演劇知

劇的考察譚

松戸スターツリーとは

2012-03-04 02:05:16 | Weblog
アシメとロージー第3回公演
「松戸スターツリー」
@明石スタジオ




多少婦人酒井が出演。act orch出演の村上さんも出演。あと、主宰の一人相羽さんがわたしと似ているという。

松戸を舞台に過去、現在と複数の話がそれぞれ少しずつ関連を持ち、大軸の物語というものはなく、随筆的に進行する内容。音響、照明が舞台に降り、役者の素の台詞のシーン、主宰の一人和泉さんの独白シーンなど、物語に入り込ませないブレヒト的作りも特徴。これがアシロジのスタイルなのか。

土地に纏わる話というのはそれだけでノスタルジックである。わたしも「新浦安」という街が好きで同じように物語を作ったことがあるので好感が持てた。

大軸の物語がないため、当然結論も無い。表現者の和泉さん主張を我らが考えるのではなく、この物語を持ってあなたは松戸で、塔で、墓地で、戦争で何を思う?という問い掛けを自発的に促す。


酒井さんは会社の社員。とりあえず髪を切った方が良い。そして靴とベルトの色を合わせた方が良い。あと、「バイクから今まさに降りました」というていが、かっこ良い。

村上さんは大日本帝国の上官。そして酒井さんの上司。見た目は完全に溥儀であった。