羅保派

信頼を取り戻す

奈良見聞録 桜井市聖林寺

2022年03月19日 | Weblog
奈良県桜井市聖林寺(しょうりんじ)は和銅5年(712年)藤原鎌足の長男・定慧(じょうえ)が妙楽寺(談山神社)の別院として創建した。多武峰の中腹に位置し、大和盆地が一望できる。本尊は江戸時代作の石造子安延命地蔵菩薩坐像で、安産や子授け祈願のお寺である。
しかし、本堂を出て、階段を昇って行くと空気が変わる。堅牢な別棟の扉を開けると、天平彫刻の傑作である国宝の十一面観音立像が祀られている。東京国立博物館でも開帳された。もとは大神神社の神宮寺である三輪山大御輪寺(おおみわでら)の本尊だったが、明治の神仏分離のときに大八車に乗せられて、聖林寺に避難された経歴がある。明治元年(1868年)の神仏分離令は、全国に廃仏毀釈の嵐を巻き起こし、春日社と一体の信仰が行われていた興福寺でも大きな打撃を受け、一時は廃寺同然となり、五重塔、三重塔さえ売り出されていた。
Some Buddhist temples suffered a great damage during a movement to abolish Buddhism in the early Meiji period. The principal object of worship took refuge in the Shorinji Temple. 






















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