞くにつけ、その努力に頭が下がりました。
小説の主人公は、知られざる一教育者ですが、見識高く志し清く、こんな人がいたんだと新たに知ることができました。

記録文ではなく小説文になっていて、登場人物の心の動きや、当時(80年ほど前)の状況がいきいきと表現されていました。
何よりも文章が美しい。

すでに3冊目の小説出版。以前は文芸紙で受賞された経験もおありです。
書くことがいかに人間を成長させるかを身をもって教えてくださいます。

身近に人生のお手本がいるって素晴らしい。
でも、出版っていくらかかったんだろう、と違う次元での思いが頭をかすめる私です。

それにしても最近本を読んでないので、何とか時間をとって読書をしないといけないなあと反省。
さっそく夫が読んでいた本が机上にあったので読んでみました。



そうしたら今日の新聞に、映画の宣伝が入っていました。タイムリーです。
そうか、もうすぐ12月だものね。恒例の忠臣蔵の季節ですね。

仇討ちにいくらお金がかかったか、その資料が最近発見されたので、小説や映画になったんです。
志遂げんとするには、いかにお金が必要であるかが分かります。

これは昔も今も変わらない事実なんですね。



物事はいつになっても新しい発見があり、違う切り口から見ると、また違った世界が広がるってこと。
いつまでも、知識欲や志を持ち続けることが大切なんだと改めて感じた次第です。

とはいえ、能力も資金も潤沢でない私は何事も全うできず、うじうじとしているばかりです。