演劇知

劇的考察譚

電動夏子安直システムを観て

2009-05-09 01:38:41 | Weblog
兄さん劇団の芝居を観に池袋シアターグリーンBox in Box THEATERに行きました。

ロジカルコメディをスタイルとする劇団、今回も見事なロジカルコメディでした。能動的に観ないといけない、そんな芝居です。そして作品「PerfomenⅣ~Inferno~」は、わたし渡辺もⅢに出演させて頂き何かと思い入れ強い作品です。

作品は鉄板ネタも込みの、新規お客様にも「パフォ-メンはこういう作品なんだよ」という提示をした舞台であったと思います。続編もある予定のようで、東洋思想から西洋思想に移ったテイストがどう発展していくか、非常に楽しみでもあります。

大人数の芝居でして、五月末に30人芝居を控えている渡辺も、非常に参考に、そしてためになりました。「速い三拍子は美しい」という新たな考えにも気づく事が出来ましたし。


飲みにも参加させていただきました。Ⅲで共演しましたなしおさん、鹿さん、美弥子さん、はづきさんともお話できました。はづきさんとはⅢの「父」と「セガレ」の関係からⅣの「カレ」の話も出来、時間を越えたとても貴重な体験が出来ました。「セガレ」も悩みます。そんな「カレ」を舞台下から観て嬉しくもあり少し歯がゆくもあります。

そして小劇場界の大先生ともお話出来る機会を持て、本当に良い時間が過ごせました。




内容について
「自己の生存意義」から「自己の存在意義」に拡大されながらも、Ⅳでの結論はⅢの自己の置き方を復習する形を取り、前述したロジカルコメディ…論理的喜劇…要素以上の劇作家竹田さんのフィロソフィトラジティー…哲学的悲劇…世界観芝居…?…を観ることが出来、頭でっかちの渡辺にはそちらの方が興味深い内容でした。それまでのパフォーメンシリーズよりも、よりネタシーンが隔離され、ドラマシーンの展開が問答的に下に下に沈みこむのです。それこそ地獄に落ちるように。



なんのことだと思われるかもしれませんが、是非観て頂きたい作品です。若い世代が観たらどう思うか、是非聞いてみたいです。

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2 コメント

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ずっと観てますよ (RUN)
2009-05-15 01:25:21
明治大学在学中から渡辺さん、酒井さんたちのお芝居を拝見しています。もちろん多少婦人も何度も観に行ってますよ。電動夏子の今回の公演も
初めて観たのですが自分好みではまりそうです。
個人的には渡辺さんの冷蔵庫の食品の芝居が好き
でした。大学のころはゲーム風の劇が多かったですよね。
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RUNさんへ (わたなべ)
2009-05-18 23:53:17
コメントありがとうございます!

大学時代から見てくださっているとのことでとても嬉しいです!ありがとうございます!
電動夏子の兄さんたちには毎度毎度刺激を受けっぱなしです。

大学時代はSFまっしぐらでしたが、社会を見て幾分大人になったようです(笑)

冷凍庫芝居は他の方からも良いという評価を頂いています。今のスタイルを確立した思い入れのある作品なのです。
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