「60歳からはやりたい放題」なんとも刺激的な題名のこの本を読了しました。著者は精神科医の和田秀樹さん。扶桑社新書の1冊です。ボクはいつものように、中央図書館から借りて読みました。紹介文はこちらです。
歳を取れば取るほどに、将来に対する不安から「食事や嗜好品、お金などを節制して、老後に備えなければならない」と考える日本人が、非常に多いように感じます。
でも、その考えには真っ向から反対です。むしろ60代からは「やりたい放題」に生きることこそが、若々しさを保ち、頭の回転も鈍らせないための秘訣だからです。
「心」、「体」、「環境」が激変する60代が第2の人生を楽しむためのターニングポイントです。変化に対する正しい対応策を知ることで、必要以上に将来を怖がらず、みなさんが自分の生きたいように生きられることを心から願っております。
心に残ったを内容をザッとピックアップしてみましょうか。目次からセレクトしますね。歯に衣着せぬスパッと言い切る文章であり、1項目ごとに書いてある文章の量が少ないので、短時間にサクッと読めてしかも心に響きます。「あぁそうだよなぁ…」と何度も頷きながら読み終えました。
▼第1章:60代以降は「嫌なことはやらない」
・60代以降でも脳は鍛えられる
・60代以降のほうが、個人の差が大きく開く
・「嫌なことはやらない」のが、60代以降の鉄則
▼第2章:好物を食べれば脳も体も健康に!
・小太りの人のほうが長生きする
・「肉を食べすぎてはいけない」にだまされるな
・「食べたいもの」は「体が欲しているもの」
▼第3章:「新しい体験」で前頭葉も活発に
・60代から絶対にやってほしい「散歩」
・スポーツはやりすぎないほうがいい
・「若作り」が老化にストップをかける
▼第4章:良い医師や病院の選び方とは?
・高齢者に大学病院はふさわしくない
・健康診断を受ける価値はない
・受ける価値があるのは「心臓ドック」と「脳ドック」
▼第5章:「認知症、うつ病、ガン」を怖がりすぎない
・「認知症=かわいそう」は間違い
・なぜ、ひとり暮らしは認知症が進まないのか?
・ガンは治療しなければ「理想的な死に方」
▼第6章:嫌な人と付き合うよりは孤独でいい
・子どもの「介護離職」は絶対に止めるべし
・家庭内介護で起きる「介護虐待」
・孤独は避けるべきものではない
▼第7章:お金使うほど幸福感は高まる
・「老後資金2000万円不足」のウソ
・介護保険の利用をためらう必要はない
・お金はどんどん使ったほうが幸せになれる
▼第8章:60代からこそ人生を最高に楽しめる!
・なんて素敵な「寝たきりライフ」
・60代になったら、どんどん自己主張しよう
・とにかく「やってみたかったこと」をやろう
本の中で、具体的な提案がいくつもされていました。個人の状況に応じてできること出来ないことがありますが、失敗を恐れないこと、「年甲斐もなく」という言葉を気にしないこと、「できないこと」に縛られるのではなく「できること」に注目するように…など、大いに頷くことが多かったです。
ボクもついこの前に還暦になって前職を定年退職したばっかりと思っていましたが、この夏には早くも65歳を迎えてしまいました。なんかもう加速度がついて時間の流れが速くなっていく感じです。1日1日を大切にしながらポジティブに生きていきたいものだと、この本を読んで再認識しました。「やりたい放題」にやったるで!
和田秀樹さんの本は10冊以上は読んでいると思うんですけど、ものすごい凄いペースで出版されているので、全部はとても無理…って感じですね。最近読んだ本では「老人入門」も面白かったです。
交通事故で55歳で退職した私ですけど、60前から完全にやりたい放題って感じですね。仕事そこまで嫌いじゃなかったんですけど、やっぱりサザエさんが始まる頃になると、どょ〜ん…ってなってましたし、面倒臭い案件があると「まずいな〜、でも処理しておかないとヤバいし…。やるか。ふぅ」って感じでした。
自分の職場は常識人がほとんどでしたけど、上司の中には「流石にちょっと…」って方もいましたから、人間関係で悩むこともなくなったのも大きいでしょうかね。
いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
あら、りゅーとさんは既にお読みでしたか。
和田秀樹さんの本は図書館でも人気があり、予約してから順番が回ってくるまでに、数か月かかってしまいました。