毎年、世間のソメイヨシノから少し遅れて満開を迎えるのが、わが家の「しだれ桜」です。ただ、今年の場合は桜の開花が全国的にどこも早く、わが家の「しだれ桜」も早かったですね。ほとんどソメイヨシノと変わらないタイミングで満開を迎えています。
これがわが家に咲く「しだれ桜」です。ソメイヨシノよりもピンク色が濃いのが特徴です。樹齢約30年のこの「しだれ桜」。ボクが30年ちょっと前に苗木を購入して植えたもので、この木には忘れられないわが家の歴史があるんです。
実はこの「しだれ桜」、わが家では「娘の木」という位置づけになっています。わが家の娘はボクら夫婦がちょうど30歳の時に生まれたのですが、その誕生祝いに植えたのがこの「しだれ桜」なのです。植えてしばらくはなかなか花をつけず、「○○(娘の名)が幼稚園に行く頃にはきれいな花を咲かせるぞ」なんてことを娘に語りかけながらこの木の成長を見守っていたことが思い出されます。
小学校、中学校、高校、大学、社会人と、娘の成長と共にこの「しだれ桜」も成長を遂げ、今は毎年美しく咲いています。幹も随分太くなりました。この桜の木の下で、お弁当を食べたりバーベキューをしたりしたのは、わが家の楽しい歴史の1ページです。
そしてこの「しだれ桜」とともに成長してきた娘も、数年前に結婚し一児の母となりました。先日、3歳の孫にこの桜を見せ「この桜はママの花なんだよ」と話したら、意味がわからずキョトンとしておりました。でも、「しだれ桜」の木の下で、お弁当を美味しそうにたくさん食べていましたよ。これもまた新しいわが家の歴史です。
これからもこの「しだれ桜」は、きっと娘たち家族の成長を見守ってくれるでしょう。そして娘たち夫婦に孫ができてわが家を訪れたときに、「この『しだれ桜』は、死んだ大爺(ボク)がおばあちゃん(娘)が生まれたときに植えてくれたのよ」って、ボクらのひ孫に語ってくれるんじゃないかな?
ウチの娘は、今年、なんとか一浪で大学らしきところに行くことなったのですが(補欠入学)、ウチでゴロゴロ、「お父さんはパシリだから…」とか言われる始末。昔の写真を見て「可愛かったなぁ~」と呟くのみ、「孫を見ることはないんだろうなぁ~」(ほぼ確信)って感じですねぇ~。
本当に素晴らしい話、ありがとうございました。
うちの娘も28までは「ワタシ、絶対に結婚しないから…」と断言していましたから、人生は何が起きるかわかりません。(キッパリ!)