アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

日本の第二次世界大戦後の吹奏楽団 3

2007-04-23 15:51:40 | 音楽
日本の戦後の吹奏楽団も戦前と同じように、フランス式または、イギリス式楽器編成でしたが、その後、アメリカの駐留軍の軍楽隊の影響を受けることになります。

アメリカの駐留軍の軍楽隊は、屋外でのパレードでの演奏を強く意識したものです。普通のアメリカの吹奏楽団の編成とも異なります。

少ない人数で効果的な音量を求めた結果、金管楽器を重視して通常使用されるコルネットは使わず、トランペットだけ使用することにしたのです。(アメリカではジャズなどで、トランペットの人気が高かったのも影響したのでしょう。)トロンボーンやバスの数も増やしていました。

またヨーロッパでは使用されるE♭クラリネットもアメリカのバンドではあまり使用されないので、今の日本でもあまり使用されていません。

日本の吹奏楽団も、アメリカの駐留軍の軍楽隊の影響を受け、だんだんコルネットは使用されなくなり、今はコルネットを使用しているバンドのほうが珍しい感じがするようです。

コルネットは音が柔らかく、他の楽器とも音が溶け込みやすいのですが、トランペットは自己主張が強く、使う本数や音量に注意しないと音楽自体を壊す結果になります。

中編成以上のバンドでは、トランペットよりコルネットを使用した方がアンサンブルを壊す危険性が格段と小さくなります。

大編成ではコルネットとトランペットを2:1または3:1位にすると一番バランスがとり易いと思います。

日本のバンドがトランペットよりコルネットを多く使用することを望んでいるのは、私だけでしょうか?
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日本の第二次世界大戦後の吹奏楽団 2

2007-04-20 15:47:14 | 音楽
昭和24年東京消防庁音楽隊が結成されました。

旧海軍軍楽隊のメンバーが中核となりました。23人編成のようで楽器編成はイギリス式です。

昭和26年警察予備隊(今の自衛隊の前身)が1周年記念式典を行うために音楽隊結成されました。
45人編成です。
ピッコロ、フルート 2      B♭コルネット 5
オーボエ      1      B♭トランペット2
E♭クラリネット  2      E♭アルトホルン4
B♭クラリネット  8      バリトン    2
B♭ソプラノサックス1      ユーフォニウム 2
E♭アルトサックス 2      トロンボーン  3
B♭テナーサックス 2      E♭バス    2
E♭バリトンサックス1      B♭バス    2 
B♭バスサックス  1      打楽器     4
楽器編成はフランス式の感じのようです。

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15日の練習は?

2007-04-16 15:17:43 | 音楽
昨日15日はアルテ・カペレの練習日でした。

もともと人数が少ないのに、集まりが悪く。練習時間前半は3人しか集まらなかったので井戸端会議状態です。

練習時間後半から、あと2人来たのでなんとか曲になりました。(クラリネット、フリューゲルホルン2本、ピアノ、ドラムの5人。)

練習曲目

①Öffnen der Fäschen(カーニバルの始まり)
②Der Zirkus März(サーカス行進曲)
③Heidenröslein(野ばら)
④ラデッキー行進曲
⑤In München steht ein Hofbräuhaus
⑥Trink,trink,Brüderlein trink(飲め、兄弟よ)
⑦一人ぼっちの山羊飼い

最後に写真を撮るつもりでしたが、時間切れで撮れませんでした。(最後の曲が終わったのは、終了時間4分前、楽器、譜面台、椅子の後片付けが終わったのは、終了時間1分前。)

練習回数をこなしている曲は、まあまあの出来です。(もう少し人数がいれば良いのになあ!)

次回練習は5月20日です。
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ロータリー アルト・ホルン

2007-04-13 10:29:57 | 音楽
先週ロータリーアルト・ホルンを入手してしまいました。

アルト・ホルンのピストン式の楽器は、イギリス式ブラスバンドで使用されているので普通に購入できますが、ロータリー式のアルト・ホルンはほとんど入手不可能です。(地元のドイツ、オーストリアでも今は、作っていない?ようです。)

E♭の楽器でフロント型がアルト・ホルンですが、これと同じ音域の金管楽器はトランペット型(アルトトランペット、ドイツ語圏では人気の高い楽器です。)、フレンチホルン型(メロホーン)、トロンボーン型(アルトトロンボーン)があります。

日本では少し前は、アルト・ホルンはフレンチホルンの代用のイメージがありますが、フレンチホルンとは楽器の成り立ちが異なり、本来は独立したパートです。1850年から1950年までは世界のほとんどのバンドでフレンチホルンとは別パートで使用されていました。

でも残念ですが、世界的には吹奏楽団の楽器編成統一への流れがありアルト・ホルンは使用しない方向にあるようです。

ドイツ語圏ではテーナーホルンの小型の楽器の印象です。(スタイルが同じで少し小型にしたものです。)

ドイツ、オーストリアが第一次世界大戦で敗戦し軍縮の関係で軍楽隊も46人から25人編成に縮小されました。それ以降はドイツ語圏ではアルト・ホルンは使用されず、アルトトランペットだけが使用されているようです。

私もドイツ語圏を旅して、地元のバンド演奏を聞いてもテナーホルンは人気がありトロンボーンより多く使われていますが、アルト・ホルンを使用しているのは見たことがまだありません。
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昨日はヨーデルを聞きに!

2007-04-09 15:23:45 | 音楽
昨日はヨーデルを聞きに行きました。(場所は新高円寺、午後2時開演です。)

スイスアンサンブル エンツィアンの演奏です。

このアンサンブルは女性歌手、アコーディオン、クラリネット、チューバの4人編成です。

アコーディオンとチューバの方は、以前、他の演奏会で聞いたことがありましたが、歌手とクラリネットの方の演奏は、この日初めて耳にしました。

女性歌手の歌声は、声量もありピッチも正しく、中身の詰まった濃密な声に聞こえました。(搾り立てのミルクの様に濃厚)聡明で意志の固い方?の様にも聞こえました。

クラリネットの方は素直な音で、むつかしいパッセージも素人の人が聞いたら、ここが難所と思わせない吹き方で、長い時間、聞いていても疲れない音です。

曲目は、踊りの歌、山の尾根にて、こりす、ゲルサウのレントラー、古いシャレー、相撲をとる人々、エンツィアン-マーチ、アルニグラート山のヨーデル、マティスを引き落とせ、ベルナー、雪どけのころ、(休憩) ナトゥアヨーデル、マローヤの風、ジュラ山脈の眺望、バッタのポルカ、アネリーがラガーを持って、こころのヨーデル、星のポルカ、夜空に星きらめく、神よ感謝します!、ホルディリディア。
バッタのポルカでは、女性歌手とクラリネットの方がリコーダーを演奏、演奏会が変化に富んで、とても良かったです。

アンコールの中の1曲は一人ぼっちの山羊飼いでした。

途中休憩が入り、ジュース(スグリのジュース?)とクッキーを頂きました。

当然みなさん上手なので、楽しい演奏会でした。4人と言う少人数ではみんな上手くないと曲にならないと思います。

プログラム終了後、アルプホルンを吹かせて頂きました。トランペットに比べるとマウスピースは大きく ド ソ ド と吹くのがやっとでした。
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