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青森県 【雪の津軽鉄道界隈】2009年2月

2009年02月19日 | 東北地方
津軽半島には三本の鉄路があります。西を走る「JR五能線」半島中央を「津軽鉄道」それに東端の「JR津軽線」です。
津軽鉄道は津軽五所川原から津軽中里までの約21キロを走ります。


■この地吹雪の中を五所川原から津軽中里を経由して十三湖を廻った帰路に再度津軽中里から金木に向けて「ストーブ列車」に乗ってみました。

昔風の車両が後続に二両あります。
車内には昔の石炭だるまストーブが一両に二台備えられています。
ほぼ、昼間の間に運航されるイベント列車です。
車掌さんがときおり石炭をくべにきます。
あまりにも熱いので近くの座席に座る方はあまり居ません。
車内では「スルメと日本酒」のセット販売がありストーブの上でスルメを焼いて日本酒をいかが…。 
ちなみに、弁当は「ストーブ列車用に販売されているもの」です。
事前に予約が必要で駅で受ける仕組みです。¥1.000-








私達は、五所川原で買った「鯛焼き」をストーブで焼いて食べることにしました。





■金木駅は太宰治生家で有名な地です。駅近くには「斜陽館」や津軽三味線会館などがあります。あまりにも有名なので説明は省きます。






■雪夜に軽く一杯…と友人存知よりの「芦野公園駅」近くのスナックに向かいます。開店まで時間があるのでその階上の「赤提灯」に入ります。軽く時間つぶしのつもりです。ここは中里タクシーの運転手の○田さんの紹介です。 我々より少し先輩のmママとtママの二人で経営している焼肉とカラオケスナックといった態の店です。 
ママや隣客の津軽弁を肴に、ママの勧める「これはサービス」という極甘酒が美味しくて、少々飲みすぎで糖尿病持ちの小生には少々辛いです。 ¥3.500-/二人と格安です。




■少々、酩酊の感ある中、階下の「スナックバー姫乃」に顔をだします。友人の話ではテレビ番組で紹介があった店とのことです。暖かそうなママとチーママ、それに三人のアテンダントがサラリーマン風の数人を接客しています。 ¥4.800-/二人は安いですがこの地域としての相場でしょう。
お土産に開店一周年記念のなんとも色っぽいタオルを貰いました。




■津軽鉄道は終電が20時頃の為、タクシーで五所川原に戻り弘前のホテルに向かいます。この時間、列車もプラットホームにも人影が有りません。無人のプラットホームは、雪と蛍光灯の光がなにやら一層の冷たさを感じさせます。酔いが醒めたためでしょうか?


【追憶】
今回、この金木駅構内の観光写真の一つに「川倉賽の河原地蔵尊」を見つけた。金木駅から20分の場所。
30年ほど前に仕事でこの地に訪れたことがある。訪問先の会社の方に色々と案内していただいた地の一つが「賽の河原」である。夏季というのに小さな森に囲まれたなかにヒヤリと涼しく御堂があった。 
周囲に長く道形に沿って色とりどりの紙風車が多数カラカラと廻っていた。
堂内天井際には無数の男女の子供の人形がぴっしりと奉じられている。案内の方の話では幼くして亡くなった子供があの世で伴侶を見つけ結婚するように異性の人形を奉じ仮想結婚式をあげるとのことだった。

三途川の河原は「賽の河原」と呼ばれ、親に先立ち亡くなった子供がその親不孝の報いを受ける場とされる。子供たちが賽の河原で親の供養のために積み石をし塔を完成させると供養になるが、完成する直前に鬼が来て塔を破壊し、再々その繰り返しになってしまう。
「賽の河原の石積み」とは「報われない努力」の意でも使用されるが、子供たちは最後には地蔵菩薩によって救済される。民間信仰と仏教信仰が混在した伝承といえ悲しい伝えである。
今回金木にて、図らずもこの地の存在を思い出したがどうしても行く気にはなれなかった。下はその30年程まえに訪れた時の写真です。



【DATA】観光案内には、川倉賽の河原地蔵尊例大祭(2008.07.24~07.26) 大小約2000体の地蔵様が祀られ、恐山とともに有名なイタコの口寄せがあり、県内外から多くの参詣者が訪れる。
五所川原市の津軽鉄道金木駅から車7分  0173-53-3282(本堂事務所) 冬季以外なら徒歩で20分程度で行けるのでは?
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