毎月10日は山代温泉の明覚上人顕彰会の例会日です。
山代温泉の源泉(温泉の湧出箇所)を見守り続けている薬王院温泉寺の
初代(三代と言う説もある)住職が、明覚上人。
彼が研究した「悉曇学」(インドの梵字、サンスクリット文字)から日
本の50音図配列に大きな影響を与えた言われております。住職のこれら
の業績を顕彰しております。
今年の法要・総会の記念講演会に「白山五院と薬王院」と題して講話が
ありました。
加賀市役所歴史文化課の田嶋課長(日本考古学協会会員)のお話しは、
地元でも知らない、大変興味深い講演会でした。
昔々、北陸街道が北陸三県を通っていた頃、白山五院と言われるお寺が
この加賀市内にあったそうです。
「大聖寺」「小野(坂)寺」「南郷堂林廃寺」「温泉寺」「柏野寺」の
5つです。この5つの寺を結ぶ線上に白山の御前峰があるそうです。
現在は、「温泉寺(薬王院温泉寺)」だけが立地しております。
また、この五院は等間隔で配置されてたそうです。更に、冬至・夏至等
の時期に一番早く、日の出を拝む位置にも他の寺が配置されていたそう
です。
南加賀にはその他に、三ヶ寺と言われるグループの寺があり、「那谷寺
(岩屋寺)」「温谷(宇谷)」「栄谷」の3つです。今も、那谷寺及び
2つの地名として残っています。
この時代の白山信仰は相当深いものだったと感じられました。