アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

サウンド・オブ・ミュージック

2007-01-28 11:13:35 | 音楽
2週間後に練習があるので、どんな曲をやろうか?考えています。

以前とは今の楽器編成が異なっているので、昔使っていた譜面をそのまま使えないのです。

そう以前、編曲したサウンド・オブ・ミュージックの中の「一人ぼっちの山羊飼い」を今の編成に合わせて編曲し直して、使おうと思いつきました。

この曲は映画の中のパーティーの場面で、マリアと子供達が操り人形を操りながら、歌うヨーデルの入った楽しい曲です。
オーストリアでは操り人形の人気が高く、専用の劇場があります。モーツアルトのオペラ等をマリオネットが演じています。
(Salzburger Marionetten Theater)

サウンド・オブ・ミュージックは、オーストリアのザルツカンマーグートが舞台です。

サウンド・オブ・ミュージックの撮影が行われたザルツカンマーグートここは、映画のオープニングで映し出される美しい高原そのものです。またここには美しいたくさん湖があります。(後述のモントゼーもこの湖の中のひとつ)

ドレミの歌を歌ったミラベル庭園。トラップ大佐とマリアが結婚式を挙げたモントゼー教会。(月の湖の教会)(湖のそばにある黄色い外壁の中規模教会。とても綺麗なたたずまいです。)サウンド・オブ・ミュージックが好きな人は一度、ザルツカンマーグートを訪ねると良いと思います。

現地ではサウンド・オブ・ミュージック・ツアーがあるのですが、アメリカ人と日本人にしか人気がないようです。どうも世界的に見るとサウンド・オブ・ミュージックはアメリカ人と日本人にしか人気がないようなのです。

これは、アメリカ人の目から見たオーストリアの映画なので、ヨーロッパの人、特にオーストリア、ドイツの人達には現実には即していないように見えるようです。たぶん日本を舞台にしたハリウッド映画を見て、違和感を感じる日本人と同じだと思います。

私達を案内してくれたガイドさんが、サウンド・オブ・ミュージックの最後の場面で、オーストリアからスイスへの山越えのシーンが、撮影ではオーストリアからドイツへ向かう道なので、おかしいと嘆いていました。現地の人達はみんな知っている道のようです。

「エーデルワイス」のような日本でポピュラーな曲でも、現地では知らない人もいるようです。
「エーデルワイス」はアルプスに咲く可憐な花の名前です。ドイツ語では「エーデルバイス」貴重な白と言う意味です。
ミュンヘンのビアホール ホーフブロイハウスでエーデルワイスを聞いたことがありますが、全文英語で歌われていました。
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21日(日)の練習曲は?

2007-01-23 19:55:41 | 音楽
21日(日)は午後1時から練習がありました。

この日集まったのは、クラリネット2本、トランペット、フリューゲルホルン、ピアノ、ドラムの6人です。

練習した曲は

①In München steht ein Hofbräuhaus
②Trink,trink,Brüderlein trink(飲め 兄弟よ)
③Freut euch des Lebens(人生を楽しめ)
④Dixiland Strut
⑤Der Zirkus März
⑥Öffnen der Fäschen

この日は珍しく曲数が少なかったです。

初めてこの日に音にした In München steht ein Hofbräuhaus の編曲はまずまずの出来だったと思います。(編曲の元になる譜面はドイツ、シュトゥットガルトの楽譜屋さんで入手した物です。)

日頃良く練習している曲は、こなれていてまあまあの出来ですが、
あまり練習していない曲の時は「この曲初めて?」と誰かが聞きます。
みんなオジイチャンに近いので、練習回数の少ない曲は覚えていません。
初見に近い曲は???

次回の練習は2月11日です。どの曲を練習しようかな?

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最小ブラスバンドの人数は?

2007-01-20 18:51:00 | 音楽
明日はアルテ・カペレの練習があります。明日のメンバーはクラリネット2本、トランペット、フリューゲルホルン、ピアノ、ドラムセットの6人です。

編曲していた In München steht ein Hofbräuhaus も出来上がって印刷もすんでいます実際の音にするのが楽しみです。

ブラスバンドの編成は、ほんの数人の小編成から、100人を超す大編成まで作れます。
小編成は音量はありませんが、音は澄んでいて、細やかなニアンスまで良く聞き取れます。
大編成は音量、迫力はありますが、音が濁り、鈍重になります。

私は、昔から大編成のオーケストラや吹奏楽団より小、中編成の物の方が好きでした。最近はとくに小さい編成のオーケストラや吹奏楽団に魅力を感じます。大音量で、畳み掛けて来るような演奏より、澄んだ透明感のある演奏を、より好むようになったからでしょう。

私の主催する、アルテ・カペレは8人以下で演奏しています。いつも最小編成の利点や可能性を考えています。

私の考える最小編成はクラリネットのデュエット、金管アンサンブルのトリオに打楽器を組み合わせるものです。
クラリネット2本、コルネット、トロンボーン、チューバ、ドラムセット合計6人です。
金管楽器はコルネット、トロンボーン、チューバと書いていますがトランペット、ホルン、ユフォニウム等いろいろな組み合わせが可能だと思います。
吹奏楽の普通の行進曲に対応したい場合はこれに中、高音金管楽器1本コルネットまたはホルン等を加えて7人編成が合理的と思っています。
編曲もこの7人編成だと無理なく、非常に楽だと思います。(編曲は、パート数が少ない方が断然楽です。)

このような小ブラスバンドは、手軽に楽しめるので、一般に普及したら面白いと思うのですが?
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バロックトランペット

2007-01-17 11:52:22 | 音楽
今のトランペットはバルブが付いていますが、昔のトランペットは付いていませんでした。ナチュラルトランペットです。

管の長さは調により異なりますが、C管で240センチ前後あります。今のトランペツト(B♭管130センチ前後)より管が長く基音を下げて、高次倍音を使えるようにしたものです。音程は息の速さ、唇の振動数で作り出します。

トランペット音楽が盛んになるきっかけは、中世からのトランペットギルドとヨーロッパ各地の領主、王様が祭典や式典の時にファンファーレ演奏するため、トランペット奏者を抱えていたことです。当時トランペット奏者を何人雇っているかで、その領主、王様の地位を表したようです。

オーケストラで最初にトランペットが使われたのは、モンテベルディのオルフェオでしょう。バロック前期です。バロック期に使われたナチュラルトランペットがバロックトランペットです。

バロック中期イタリア、ボローニャでトランペット音楽が盛んに演奏されました。聖ペテローニオ・バジリカ大聖堂での礼拝、祭礼、式典の時にオーケストラを伴奏に、1本~4本のトランペットで演奏されたのです。ここのオーケストラは当時としては充実していて100人を超す演奏者により演奏されたことも、何度もあったようです。

ちなみに、聖ペテローニオ・バジリカ大聖堂の1679年~1699年までのソロトランペット奏者はジョヴァンニ・ブランディです。

曲を提供していた作曲家は、ジュゼッペ・トレルリ、ドメニコ・ガブリエリ、フランチェスコ・マンフレディーニ達です。ガブリエリは7曲、トレルリの曲は32曲が完全な形で残されています。譜面はミュージック・ララで入手可能です。

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オーストリアの吹奏楽団 3

2007-01-15 11:25:41 | 音楽
この写真はオーストリア、ハルシュタットのマルクト広場で演奏する吹奏楽団です。

オーストリアの吹奏楽団 1の写真と同じ吹奏楽団です。(撮影時期が異なります。)

オーストリアの吹奏楽団の楽器編成の基本は、古いドイツのスタイルですが、第二次世界大戦前後からコルネットを廃止して、高音金管楽器はフリューゲルホルンとトランペットにしてしまいました。

1867年のパリ博覧会国際軍楽隊コンテストの時のオーストリアの吹奏楽団の高音金管楽器編成は、コルネット2本、トランペット12本、フリューゲルホルン6本、でした。このバンド(オーストリア73連隊軍楽隊)の人数は76人です。
同じコンテストに参加したドイツ、バーデン近衛歩兵軍楽隊はコルネット1本、トランペット5本、フリューゲルホルン6本(E♭、B♭各3本)です。バンド人数は54人です。

今のオーストリア中編成の例で税関のバンド編成をあげておきます。
ピッコロ1本(フルート持ち替え)、E♭クラリネット1本、B♭クラリネット9本、フリューゲルホルン5本、B♭トランペット4本、E♭アルトトランペット3本、バストランペット1本、ホルン4本、トロンボーン3本、バリトン2本、ユーフォニウム2本、Fバス2本、B♭バス2本、打楽器4人合計43人です。

余談ですが、1741年から続くウィーンのドイッチュマイスター・カペレは以前は25人編成(第一次世界大戦後縮小されたドイツ編成の吹奏楽団。)でしたが、今は、増員して35人になっています。使用楽器はピッチが半音高い特注楽器を使用しているようです。
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