アルビレックスのアウェイ観戦で、岩手にやってきました。岩手を訪れるのは、数年前に遠野を散策して以来2回目です。磐越道、東北道と高速道路を運転してきましたが、岩手はなかなか遠いですね。
さて、今回の岩手アウェイ旅のメインテーマは「アルビの勝利」と「のんびり花巻温泉」で、観光は「天候次第で行き当たりばったり」という計画です。ですが1箇所だけ「絶対にここだけは行きたい」って計画していた所があるんですよ。それは、一関市の磐井川の土手にある「NSPメモリアルスポット」です。
NSPというのは、ボクら世代が青春時代に夢中になったフォーグバンドです。当時一関高専の学生だった、天野滋、中村貴之、平賀和人の3人が結成し、「夕暮れ時はさびしそう」「あせ」「さようなら」などのちょっと地味なヒット曲を出しました。まぁボクを含めマニアックなファンは結構いたのではないかと思います。北国に住む人間特有の感性というか、女々しい曲作りというか、ボクは大好きでしたね。
一度は解散したNSPですが、平成15年頃に復活し活動を再開します。復活コンサートは日本青年館でした。ボクは2階席の末席で、彼らの復活に心を躍らせていたのを今でも覚えています。
しかし、天野氏が数年前に逝去し、中村氏も今年亡くなり、NSPは平賀氏1人になりました。それでも、ボクらファンにとってNSPは今でも大好きな存在なのです。
そのNSPの3人が多感な青春時代を過ごし、ヒット曲「夕暮れ時はさびしそう」の舞台となった磐井川の土手に、令和元年に彼らのメモリアルスポットができたと聞き、「ぜひこの聖地を訪れたい」というのがボクの念願だったのですよ。
聖地には「夕暮れ時はさびしそう」の歌詞のパネルや、
一関市長のメッセージも掲げられており、
こんな記念ベンチも設置されていました。NSPに思いを馳せながら記念撮影です。
そしてなんと、このスポットで1日5回、「夕暮れ時はさびしそう」のメロディーが流れるんだそうです。残念ながら時間の関係でボクらは聞けませんでしたけどね。
まぁだけど磐井川の土手を歩いて、NSPな気分を過ごさせていただきました。天野氏と中村氏のご冥福を心からお祈りしながら。合掌。