演劇知

劇的考察譚

各labを振り返って(1)

2009-06-05 00:14:17 | Weblog
lab1魚の話

魚にはその種類によって様々な習性、特徴があります。
そんな我々にも魚と同等な様々な習性、特徴があるのかもしれない、そんなエチュード芝居

~当日パンフレットより


エチュード芝居です。各世代の自己紹介を兼ねて、また入場時から劇空間への導入という意味を込めてチープでライトな…という前菜的演目。台本は無く、エチュードで創作していった作品。日替わりで行っていき、千秋楽には全演目を一気に行いました。

魚の属性と人間の在り方をシンクロさせ、人間も「型」にはまるものだということを表現…したかったですが、各チーム、それはそれは好き勝手にやってました。そのチームの関係性、生き方さえもなんとなく見えてくる、ある意味人間科学。


ラストシーンはこれからを予感させると共に、ジェットコースター式に導入から物語の初めへと誘う効果…を期待。


そのラスト、お客様が此方を見るという、渡辺に凡そ100人の目線がそそられるという結果に。表面上は余裕を見せていましたが、内心非常にニヤニヤしてました。

お客様の歩くスペースを役者が侵害していく第四の壁もへったくれもない作品。




一番物議を醸した作品。我が兄敬蔵はかなりの酷評。難しい。

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3 コメント

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Unknown (RUN)
2009-06-05 04:19:14
魚の話自体はわかるのですが、エチュードの初めの部分のパフォーマンス(自分の観た日は酒井・石井出演部分)がよくわからなかったです。また、座った位置のせいか、魚の習性を語るナレーションの音声が聴き取り難かったのでいつから始まったのかがつかめない。
30分前(もしくは20分前?)にパフォーマンスが始まると確か案内文に書いてあったのですが、正確には15分前に始まったので前座パフォーマンスなのか、魚の話の導入部なのか観ていて迷ってしまって。エチュードにさらにエチュードが加わった印象で必要性が「?」でした。2人の演技は面白いですが。
このエチュードを出演者たちは理解して楽しんでたと思うのですが、観ている側は混乱のほうが大きく、集中できないので導入部として疑問が残りました。自分のように渡辺氏の作劇スタイルを有る程度知っている者でも戸惑ったので、初見の人は混乱したかも。理屈で考える箇所ではないのかもしれませんが。出演者の身内が「顔見世」的に楽しむ場面かと。うまく説明できなくてごめんなさい。
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RUN様へ (わたなべ)
2009-06-08 23:37:27
ご指摘ありがとうございます!

観劇をよくされている方には殊更厳しいお言葉を頂きました。自分としては次の神経の話が物語としての導入と考え、このlab1は「空間としての導入」と考えていましたが、いや、配慮不足でした。

開場時間のパフォーマンスに関しては人数、楽屋までの距離、観客入場のシステム等、制作面での考慮が圧倒的に足りませんでした。反省の限りです。
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Unknown (RUN)
2009-06-09 04:39:57
私の理解力が足りなかったかもしれませんし。
ごめんなさい。多少婦人の公演はなるべく都合をつけて観るようにしていますが、まだ渡辺ワールドへの精通度が低いのかもしれません(笑)。ただ、渡辺さんの芝居は確かなビジョンと新機軸の構想に裏付けられたものであることは理解しているので、今後も新たな分野が開拓されるものと期待しております。
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