演劇知

劇的考察譚

電動夏子安置システム「笑う通訳」とは

2013-02-24 00:34:35 | Weblog



今回の電動夏子安置システムでは驚くべきことが起きた。



わたしが電夏に客演したのが歳と丁度同じくらいに我が教え子の犬井さんも客演するという、なんとも奇縁なことだ。わたし出た時はアクションでてんてこまい、手一杯であったが、今回の犬井さんは非常によく立ち振る舞っていた。当時のわたしなんて目じゃない、見事な役者っぷり、そして見事なテンパリっぷりだ。あの犬井さんが借りてきた猫のように…いや借りてきたワンちゃんのようにおとなしい。そんなこともあるもんだなぁと思いつつもまだまだ若手の犬井さんってことを思い出した。

芝居後に犬井さんと軽く話をした。大体は普段言えない電夏主宰への悪口だが。

そこで犬井さんは自身の衣装をパステル系だと言った。わたしも思った。上野ストアハウスに春の風が吹いていた。しかし如何せん着ているのが犬井さんなので、春風の雲行きが怪しくなる。

同じ春色でも今年流行のマカロン系の方が犬井さんには似合う。テカっとパリッと、ドギツイ感じ。そう、犬井さんはパステルなんかじゃない、マカロンなんだ。



マカロンのぞみ






竹田氏が竹田氏の土俵で電夏以外の役者を演出しているのは面白い。スポーツを見ているようだった。一般的に起こる役者と観客との闘い以上に、まずそこにあるのは役者と劇作演出との闘い。それを見ている我ら観客。そういう構図であるから「観戦」という言葉が適しているのであろう。


自分もしていてい思うこと、演出は役者との共通言語、共通理解を持たないと出来ない。つまりは初参戦の役者との稽古前半戦はその共通言語、共通理解を創る作業であると思っている。古参、劇団員を全て抜いた今バージョンは、演出として素晴らしく力を注いだのではないか…と思うのである。


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