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古今東西のアートのお話をしよう

映画 ナミビアの砂漠

見出し写真は、中園孔二「無題」


アーティスティックなポスター

『21歳のカナにとって将来について考えるのはあまりにも退屈で、自分が人生に何を求めているのかさえわからない。何に対しても情熱を持てず、恋愛ですらただの暇つぶしに過ぎなかった。同棲している恋人ホンダは家賃を払ったり料理を作ったりして彼女を喜ばせようとするが、カナは自信家のクリエイター、ハヤシとの関係を深めていくうちに、ホンダの存在を重荷に感じるようになる。』引用元 映画.Com

監督・脚本 山中瑶子


二人の男を追いかけさせるカナだが、正直魅力を感じないし、ウザイ。二人の男がやたらカナに謝るのはなぜだろう… どうやら男はカナに謝らなくなければならない存在らしい。

強いジェンダー的視点で作られた映画で、そこが評価の分れ目だろう。しかし、冒頭の映像表現から斬新で、喫茶店でのカナと女友達との会話と周囲の話し声の混濁は、カナの障害を表すらしいが、言葉の作る音節の反復がハウスミュージックぽくもある。聴覚表現にすぐれた映画作家だと思う。


ナミビアの砂漠に人工的水飲み場を作って、そこに来る動物を観察するように、カナ(河合優実)を観察する…



好き嫌いは別に、監督の実力を

感じる作品です。


★★★★☆

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