山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

「赤色時代」直前情報(3)

2012-07-21 23:59:00 | 阿部定2012
■7月21日(土)

朝からダルイ。公演が近づいているため緊張感を高めているのだがダルイ。
スタミナ不足か。昼飯は息子と豚骨ラーメンを食べに行った。胃がもたれた。
この数日、ビールを呑んでいない。その故で血液の巡りが悪くなりダルイのだろう。
青汁とは違う。青汁は血液をサラサラにしてくれるが、ビールのように激しく血液を循環させることはない。
ビールを呑むと血管が躍動する。
今の時間帯は稽古前である。・・・徐々にダルさも薄らぐ。私のバイオリズムは演劇に沿ってできている。
今日は映像を取り入れての稽古を計画している。BGMと台詞、ナマの役者たちのアクションをチェックする。

いち時期、今から25年前くらいはビデオアートと舞踏のコラボパフォーマンスをおこなっていた。
私と座長は30代の頃だった。
当時は美術家との交流も広がり、演劇と美術のコラボの頂点の時期だったように振り返っている。
仮面パフォーマンスと銘打ち、仮面劇もしていた。その研究のために韓国やインドネシアへ旅をしたこともある。
その経験を次回公演の舞台に活かすことはできないだろうか。思いを巡らしながら稽古に臨む。

さて、「赤色時代」。・・・稽古が終って帰り着いたのが夜中零時前。
ペースは遅かったが、なんとか衝撃的な舞台になりそうである。
当初は芸術的な情事を試みていたのだが、結果、明るい情事になる。
芸術を意識しすぎると暗く重くなるのだ。それをキレイと勘違いしてしまうこともある。
美とは何だろう。笑顔に勝るものなし。ここに涙を誘えば演劇の価値が生まれる。

サダ三人。泣きの夢現、怒りのサキ、笑う肥後丸。やりすぎると狂気に代わって大笑いが生まれる。そして悲しい。
明日も稽古はつづく。スピードは時速100kmに!どんどん変化している。正念場だ。

(注:写真は人形作家きちくるお。)