開催趣旨は、
『19世紀末から第一次大戦が勃発するまでの間、 フランスが平和と豊かさを享受することが出来たベル・エポックの時代。 芸術を生み出す活気と自由な雰囲気にも満ち溢れ、世紀初頭にはフォーヴィスム、 キュビスムなどの新しい美術が芽吹いて花咲き、やがて絵画表現の到達点のひとつとして抽象絵画の誕生を導きました。 その後抽象絵画は20世紀の美術表現を主導することになりました。 この展覧会は、 抽象絵画の発生の前後より、戦前はフラ ンス絵画を中心に興隆した動向、 戦後については1960年代までのフランスの熱い抽象、抽象表現主義、さらには日本の実験工房や具体など、 同時多発的に、 多様に展開し、 次代へとつながった抽象絵画のあゆみを展観します。』展覧会パンフレットより
展覧会の構成は、
1 抽象芸術の源泉
2 フォーヴィスムとキュビスム
3 オルフィスム、 未来派、 青騎士、バウハウス、デ・スティル、 アブストラクシオン=クレアシオン
4 日本における抽象絵画の萌芽と展開
5 熱い抽象と叙情的抽象
6 トランス・アトランティックピエール・マティスとその周辺
7 抽象表現主義
8 戦後日本の抽象絵画の展開 (1960年代まで)
9 具体美術協会
10 瀧口修造と実験工房
11 戦後抽象作家のその後
アルトゥング、スーラージュ、ザオ・ウーキー
12 現代の作家たち
リタ・アッカーマン、岡リグレアンヌ、裏正、津上みゆき、柴田敏雄、 高畠依子 横溝美由紀
アーティゾン美術館の6階、5階、4階をフルに使った“気合のこもった展覧会”でした。
あまりに展示作品が多く、撮影可能と撮影禁止が半々ぐらいかな…
撮影禁止作品は、ネット画像を借用しました
印象に残った作品のダイジェスト
やっぱりここから…
ポール・セザンヌ サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール
1904ー06年頃
フランティセック・クプカ 赤い背景のエチュード 1919年頃
アンドレ・ドラン 女の頭部 1905年頃
ウンベルト・ボッチョーロ
空間における連続性の唯一の形態
1913年
ジョアン・ミロ 絵画 1952年
Section6
トランス・アトランティックーピエール・マティスとその周辺
デュビュッフェ、ミロなど
菅井汲 赤い鬼 1954年
オノサト・トシノブ 朱の丸
1959年
草間彌生 無題(無限の網) 1962年頃
Section9
具体美術協会 Gutaiより
横溝美由紀コーナーより
図録を買えばよかったと後悔…
改めて買い求め整理したいᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
空前絶後?!の展覧会
★★★★★
アーティゾン美術館の
新収蔵作品を中心に、
現代日本の作家は個展規模の展示
じっくり観るなら半日は
必要な質と量
強くお勧めします