山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

公演間近【稽古場フォト】

2011-03-07 14:43:08 | モノローグ【エトセトラ】
劇団夢桟敷 第55回公演
「ねじ式 復活篇」

原作・つげ義春「ねじ式」「紅い花」より
作 演出・山南純平

3月11日(金)午後7時
12日(土)午後3時・午後6時
13日(日)午後3時

【出演】
■工藤慎平
■田中幸太
■坂本咲希
■肥後丸。
■過眞島憲法(注:今公演で卒業になります!)
■夢 現

【スタッフ】
音楽編集:田中幸太/作曲:坂本冬馬
照明:山南純平/音響:卓 草四朗
宣伝美術・衣裳・制作:坂本咲希/美術・小道具:肥後丸。
記録:タカハシ ユウジ
受付制作:石崎優香

ギャラリーADO


熊本市河原町2河原町問屋街通路・熊本市電「河原町」下車

★前売り1500円
尚、完全予約制になっております。ご注意下さい。
メール予約もあります。山南mixiメール、又は劇団員まで。
当日券でのご入場は限定5名様までです。満席の場合はお断りすることもあります。





■3月3日(木)

昼から美術制作する。劇団員たちが事務所に集まるとキッチンは足の踏み場がなくなる。これにも慣れてきた。
夕方からの稽古場は清水市民センター。ここは事務所から歩いて30秒のところ(裏通りを渡ったらソコ)。道具は手で持ち込まれる。
最近まで春の陽気だったのだが、今日は寒くて久々に暖房を入れる。
ラストまで稽古はススム。・・・全体を通して、夢とエロス。
ご来場者は満足できます。





■3月5日(土)

午後1時から9時半までの稽古となる。
ギャラリーに蟲さん、本田君、音響の卓さんも加わり、熱気を帯びてきた。
通し稽古ができるようになると場面ごとのつながりに神経が行き届くようになる。
これがうまくいくと流れがスムーズになる。・・・まだギクシャクしているが前回公演の「かぐや」とは一味違ったものになると思った。
常に「進化」である。どこまで劇は進化するか。役者は確実に成長している。

つげ義春(漫画「ねじ式」)を下敷きに90分の劇になった。
「紅い花」「もっきり屋」「不能の人」などの短編も構成しているので、全体的には張り絵のようなもの。構成劇、演劇のコラージュは夢桟敷の伝統芸ともいえる得意分野として確立されたと思っている。
このような方法での劇作は役者の力がものを言う。結果が悪ければ演出責任。良ければ役者の功績になる。









■3月6日(日)

寒い!けれども稽古場は熱気に包まれる。
場面は夏の日。蝉の音、風鈴などが流れる。
歌7曲、当然オドリあり。・・・音響の卓さん(還暦)が「ウホホッ、ええぞ、アングラ大衆演劇。」と未来少女登場でご満悦する。
お客さんの予約に小学生との親子連れも来られる。若者、お爺ちゃんやお婆ちゃんも来られる。県外(福岡、四国、大阪)からも新幹線で!

マニアックな夢桟敷と思われているが、客層は大衆化してきた。だが、迎合はしません。シュールリアリズムです。もぐら魂は健全です。その期待を裏切ることはありません。

演劇はテレビドラマや映画とは違うのだ。当然、その下請けではない。言わば、ROCKであり格闘技のようなもの。未来ジャパニーズの演劇は無国籍化する。漂流を楽しむのです。

「ねじ式」はまさに漂流の旅を思わせる混沌がある。
その混沌の中に役者が立っている。カッコイイのです。