山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

天変地異を身近に感じる

2012-07-14 23:55:42 | モノローグ【エトセトラ】
7月12日から14日まで熊本は集中豪雨に見舞われた。
私のところにも遠方の友人知人から安否確認の電話やメールが届いた。
私も含めて、劇団夢桟敷、家族共々、大した被害にも会わず元気でピンピンしてる。
危機的な状況になるとテンションが上がるのだ。生きている実感を確かめるが如く血が騒ぐ者たちばかり。

この3日間、演劇の稽古をするべきかどうか悩みもした。稽古場へ移動する際のトラブルを心配したからだった。
何かあったら、「あの劇団の防災対策はどうなっているのか」と後ろ指さされることになったであろう。
責任者は出てこいや。やっぱり、あの劇団には社会常識がない。云々と言われた筈だった。善良な市民だったら言って当然。危険行為は悪である。

それは承知の上で二日間は稽古を強行した。
公演が近づいており、とても大事な時期だからだ。
カッコつければ命がけの稽古。だが、私はカッコつけるのは良しとしない。命がけが嫌いだから。稽古をしないと劇は作れない。それが本音だった。

二日間は結果オーライ。

だが、今日の14日は慎重になった。
稽古場の近くの川が一部決壊したり、道路が水没、朝から消防署のサイレンが鳴りっぱなしになった。
避難勧告である。

昼の稽古キッズミュージカルはあっさり「稽古中止」を決めた。
子どもたちだ。
目に浮かんだのは子どもたちが川に流される光景だった。こんなことがあったら絶望する。想像しただけで腰が抜ける。天変地異といえ、子どもたちを巻き込むことはいけない。
最悪である。

夜の稽古も中止にした。夜は大人ばかりだが、劇団員の悲惨な光景が目に浮かんだからだった。
赤井犬彦にカミナリが落ちる。肥後丸.が竜巻きに遭遇して空を飛ぶ。クドシンが生き埋めになる。サキがどさくさにまぎれてコンビニ強盗する。まなみーが発狂する。あってはならない光景が浮かんだのであった。

明日15日(日)は?・・・天気予報は曇り。大丈夫だろう。今日やれなかったことを明日は二倍の濃さでススム。

被害に会われた方々にお見舞い申し上げます。他人事ではなく災害を身近に実感している。