タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹林や自然と共に生きる」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

ホタルイカ(カレーの思い出)

2024年03月22日 | 食いしん坊バンザイ

女房が「富山産がやっと出たわよ」と、スーパーでホタルイカを買ってきました。プリップリの大粒の(こんな言い方するのかな?)ホタルイカです。今までにも兵庫産とかはスーパーに並んでいたのですが、「いや!ホタルイカは富山産が出回ってから食べよう!」と、わが家はガマンしてきたのですよ。大好きなホタルイカは、この旬の季節にやっぱり美味しいモノをいただきたいですからね。

生姜醤油で食べるホタルイカは、予想通り最高でした。やっぱり富山産は違います。色、艶、味、大きさ、食感…。満足いたしました。いやぁ〜生きててよかった。ところで、毎年この時期にホタルイカを食べるたびに思い出す、わが家のエピソードがあるんです。今から30年以上前の、わが家の長男が小学校低学年の頃の話です。


共稼ぎだったわが家では、当時「早く帰宅したほうが夕食を作る」という家庭内のルールがありました。「今日の夕食は何を作ろうかな?」なんて事前に考えている余裕はありません。2人の子どもを子守さんの家に迎えに行って帰宅し、「冷蔵庫の残り物をを確認し、それを利用したメニューを考えて料理を作る」というのが当時の夫婦のルーティーンでした。当時はスマホも携帯もなく、夫婦で帰宅時間を連絡し合うなんてできなかったので、8時過ぎに夕食を作り始めるなんてこともありました。今考えると、よく頑張っていたなぁ。

ある日のこと。子どもたちを連れて帰宅したボクは、冷蔵庫の中身を確認してカレーを作ることにしました。子どもたちはカレーが好きだし、玉ねぎやジャガイモなどの野菜と冷凍シーフードがあったので「よし!今日はシーフードカレーだ!」というわけです。ほぼカレーが出来上がり、味見をしたらいいできばえです。エビとイカと貝がミックスされた冷凍のシーフードが、カレーによくマッチしてコクを出しています。味見をしたら上々です。まぁ「ハウスバーモンドカレー(甘口)」ですけどね。

その時ボクは、冷蔵庫の中に昨晩の残り物である「ホタルイカ(今日のブログの冒頭の画層のような状態)」があることを思い出しました。「ホタルイカもシーフードだ!これも入れちゃえ!」ってことで、カレーの鍋にぶち込んだのです。これが失敗でした。

ボクが作った「ホタルイカカレー」は、とんでもなくマズかったです。美味しかったはずの「シーフードカレー」が、一発で最悪の味に変わりました。「ほーら今日はカレーだぞ」と、低学年の長男と2〜3歳の長女、それに帰宅した女房とボクもカレーを口にした途端、全員が一斉に「まず〜い!」「なに?この味!」の連呼です。ここで皆さんにも、しっかり伝えておきます。カレーにホタルイカを入れては絶対にいけませんよ。

それから数日後のこと。小学生だった長男は、学校の国語の時間に作文を書きました。題名は「ホタルイカのカレー」です。「お父さんが作ったホタルイカのカレーは、とてもまずかったです。カレーにホタルイカをいれない方がいいとボクは思いました。」彼の作文は担任の先生(若い女の先生でした)に絶賛されましたが、保護者面談でその話を聞かされたボクはとても恥ずかしかったことを覚えています。


その長男も40歳を過ぎ、今は夫婦共稼ぎで一人娘(5歳)の子育てをしています。夫婦で協力して料理も分担してるようですが、彼は帰省するたびにボクに言います。「あのホタルイカのカレーは本当にまずかった」「俺はカレーにホタルイカは絶対に入れないから」と。わかっちゃいないな、わが息子よ。料理は実験であり冒険なのだよ!新しい味や美味しさは、「この組み合わせで作ってみたらどうなるだろう?」という好奇心と多くの失敗から生まれるのだよ!(笑)


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