山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

「赤色時代」直前情報(1)

2012-07-19 22:33:42 | 阿部定2012
■7月19日(木)公演一週間前!

台風が東シナ海から朝鮮半島へ向かっていた。
熊本はその影響下、若干の雨風。それにしても暑い。熱帯の夏が到来した。昨夜は熱帯夜で寝苦しかった。気温は30℃を超え、風は生ぬるい。クーラーはあるけどつけない。節電ではなく、掃除をしてないからだ。

稽古はつづいている。・・・女、阿部定が3人出演(夢現、サキ、肥後丸.)する。舞台では乱視のように見える仕掛け。
阿部定の心情は一筋縄ではない。身体ごと分裂させた。人の感情は喜怒哀楽さまざまある。

この劇は「阿部定が石田吉蔵を殺してはいない」とする無罪放免の劇として上演する。
阿部定事件、80年後の今日。赤い時代として重なって見えることも多い。
世界中で不穏なことが起きている。・・・演劇は時代の説明ではないのだが、その不穏さ混沌には反応する。
そして悩まない。演劇独自のエロスとナンセンスで吹き飛ばそうとしているのだ。

御来場のお子様方にも下ネタを笑い飛ばして貰いたい。恐れることはない。下ネタは純真である。大らかである。子どもたちには良く響く。

猟奇事件は「戦争」の不幸へと傾く時代に起こった。ここにこそ「阿部定事件」の本質があった。単なるエログロナンセンスではない。愛の悲しい物語として舞台は作られる。喜劇になった。