アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

トランペットと歯 3

2007-02-26 17:07:51 | 音楽
散々探し回った「歯を矯正する前と矯正完了時の予想図」を見つけ出しましたので載せます。

写真は顔の右側断面図です。2枚ある断面図の右側が矯正前の図。左側が矯正完了時の予定図です。

矯正前の図を見ると、下顎の移動距離も多く(下顎の筋肉も伸びてしまい上手く筋肉を使えなくなる)、下顎を出して上下の前歯を揃えても(実際の吹奏時は上下の歯の間に5mm位間隔を空ける)マウスピースの位置が定まらず、滑ってしまいそうです。

矯正完了の図を見ると、下顎を出して上下の前歯を揃えた時の移動距離が短く(下顎の筋肉に無理がかからず上手く使える)、マウスピースも唇に安定しそうで明らかにトランペットを吹くのに有利です。

「アンブシャーで苦労する」と聞きますが、私は多くの場合「歯」が原因ではないかと思います。
金管楽器の場合、歯はシングルリードの楽器(クラリネットやサックス)のマウスピースの役割をして、唇がシングルリードのリードの役割です。

金管楽器のマウスピースをシングルリードのマウスピースにたとえると、リガチャーとマウスピースの内部の役割しかはたしていません。

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トランペットと歯 2

2007-02-25 11:18:11 | 音楽
理想的な歯並びになるまで2年かかりました。

この間ワイヤーが歯に固定された状態で、トランペットを吹くのは音はでますが、コントロール不能で曲になりませんでした。2年間トランペットを吹くのはあきらめました。

ワイヤーがとれて、2年ぶりにB♭トランペットを吹いてみるとB♭の音が半音低いAの音で出てきました。唇が緩んだ状態で音が上がりきらないのです。ワイヤーがとれたら即座に上達するとは、思っていないのでショックはありません。歯を矯正して一発も吹けなくなっても良いと言う覚悟があったからです。

2週間ほど練習してB♭の音はB♭の音としてでるようになりました。

今までの経験があり、どんな練習方法が適切か、筋肉の使い方、呼吸器の使い方、タンギングの仕方などの方法論は判りますので、初心者より上達が早いと思います。

私の場合、自分でなんとか吹けたと思うまで2~3年かかりました。週に3~4日、40分位の練習です。学生の時のように練習できれば1年ぐらいで何とかなるかも知れません。
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トランペットと歯 1

2007-02-22 14:41:39 | 音楽
金管楽器、特にトランペットとホルンで吹き方に苦労している人が多いと思います。

私もその一人でした。トランペットとホルンはマウスピースが他の金管楽器より小さいため、吹き手の「歯のかみ合わせ」の影響が大きいためです。

これは自分の歯のかみ合わせが、自然にかみ合わせた時に上の前歯と下の前歯の差が大きくなる程(わかりやすく言えば、出っ歯になるほど)無理な吹き方をすることになります。でも逆に少しでも受け口では演奏は不可能なようです。

金管楽器を吹くのに上下の前歯をある程度合わせるため、下あごを少し出しますが出っ歯の人は下あごの出す分量が多く、下あごの筋肉も一緒に引っ張られるため、上手に筋肉を使いこなせなくなるからです。

私は出っ歯で、自然にかみ合わせた時に上の前歯と下の前歯の差が11mmありました。40歳になった時このままでは、もうトランペットの上達は見込めないと思い、知り合いの歯医者さんに相談しました。上の前歯2本抜いて差し歯にし歯を整えても11mmの差が5mmに変わる程度なのがわかりました。今までの約、半分の差です。

でも結果的には、前歯を抜いて差し歯にするのではなく、歯全体を矯正することにしました。100万円以上かかりました。(シルキーのトランペット2本分?)ワイヤーを付けて歯と歯茎を理想的な形に整えるのに2年かかりました。
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ナチュラルトランペットの吹奏技術の頂点は?

2007-02-19 17:42:25 | 音楽
バッハのカンタータ、ミサ曲、オラトリオにおいてトランペット奏者(トランペット奏者はゴットフリート・ライヒェ)は高い技術を要求されそれに答えられました。

あまり知られていませんが、バッハの死後もトランペットの吹奏技術は発展したのです。(1750年以降なので時代的には、すでに古典派です。)

それはオーストリアにおいて達成されたのです。ヨーハン・バプティスト・ゲーゼンベルガー、カスパル・ケストラー、ケストラーの弟子のアンドレーアス・シャハトナーなどが、ナチュラルトランペットの吹奏技術の頂点を極めたのです。

彼らのために書かれた曲もいくつか残されています。
ヨーハン・マティーアス・シュペルガー(コントラバス奏者)や、ヨーハン・ミヒァエル・ハイドン、ゲオルク・ロイター二世、フランツ・クサーフェル・リヒター、達がバッハ以上のパッセイジを書いています。

ヨーハン・ミヒァエル・ハイドンのトランペット協奏曲第一番ニ長調は第一楽章で高い3点イの音が出てきます。トランペットの出す音としては、世界記録です。
バッハのブランデンブルク協奏曲第二番のトランペットの最高音は1音低い3点トです。

1750年以前はナチュラルトランペットに、指穴を開けていた可能性は低いと思いますが、1760年以降は指穴を実験的に開けて、うまくいった可能性があると思います。有名なハイドンのトランペット協奏曲(ナチュラルトランペットに木管楽器のキイを応用して付けた楽器。「キイトランペット」)が1796年に書かれているので1760年から1796年の間には、指穴を開けて音をはずしにくくした楽器が存在する。と思うのですが。

ゲーゼンベルガー、ケストラー、シャハトナーはこの様な楽器を使っていた可能性が高いと思います。
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11日(日)は練習でした!!

2007-02-15 10:54:32 | 音楽
この日集まったのは6人。クラリネット2人、フリューゲルホルン2人、ピアノ、ドラムです。

練習曲目
①Heidenröslein(野ばら)
②Die Lorelei(ローレライ)
③一人ぼっちの山羊飼い
④In München steht ein Hofbräuhaus
⑤Trink,trink,Brüderlein trink
⑥Unterlanders Heimweh(望郷の歌)
⑦Der Wandersmann
⑧Fahren,aber tun nicht trinken

①②③⑦はこの日初めて練習しました。①③⑦は以前作った物を編曲しなおしたものです。②は新しく編曲したものです。楽譜の作り方によって6人でも十分曲になります。

次の練習日は3月18日(日)です。この日にラデツキー行進曲をやってみたいので、今この曲を編曲しています。 無謀でしょうか?
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