アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

日本の吹奏楽のはじまり 4

2007-03-30 15:30:14 | 音楽
日本の軍楽隊は1871年(明治4年)に陸軍軍楽隊、海軍軍楽隊とに分かれました。

陸軍軍楽隊は1872年(明治5年)からフランス式を1945年(昭和20年)まで続けました。

海軍軍楽隊は1879年(明治12年)からドイツ式を採用しました。

私の持っている資料では、陸軍軍楽隊は確かにこのとうり昭和20年(敗戦まで)フランス式のようです。

1910年(明治43年)ロンドンで日英同盟記念親善博覧会が行われ、日本陸軍軍楽隊のロンドンでの演奏要請がありました。この時の楽器編成は以下のとうりです。

フルート     1    第一アルトホルン1
オーボエ     1    第二アルトホルン1
小クラリネット  1    第三アルトホルン1
クラリネット   7    第一バリトン  1
ソプラノ・サックス1    第二バリトン  2
アルト・サックス 1    第一トロンボーン1
テナー・サックス 1    第二トロンボーン1
バリトン・サックス1    第三トロンボーン1
第一コルネット  1    第一小バス   1
第二コルネット  1    第二小バス   2
トランペット   1    E♭バス    1
第一ビューグル  1    B♭バス    1
第二ビューグル  1    サイド・ドラム 1
              バス・ドラム  1
                      
指揮者1人を入れて36人編成でした。フランス式楽器編成です。
ちなみに、ビューグルはフリューゲルホルン、小バスはユーフォニウムのことです。
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日本の吹奏楽のはじまり 3

2007-03-26 10:20:14 | 音楽
1869年(明治2年)薩摩藩士によつて構成された軍楽隊が、日本で最初のブラスバンドでした。

薩英戦争のさい、英国海軍の軍楽隊を見た薩摩藩主、島津久光が興味を示し。ポケットマネーで楽器(イギリス製)を購入して、藩士に習わせたのが最初です。

最初の吹奏楽の指導者は英国軍楽隊隊長、ジョン・ウィリアム・フェントです。指導した場所は横浜です。

平成元年9月15日横浜市中区妙香寺において、日本吹奏発祥の地記念碑の除幕式が行われました。この場所が日本で最初に薩摩藩士によつて構成された軍楽隊が練習した場所です。

記念碑は高さ1メートル、幅1.5メートル、厚さ30センチの御影石で、中に銅版のレリーフがはめ込まれています。レリーフには明治3年に東京越中島で行われた日本で最初のパレードの絵が描かれています。

私自身、まだこの場所を訪れていませんが、機会があったら行きたい場所です。

近くに住んでいる人は、ここを訪れると良いと思います。138年まえにこの場所で日本で最初に管楽器演奏が行われたことを考えると、当時の人たち苦労が偲ばれるでしょう。
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日本の吹奏楽のはじまり 2

2007-03-23 11:46:46 | 音楽
前回の最初の日本の吹奏楽団(1869年、明治2年結成)は、中編成のヨーロッパ式吹奏楽団(イギリス式、フランス式、ドイツ式を平均的にした物)の印象があります。

以前ブログで書いた、「オーストリアの吹奏楽団 2」の1867年パリ博覧会国際軍楽隊コンテストの時、半数のバンドがサックスを使用していましたが。まだサックスができて間がなく、吹奏楽団の中での使用は実験的な時期だったので、最初の日本の吹奏楽団ではまだ使用されなかったようです。

2年後の1871年(明治4年)軍隊が陸軍と海軍に分離され、軍楽隊も2つに分かれました。形としては、今までの軍楽隊が陸軍軍楽隊に、数人が移動して海軍軍楽隊の中核となりました。

陸軍軍楽隊は1872年(明治5年)から1945年(昭和20年)8月15日まで73年間フランス式楽器編成を採用していました。これは当時ヨーロッパで陸軍が強い国はフランスだったので、日本陸軍がフランス陸軍を見本とし、軍楽隊もそれに倣った物です。

海軍軍楽隊は1879年(明治12年)からドイツ式を採用しています。
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昨日は練習日でした。!

2007-03-19 14:12:48 | 音楽
いつものように、午後1時から3時まで練習でした。この日もクラリネット2本、フリュゲルホルン2本、ピアノにドラムの6人です。

練習曲目

①Unterlanders Heimweh
②Öffnen der Fäschen
③Der Zirkus März
④Heidenröslein
⑤ラデッキー行進曲
⑥In München steht ein Hofbräuhaus
⑦Beer Barrel Polka
⑧Trink,trink,Brüderlein trink
⑨ひとりぼっちの山羊飼い
⑩Muss i denn?

この日初めて、ラデッキー行進曲を練習しましたが、演奏が終わった直後 “無理”!!と言う声が上がりました。

確かにある程度練習をしないと、むっかしいので曲にならないと思います。
でもちゃんと練習すれば、少人数でも曲になると思います。

次回の練習日は4月15日(日)です。

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日本の吹奏楽のはじまり 1

2007-03-15 15:32:21 | 音楽
1853年日本にアメリカ海軍軍人ペリーがやって来ました。この時、黒船(鉄で出来ている軍艦と思われていますが、木造船に黒い防腐剤塗装をしたものです。)に十数人のアメリカ海軍軍楽隊が乗り込んでいました。写真の船はペリーが乗っていたアメリカ東洋艦隊旗艦サスクハナで船体78メートル2450トンです。

停泊中は練習や合奏をやったと思いますので、近くの漁村の人達が初めて吹奏楽を聞いたのではないかと思います。

何ヶ月か前に、新聞でこの軍楽隊の日本での行進場面を当時の絵師が書いた絵を見た事がありました。クラリネット、コルネット、フレンチホルン、テナーホルン、スーザホンの様な楽器、各2本と打楽器の編成だった様な感じでした。

日本人の吹奏楽の団体としては、1869年(明治2年)薩摩藩士が中心となった軍楽隊が日本で初めての団体です。

この日本で初めての軍楽隊は、英国公使館護衛の歩兵大隊付軍楽隊軍学長ジョン・ウイリアム・フェントンに楽器演奏を習いました。使用楽器はイギリス製です。

楽器編成は以下のとおり
ピッコロ、フルート 1(持ち替え)
E♭クラリネット   1
B♭クラリネット  9
バスクラリネット  1
E♭コルネット   1
B♭コルネット   3
フリューゲルホルン1
E♭トランペット   1
アルトホルン    1
E♭フレンチホルン3
B♭テナーホルン 1
テナートロンボーン4
ユーホニウム    1
E♭バス      1
B♭バス      1
小太鼓       1
大太鼓       1
担当楽器不明1人隊長1人の34人編成でした。


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