今月のはじめに、栃尾美術館で開催されている「長岡市出身の絵本作家”松岡達英”展」を見に行ったことをブログで紹介しました。
展示会場で松岡氏の描く繊細な画風にすっかり魅せられたボクは、地元出身の絵本作家という親しみもあり、図書館で松岡氏の絵本を借りることにしました。それが今日のブログの表題名でもあるこの本です。
この「おじいちゃんの小さかったとき」という題名を見て、「あれ?」っと疑問を抱いた方は、ボクのブログを隅から隅まで読んでいらっしゃる注意深い方ですね。実は11月2日のブログの中で紹介した松岡氏の絵本は、この本だったのです。
そうなんです。外観はまったく同じような装丁ですが、題名が違います。「おじいちゃんの小さかったとき」と「父さんの小さかったとき」です。実はこれ、絵本の内容はほとんど一緒なのですが、「父さんの…」が刊行されたのが1988年、「おじいちゃんの…」が刊行されたのが31年後の2019年です。つまりこの本は、時代に合わせてリニューアルされた、長く読み継がれている絵本なんですよ。
この絵本には昭和30年代の長岡の(「日本の…」と言ってもいいですね)光景、つまりボクが子どもの頃(実際にはボクよりも少し年齢が上の人達)の懐かしい暮らしの様子が、松岡氏特有の繊細なタッチでたくさん描かれています。
こんな当時の長岡の食文化も紹介されています。くじら汁、えご、ずいき…、懐かしい!
絵本の中には、当時の長岡駅前・大手通の描写もありました。この絵の中の、左上のこの部分がボクの目に留まりました。
おーっ!ボクの見慣れた姿がそこにありました。今も長岡の街に佇む「まいまいひめ」です。ボクとこの「まいまいひめ」のエピソードは、こちらの↙️記事をお読みください。
なんて言ったらいいのかなぁ。「ボクはこの街で生きている」「昔も今も生きている」ってことを、しみじみ感じました。そして、「これからも生きていく」予定です。