とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

元気な声が

2021-02-21 18:43:21 | 丘の上(認知症・入院)
1月の緊急事態宣言、そして期間延長と、国内もなかなかに厳しい状態。

身近な話では、これも1月中旬だが、姑とこが入居している特養で、入所者とスタッフの方それぞれ1名ずつ、陽性反応者がでたとのこと。

月に一度送られてくる特養からのお便りには、さまざま行事を行っているというたくさんの写真が掲載されたものと、運営者からのお知らせがあり、細やかな文章で陽性反応者についての情報が記されていた。

介護スタッフには、私生活といえども、感染防止のための禁止事項がさまざまにある様子。陽性反応者はともに特に症状ないのだそうだ。
なぜ判明したのかというと、まず、その入所者の方が検査のため、施設の同じ敷地内にある病院へ入院する、その際の検査で判明したとのこと。陽性反応者がでたため、その入所者のお世話を担当していた人は濃厚接触者だし、居住していたフロアは消毒作業、施設内の全スタッフも検査を行ったそう。

お世話をしていた人が陽性反応者だったのかは明確ではなかったが、問いただすほど、何もしてくれない施設ではないと判断する。
まぁ、言葉巧みに、印象を操作していることだってあり得なくはないだろうが、訪れた時の印象が「徹底している組織」と思えたので。

これを踏まえ、一旦は中止されて、再会後はより厳しくなった面会。

もう実際に同じ部屋で会うことはできず、タブレットを入所者のところに持って行き、家族は1階の面会室に設置されたWebカメラつき・スピーカー付きのパソコンに映し出された入所者と面会だ。

姑とこ。今回は、眠そうだった。
先日、朝一に連絡あり、前夜発熱した(熱はすぐ収まった)とのことだったが、見える顔の血色はよい。
ただ、とても、なんというか、眼が見えていないのか?と思うほど、反応があまり良くない。
声も小さく、かすれている。時折、痰がからんでいるのか、ゴロゴロいう感じだ。そばに控えた介護スタッフは長髪の若い男性だったが、細やかに会話の仲介をしてくれた。
私たちが部屋に入っていったその様子も、もう向こうのタブレットの画面で見ているのだが、実にぼんやりとした反応であった。
なんだか、「ああ、このテレビに映ってるのは、ひょっとして、とこ嫁ちゃんかしら?」って感じ。
ぼそぼそと隣の介護スタッフの人に「孫がいるのよ」とか言ってる。

画面越しの面会は、やはり、とても距離がある感じがする。
…元気な声が聴けたら、なぁ。

孫が、っていうから、私のスマホに最近撮影したうちの息子の画像を表示して見せたけど、詳細は見えなかろうし、すーーーーん、ってなんの反応もない時間がすぎていく。

のれんにうで押し、ぬかにくぎ。
はぁああああ。

今はうちの息子も大学卒業前に駆け込み的に合宿免許の旅に出ている。
友達3人と一緒のお部屋に宿泊して、2週間ほどで自動車免許を取得するのだそうな。費用も自分のバイト代で支払っていた。
その話をしても、やっぱり、姑とこの反応は、「すーーーーん」なのだった。

先日届けてもらったノートやスケジュール帳、ペンは使っていないらしい。
鉛筆がいい、とのこと。見てはくれたのかも。

最後まで姑とこはとても眠そうな顔だった。今回の面会をその眠そうな顔のまま終えて、私たちはなんだかノックアウト状態でその面会室を後にした。

次の時は、もう少しワクチンが普及して、画面ごしではなく会えるかなぁ?
(もっと先かな?)どうか、元気でいて欲しい。

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